チリの風 その1056 2023年8月7日~13日


日本の2芸術グループの随伴でイースター島に行きました。2日間の島の文化活動に参加です。その二日目に演劇とダンスを発表したのですが、大成功。島の体育館の座席が全部埋まり8百人近い観衆がそれを楽しみました。初日の島の芸術活動も盛り上がりましたが、日本からのグループはそれを上回りました。

泊まったホテルの前のレストランで2回食事し、オーナーに活動予定を伝えました。日本グループの発表の翌日そこに行くと、「昨日は店を閉めて体育館に行きました。素晴らしい皆さんのショーに感激しました」とのコメントを頂きました。本土に戻る日に空港に行くと、そこのお土産物屋さんの主人が飛び出してきて、メンバーに商品の布の袋を配りました。そして皆さんの仕事は素晴らしかったですと言ってきました。

島の首脳と話をする機会がありました。「この文化活動に毎回、外国から招待者が参加していますが、今回ほど島民が感激したことはありません。いつかすぐにでも日本グループがまた島に戻って来てほしいです」と発言しました。良かったねーーーーー


サンティアゴは暖かくなり日曜日は25度まで上がっています。もう春です。

(政治)

1)ボリッチ動向
 今週の話題は一つだけ、彼の同僚・仲間だったジャクソンが社会発展省の大臣職を辞任しました。彼は今問題になっているRD党の創始者です。右翼が勝ったと言うコメントや、これで年金改善問題などで与野党が共通の席につけると言う意見もあります。
チリの風その1051でジャクソンは外されると予想しましたが、ばっちり当たりました。

さて政府は公約を守り、市民に住居を用意しろと訴えるデモがモネダ宮殿の前に近づくとボリッチは大統領府の規則を破って彼らに近づきマイクで呼びかけました。「皆さんは私の事をよく知っている。私は規則を頻繁に変えることはしない。約束は守る、それが私だ」デモ隊は別にそれを喜んだことはなかったようです。

右翼の動きとして前大統領のピニェラが人気を上げてきています。モネダ宮殿を出て2年ですが、今週は一番動きがあったとか。毎週木曜日、彼の持つビタクラ区の事務所に彼の政権時の大臣などの仲間が集まり、政界の動きの論議をしています。

年金改善案の一つ、2%の追加支払い分の行き先などがさっそく会議のタイトルになりぞうです。来年の予算の用意が上手く進まないようです。

2)簡易家屋不正問題
問題が発覚してから7週間になりますが、今までの所、ほとんど全国で同様の問題が起きています。11の州で53の団体に疑惑がかかっています。総計321億ペソで数十名の関係者が取り調べを受けています。

3)区長の評価
サンティアゴはチリを代表する特別な区の一つですが、現在の町長ハスレルは市民の62%に拒否されるほど人気の少ない区長です。犯罪の抑制が出来ない、有名な高校で暴力事件が頻繁に起きる。そして今回は、同区の有名な通りの名前を軍事革命50周年に関係して変更しようとしています。与野党からそのアイデアを拒否する動きがでています。

(経済)

1)銅価格と為替

今週は1ポンド当たり3.74ドルと先週よりかなり下がりました。このため為替もドル高で1ドル860ペソです。この数字は2か月ぶりのドル高です。
チリの株式市場IPSAは0.52%下がりました。

2)世界のワイン価格ランキング
一番高いのはフランスのモエット・チャンドンで1本1275ドル。チリからコンチャイトロ社の製品が368ドルで9位でした。

(一般)

1)犯罪
いつまでたっても良くならない気がしますが、そうでもないようです。私の場合ですが、芸術グループを連れてモネダ宮殿に行って軍事革命50周年記念の話をする予定でしたが、日本人グループがセントロに行くと犯罪に会う可能性が高いと言われ中止しました。
しかし最終日、グループの移動を担当した運転手は、今年は犯罪対策がよく機能するようになって、モネダ宮殿だけでなく、アルマス広場も犯罪が減少しているとか。その二つの場所を結ぶ道路も警察の活動のため犯罪がかなり低下したとか、うれしいニュースですね。

2)パンアメリカ大会
チリでそれが開催されるまでにあと約100日です。毎日のようにそのニュースが出ます。チリも金メダルを取れるかな?


以上