(政治)

1) 大統領選挙
月曜日、大統領候補の討論会がありました。私はメンドーサにいましたが、ちゃんとその番組を見ました。隣国なのにTVN(日本で言うとNHK)の番組がケーブルTVに入っています。さらに一般のキオスコで一日遅れながらエル・メルクリオ新聞も売られていたので買いました。なんだかチリにいるみたいな気持ち。
さて17日、私の63回目の誕生日に、大統領選挙の決選投票が行われました。1次予選の時はピニェラが大差をつけていたのに、フレイが猛追し、選挙直前の世論調査ではほとんど同時ゴールと発表されました。
さて前回と同じく、朝は7時過ぎに投票所は開かれました。
私はマラソン練習の後、11時頃投票所に行きましたが、混雑もなく無事終了。
その後、夕方6時に最初の投票結果が発表されると、想像していたとおり、3−4%の差でピニェラが優位でした。その段階でフレイは敗北宣言。町の中にピニェラファンがあふれ、まるでサッカーのワールドカップ予選でチリが勝った日の夜のようでした。しかし今回ほどドキドキしない選挙はありませんでした。ピニェラ優位と当初から言われそれが最後まで全く替わりませんでした。与党側はチリでは右翼は常に少数と読んで、フレイの他の左翼側の二人の候補の票は最後には自分に来ると読みましたが。はずれでした。私は1次にはマルコに入れましたが、決戦ではピニェラに投票しました。生まれて初めて右翼の候補に入れましたが、私のような票がマルコの得票の3分の1もピニェラに渡ったわけです。与党側は次の4年間野党の席に座って次の機会を待つことになります。
言われるように、社会の混乱、政治の不安定さはこの政権交代で起こらないと見ます。チリの社会は安定していますからね。
2) 人権記念館の開館式
ピノチェット軍事政権下で犠牲になった人々を記録する記念館が今週、開所しました。バチェレット大統領は、その式の中で、2度と繰り返してはいけないチリの歴史と評価しました。彼女の場合、父親が殺害されていますから他人事ではありません。そうそうマルコ・エンリケス・オミナミの場合も同じように父親が殺害されています。