(政治)

1) バチェレットの外遊
彼女は今週、ハイチ、スイスそしてポルトガルを訪問しました。ハイチに配属されたチリ陸軍が13年間の国際平和の任期を終え、母国に戻るので同国を表敬訪問し、ハイチ首脳と面談しました。もっともその後の欧州訪問は素人の私には何故訪問する必要があったのかよくわかりません。
警察の公金流用問題は継続で問題は拡大し、マプチェ問題は国連から横やりを入れられ、年金問題を政府としてどうしたいかなど問題は山積ですが、いつものようにニコニコ顔をして欧州を散歩しているのが分かりません。
2) ボリビア問題
事件から2週間ですが、問題は継続。逮捕されたボリビア軍人と税関職員が釈放されないのでボリビアの大臣がチリを訪問しようとしましたが、チリ政府はヴィザを発行しませんでした。反チリの暴言を吐く政府要人を何故、招待する必要があるのかと言うわけです。               チリのテレビ場組で国境警備のチリ警察の仕事ぶりが報道されましたが、GPSを使って自分がいま国境から何メートルのところにいるかちゃんと調べていますから、チリの警察が誤ってボリビア側に入ることは無さそうです。
今週、ベネスエラの政治が極端な混迷状態になりました。チリは同国駐在大使をチリに戻しました。ボリビアマドゥロ政権を支持とすぐに声明。両国の考え方の違いが分かりますね。チリの与党内でもこの問題に関しベネスエラ援護の共産党キリスト教民主党ともめています。
3)大統領選挙
野党側の候補ピニェラはもし選挙に勝って大統領の職に復帰すれば先ず経済の成長を図ると現政権を批判しました。もっとも彼が関連する会社の件で、彼の奥さんと娘さんが検察から呼び出しを受けました。こうした問題は一つ、二つは乗り越えても、いつか身動きが出来なくなると考えます。
与党側に新しい候補者が出ました。マスコミに働いていた女性でべアトリス・サンチェスです。この新しい顔は若者や従来の政党に厭きた層にアピールすると言われています。
社会党は党会議で党内候補者の選定の為の一般投票をしないと決定したため、同党から予備候補者に立っていた2名は候補者辞退を宣言しました。基盤の少ないギジェルと老人で人気のないラゴスが与党間の候補者争いをしても野党側に勝てない気がしますが。