チリの風 その1070 2023年11月13日ー19日

夏が近いと感じさせるほどの天候ではないですが、少しづつ良くなっているサンティアゴでした。ところが、金曜日また雨になりました。先週と同じです。
その日、妻とセントロに用事で出かけるとき、かなり寒かったので冬服を着ました???しかし気候はすぐに変わって、日曜日は最高気温30度まで上がりもう夏かと思わせるような雰囲気でした。立った二日で冬と夏?この先いったいどうなるのかな?

ラソン練習はいつもの通り。平日に10キロを一人で走ったらこの3か月のベスト記録でニッコリ。日曜日は仲間と楽しく走りました。
土曜日は登山教室で、前回より少ない数でしたが、仲間といつもの3時間コースの第1展望台に行きました。雨の翌日だったので下の街が遠くまでくっきり見えました。

さて昔の部下から仕事を手伝ってくれないかと言う依頼の電話がありました。営業でも技術でも助けられますよと回答しました。どうなるかな?
日本から原稿の依頼が来ました。締め切りは12月ですが、少しづつ書き始めました。
いつも書くように、こうしていろんなコンタクトがあって毎日を楽しく生きているのは最高の幸せです。

それから知り合いの方が亡くなり、そのお通夜に行ってきました。30年以上の知り合いでした。ご冥福をお祈りします。

(政治)

1)ボリッチ動向
 アメリカに飛びました。サンフランシスコで開催されるAPECに参加する為です。少し前にバイデンに会うためワシントンに行きましたが、今回の旅を利用していれば2度も訪米する必要はないのでは?
なんでももうすぐ国連幹部に同伴して南極へ飛ぶらしい。彼はモネダ宮殿で内政の問題を検討するよりあちこちに飛ぶのが好きですね。
内政問題ではアタカマ州の公立学校の先生のストがまだ継続。もうすぐ大学入試がありますが、その学生はどうなるのかな?それから健康保険イサプレの問題でこのままいけば、多くの会社が倒産し、一般市民の保険が大きな危機になると言われます。
 政府とシノバックの関係ですが、中国メーカーは「チリをやめてコロンビアに工場を作ると言う計画は無い。コロナ問題がどうなるか様子をうかがっている」 とコメントしています。ちなみに最近の数字は(11月5日ー11日で死者34人、感染者4087人、陽性率4.5%)と問題があるのは明白です。
それからボリッチは内縁の妻と関係悪化とか。そんな個人的なことは重要ではないと言う意見もありますが、その女性の安全を政府が守る責任は消えるわけですね。彼女は自分の持ち物を二人が住んでいた住居から引き出したとか。

2)新憲法可否の投票
 賛成グループと反対グループの宣伝がテレビで始まりました。
キリスト教民主党DCは賛成と言われましたが、反対グループにいます。もっともそのメンバーだった何人かが賛成を表明しています。
一般に与党側が反対、野党側が賛成です。与党側の宣伝はこの新憲法には民主主義も愛情も認められていないとか。野党側は4年前の社会騒乱を出してこんな騒乱を正常化するのは認められないとしています。
世論調査の結果では、新憲法反対は50%、賛成は38%、そして未決定が12%です。 
3)汚職問題
 ルイス・シジャは有名な弁護士ですが、彼と仲間が情報を引き出すため税務署のメンバーに金を渡している汚職問題が明らかになりました。彼と仲間の間の電話連絡が録音され、公になったもの。その録音は正当なのか違法なのか知りませんが。
有罪になればもちろん刑務所行きです。彼は前政権のピニェラとはかなり深い関係がありましたが、現在はモネダ宮殿2階の新左翼ともコンタクトがあるとか??
そのうち、彼から左翼・右翼政権の秘密が漏れるかもしれませんね。

(経済)

1)銅価格と為替
 銅の価格は1ポンド当たり3.69ドルと、この30日で一番良いところに来ました。このため為替も1ドル881ペソとペソが強くなりました。
2)ガソリン価格の減少
1リットルで30-40ペソほど安くなりました。久しぶりの値下げにドライバーはニッコリです。
3)金利
マンションなどの家屋購入のための金利が過去14年で最高のレベルにあがりました。ますます売れ行きが落ちますね。

(一般)

1)犯罪
手りゅう弾が警察官に投げられる
警官がいつものように、道路で運転免許証などの書類チェックをしていると、オートバイに乗った男が警官に手りゅう弾を投げつけ、それが当たって警官は重傷になりました。食料配達などの仕事に見せかけて、銃器や手りゅう弾などの武器を運ぶ仕事もあるのですね。それが警官に調べられそうになったので、その爆弾を投げつけたわけです。その男は逮捕されましたが、重症の警官はどうなるかな?
誘拐犯の増加
先日、経営者が誘拐され、身代金を払ったら釈放されたと言う事件がありましたが、今週にその2・その3の事件が起きました。これは利益が高いと犯罪グループが考えているのでしょうね。ますます誘拐事件が増えそうです。ボリッチはこの事件に関し、出張中のアメリカから、こうした悪質犯罪は認められない。これを抑えるように全力を挙げるとコメントしました。しかし同じことが継続しても今の所、彼は何もしないと言うのが事実です。
マプチェの過激グループCAMのリーダーの息子
放火と殺人未遂で有罪になったその息子は18年の刑になりました。
2)ごみ問題
サンティアゴ区で従業員がストに入り、街中にゴミが溢れています。それでも、この週末に区役所と労働組合が合意に達し、月曜日からごみの収集が始まるとか。
その区の区長は共産党です。普通、共産党が組合をあおってストに入れると言うケースが多いですが、ここは逆でした。

(スポーツ)

1)サッカー
 次のワールドカップの南米予選で、チリはホームでパラグアイと対戦し0対0の引き分け。世界大会に行ける雰囲気はありません。
翌日、代表監督がその職を辞任しました。勝てないのは自分が馬鹿だからではない、チームに優秀な選手がいないからだと言うのでしょうね。
来週、エクアドルと敵地で対戦しますが、雰囲気では負けそうです。今のところ南米の10か国の中で8位です。

2)障害者パンアメリカ大会
先日のパンアメリカ大会と同じように障害のある選手の大会が来週末まで開かれます。金曜日の開催式にボリッチは参加し皆さんのご活躍をお祈りしますとコメントしました。
今日までの所、チリのメダル数は5位とかなり頑張っています。

以上