(経済)

1) 緊縮政策開始
今年度の経済成長は5,3%から下方修正されて4.2%、インフレは上がって6.7%。しかし国の経済の根幹たる銅の1ポンドあたりの価格は当初の2.5ドルから3.6ドルへの大幅アップ。利益が出て仕様がないわけですね。
原油の値段が最近下がってきたのはチリ経済に好影響すると思いたいですが、今年度後半は前半に輪をかけた苦しい盤面が続きそうです。

2) しかしこんな事件もあるのですね。
先日、チリでトップ・クラスの百貨店とスーパーマーケットが合併する話が出ましたが(最後にこの話は流れた)、それにからんで関係者が株を事前に購入した罪で巨額の罰金を食いました。両者の重役など8名でなんと合計2百万ドルの罰金。事前に株を安く購入し、このニュースが出て株価が高騰したところで売りぬいたのでしょうが、それをちゃんと価格安全委員会が見抜いてこの罰金になったもの。よくやったと言いたい。
今までこの方法で儲け放題だった連中には痛いお灸になりましたね。

3)バス代値上げ
地方都市では50ペソから100ペソの値上げは避けられません。首都サンティアゴは計算上は600ペソが正規料金ですが、政府は都民の反発を恐れ、現行380ペソの料金を維持しています。もちろんその差額は政府がバス運営者に支払っているわけです。もちろんそのような不均衡がいつまでも許されるはずが無く、地方都市からの不満、国民の税金を首都圏のバス代にあてる不自然が是正されるのは時間の問題でしょう。

4) 首都圏の高級ビルの3分の2はラス・コンデスに集中とか。大型の事務所用高級ビルは需要が高く、建築が急がれています。今年度前半に販売開始されたのは31000M2で、今回の発表では、その大半がラス・コンデス区に集中していることが分かりました。そこの1m2あたりの賃貸しの値段は約12000ペソです。