チリの風   その1067    2023年10月23日ー29日

金曜日はキリスト教関連の祝日で3連休になったので多くの車が郊外に出ていきました。
しかしこの週末は天気は少し落ち込んで、サンティアゴは肌寒く、夏が近い春と言うより秋の様でした???
スーパーマーケットでクリスマスの飾りが売られています。もう年末ですね。

いつも同じことを書いていますが、今週も楽しかったです。一番の話題は日本人学校で仲間とチリの歴史の話をしました。
2回ですが、生徒用と教員向けでした。知らないチリの歴史を興味を持って聞いてもらえたかな?
この日曜日ちゃんと反省会を学校関係者を招待して実施し、先生方の感想を聞きました。
もちろん、スポーツも楽しみました。山登りはいつもの第1展望台(3時間コース)に行きましたが、何と雲が低いところまで降りてきて、下の街が全く見えないだけでなく周りもボヤっとしました。もちろん気温は下がりました。今年初めてのケースでした。
そしてマラソンは週日に一人で10キロ。これがうれしいです。レベルの低い私はもう10キロ走り切っただけで喜びます。日曜日は雨で中止でした。

台所の野鳥の2個の卵が孵って2羽の赤ちゃんになりました。どんどん成長するかな?

(政治)

1)ボリッチ動向
 カナダ企業の鉱山会社テックのケブラダ・ブランカ鉱山の第2期開発がはじまった式に参加し、励ましました。海抜4400mの高地の山です。
 会社員をしているとき、私はそこに何度も行ったことがあります。
 そのほかの経営者連合140年記念の集まりで、彼はスピーチをしましたが、「外国企業に声をかけ、投資をしてもらうのが政府の仕事になっている。ところがチリの新聞はチリの社会情勢が悪い、例えば犯罪の増加で通常の生活が出来ない、失業者が多いなどと書き並べるので、政府方針の邪魔をすることになっている。私はそんなチリの新聞を 読む気にはならない」とコメントしました。もちろんチリのマスコミは反政府運動として犯罪の増加を発表しているのではないとクレームし、「問題はあなたでしょう」とボリッチをにらんでいます。ボリッチの実力はそれほど低いのですね。
新聞の投書欄にチリでの投資を呼び込むと言いながらコデルコやSQMがオーストラリアに投資をすることになったが、それをどうして国内にさせないのかと疑問の声が出ました。
アタカマ地区で学校がもう50日もストで休みになっていますが、一部の人はボリッチにこんな大事な問題を放棄するなら、パンアメリカ大会にいろんな競技を見に政府関係者と行くのは止めてほしいと言っています。それは学校の家屋・施設が破損してもそれを管理する市町村に金がないため補修できないとか。政府の責任ですね。もしかしたら政府から金は出ているのにそれが使われていないなんてことは無いでしょうね。
ボリッチはこの大会が大成功に進んでいるから、パリの次のオリンピックに応募したい由。
 それから政府基金の不正使用などで新左翼関係者が10名ほど起訴されそうです。
最後にアルゼンチンの大統領選挙の件ですが、モネダ宮殿ではこれについてコメントしないと決めたようです。現政権系マサと極右ミレイの2候補者が11月に最終選挙に入ります。ミレイは先日サンティアゴを訪問してボリッチは大統領として最悪だとコメントしています。裕福な国だったアルゼンチンが落ちぶれた国になったのは政策の失敗でしょうが、その失敗を続ける現政権の候補者を選ぶアルゼンチン人の考えがよく分かりません。何か変えなければさらに落ち続けると思うのですが。チリも同じですね。ボリッチでは新しい風は来ませんね。
2)新憲法
12月の投票が近づいてきました。ピノチェットが作った憲法など認めたくはないとするなら、自分たちが作った憲法は何であれ賛成するはずですが、前回は否決されました。じゃそれを踏まえて今回の委員会になったわけですが、前回と何が違うの?
素人の私には新憲法草案の文言・単語も良くわかりませんが、今回も否決されれば、憲法改正を要求するチリ人は時間と金を無駄にするだけです。
これが否決されればまた社会騒乱が起きると言うコメントも新聞にありますが、この4年間、ボリッチなどのグループは乱暴狼藉を楽しんだのかそれを使ってピニェラの右翼政権を潰したのですね。自分たちが政権を握ったら、新しい道を切り開くのが当然なのに、全くその雰囲気はありません。
プロビデンシア区のマテイ区長は以前は新憲法反対派でしたが、最近は賛成を表明しています。世論調査では多数が今回も反対票になりそうですが。

(経済)

1)銅価格と為替
銅の価格は1ポンド3.61ドルと低め安定です。為替は936ペソとペソ安が継続です。
2)株式市場ipsa
今週は2.3%下がり、半年ぶりの低い数字5509ポイントでした。
3)公定歩合の下げ
中銀は公定歩合をほんのわずかですが、下げました。

(一般)

1)警官トップの不正
もうかなり以前からこの問題は継続ですが、裁判になっている元長官に14から24年の実刑罪が要請されました。それらの元長官や警察軍のコメントがそのうち出るでしょうね。自分たちは不正なことはやっていないと言っていますが。
2)犯罪
毎週同じですが、今週の話題として社会党党首の国会議員ボダノビッチの家に泥棒が入り何百万ペソの物品が盗まれたとか。同じくラゴス議員の事務所に泥棒が入りました。自分たちが被害者になったら国会での議論も本格的になるでしょうね。
それから警官の持つ車を盗もうとしたグループにその警官が対抗しましたが、犯人の発砲で彼は負傷しました。内務大臣が病院にお見舞いに行ったらしい。
マプチェの放火で南部の建物が燃えました。そのオーナーは「住居・倉庫・重機などみんな燃やされました。ボリッチさんここに来て問題の本質をチェックし、その解決策を図ってもらいたい。」と頼んでいます。
そんなニュースが新聞に書かれればボリッチは読む気のしない新聞だと言うのでしょうか。

(スポーツ)

1)パンアメリカ大会
日曜日までで、チリのメダルは金5個、銀14個、そして銅は12個です。41チーム中の7位です。
でも前回のリマ大会のメダル数にはまだ遠いです。大会は続きますから上がっていくかな?


以上