チリの風 その883 2020年4月13日-19日

私の住むラス コンデス区は3週間の自宅待機令が終了し、金曜日からかなり元に戻りました。私はもちろ不必要な外出はしませんが外に出る行時、外出許可証がいりません。
土曜日久しぶりにフェリアで花を買いました。
私は痩せてガリガリですが、この3週間で3キロ体重が増えました。食べている量は同じですから、今までマラソン,登山,サッカーとスポーツをして使っていたカロリーが減らなかったわけですね. さあ来週は何をしようかな。

政治

1)ピニェラ動向
市民調査で彼を支持するは前回より2.7%上がって14.3%になりまし た。最悪の中で少しは良くなったのですね。
アルゼンチンの大統領がコロナウィルス現状を隣国のブラジル、チリと比較しました。彼によると同国の対応がベストとか。ところでそこで使用され資料はチリ政府が作成したもので,どうして漏れたのかピニェラは怒った由。アルゼンチンの対応は最初から厳重管理、ブラジルは自由奔放、チリはその中間と言う感じです。
ピニェラはテレビカメラの前でホームレスの人たちを援助する冬計画を早めることを発表。通常は5月から始める収容所を今月中に開設することにしました。全国で15000人のホームレスがいるとか。もっと収容所に入って発病すれば最悪ですが。
それから先週問題になった大統領特例の囚人保釈を実施しました。中高年囚人を自宅収容にするわけです。混み合った刑務所より感染が少なくなるのは当然ですね。
もめていた政治犯については野党の意見を受けて保釈リストに入れませんでした。
2)学校教育
通常の授業は始まっていませんがインターネットネットを使うクラスはあるようです。教育相は同時期に全ての学校が始まるのではなく、27日月曜日と言われていましたが、準備が整ったところから始めたいとか。

経済

1)経済成長率
IMF の推定では今年のチリの成長率はマイナス4.5%です。
これはチリ中銀の推定より低いですが,OECD加盟国の中では上の方。つま今年はそれほど世界中が厳しいと言うことが分かります。
中銀は今年のGDPはマイナス2%とし,国の債務はGDPの33%になると発表。これは29年ぶりの酷い数字です。
その中銀の元総裁が今年の落ち込みは計算済みだが,来年度のV字ターンの予想は理解出来ないと発言。私が先日、考えたのと同じです。
2) 銅価格と為替
銅価格はポンド当たり2.35ドルとなり先週より4.2%の上昇でした。これは4ヶ月ぶりの高い数学。中国が心配されたほどひどくないからとか。専門家の考え方は不思議ですね。1ドルは854ペソでした。
3)失業者
急増中です。
4月8日からの労働者保護法に関連し,この9日で23000社が28万人の契約を停止したとか。
コデルコ銅公社チュキカマタ鉱山で外注業者の契約打ち切りが始まったようですが これからもっとひどくなるでしょう。
現在閉まっているモールや公務員事務所をどんな形でオープさせるか議論されています。4月か5月になりそうです。

一般

1)コロナ ウィルス
今の所,感染者は1088名,死亡者は133名でした。ピークはいつか分かりませんが、右肩上がりの上昇です。感染者の約一割が病院勤務者です。注意をしていても感染するのですね。人工呼吸器に不足はなく治療は順調に進んでいます

人口百万人当たり死亡者数はベルギーが471人。次いスペイン429人。イタリアは384人。そのあとにフランス、イギリスが続きます。アメリカはずっと下で11人。南米で最悪はエクアドル26人。チリはもっと下の7人。日本はその他に入っています。

チリ国内では全国の自宅待機令が動いています。解除になった地区と発令になった地区に分かれます。自宅待機令が出ていない地区の区長が早く令を適応してほしいとクレームしている所もあります。
それから首都圏の二か所の老人ホームで感染者が発生しました。
これはクルーズ船と同じように一人が感染するすると近くの人に感染するのですね。

さて少し前に暴動事件がチリを覆っていました。サンティアゴのイタリア広場はその中心でした。それがもう一ヶ月以上に渡りデモ対と警察の衝突がありません。地元の人は毎晩ゆっくり休んでいます。幸せですとコメントしています。と書いたら、今日の午後にその広場に何人かが旗を持って集まり闘争は継続すると叫んだとか。
2)マプチェの争い
反政府運動はコロナウィルスで鎮静しましたが,マプチェ問題は継続、いや加速しているようです。今週南部のティルアでマプチェ武装グループが出現しましたが,ピストルで無く重火器を持ちその数が数人ではなく数十人。パトカー一台では太刀打ちできないでしょう。この問題は根が深いですね。


以上