(経済)

1) OECD正式加盟
いくつかのペンディング事項を指摘されながら、チリはこの国際機構に正式加盟する用意が整いました。国会でそれを承認するなどの作業はまだ残っていますが、もう結論は出ました。チリがこれから加盟国として実現しなければならない作業とは化学物質や産業廃棄物の処理方法、大気汚染の数字管理などです。
2) 銅の価格の高値維持
最近の高価格を反映して、政府は今年度の平均銅価格予想を1ポンド3.1ドルに変更設定。これは今年度の国家予算を作成したときより1ポンド当たり44セントも高くなっており、これが実現すれば、今年度の国家財政は確実に黒字になると見られています。今週は3.35ドルまで上昇しています。まさに神風ですね、銅の値段がチリの将来を決めるのですから。コデルコ銅公社は今年度中に23億ドルの投資を実施予定ですが、これは歴史始まって最大の数字とか。
銅だけではありません。金の価格上昇もチリ援護にあり、世界最大規模の金鉱山を運営する会社がチリのエル・モロ鉱山25億ドルの投資で開発予定中。
3) 為替問題
中銀はこれ以上のドル価格の下落を嫌って、金利の据え置きを決定。08年には8%を越える高金利だったのが今はたったの0.5%です。しかしこうして無理に金利を低く設定するのはバブルを招く失策につながらないでしょうか?頼むで、中銀さん、しっかり舵とってや。
(そういっても、チリと同じイギリスの0.5%のほか、アメリカ0.25%、日本0.1%とチリよりさらに低い2国の経済政策がそれらの国にどう影響するか見守る必要がありますね)
で、その為替レートですが、今週1ドル489ペソとなり、08年以来の低い数字になりました。ドルはもう役に立たない通貨なのか、チリペソが強いのか?
4) チリの株式市場
チリは昨年の大きな落ち込みをとりもどし、昨年末に過去最高のレベルになったことは既にお知らせしていますが、今週またその記録を塗り替えました。つまり今年に入ってからも好調持続中です。
5) 消費者物価指数
最近値上がりがないチリですが、3月から消費者物価指数がプラスになりそうです。物の値段が上がって喜ぶのはおかしいですが、マイナス成長が続くのも不可解ですからね。正常化されるということでしょう。