(一般)

1) サンティアゴの大気汚染は以前から問題になっており、特に今年は問題が深刻ですが、この対策の一つとして排ガス対策車にも準非常事態宣言の日には走行制限を40%と多くすること、有害排ガスを抑えるフィルターの使用限度を設け、古いものは新しいものに取り替えさせる義務をつけそうです。バスやトラックではその取替え費用はバカに出来ないほどの額(10万円―20万円)だそうです。

2) もっとも大気汚染より、毎日の犯罪ニュースのほうが市民の注目をダイレクトに引きます。チリの凶悪犯罪が多くなったと。しかし世界の殺人件数とチリを比較するとチリのそれは断然少ないのです。人口10万人あたりで欧州では平均9人ですが、ラテンアメリカではそれよりずっとひどく、最悪がサルバドールで55人。ついでジャマイカグアテマラ、ベネスエラ、ホンヂュラス。全部40人以上。チリは欧州の水準も軽く越えて、たったの2人です。ラテンアメリカで最も低い数字でした。おめでとう。でも毎日のニュースで聞く犯罪の増加と全然一致しませんね。

上記に関連しますが、チリでもっとも優秀な警察署としてイースター島の警察所が表彰されました。彼らはチリで唯一正規の制服を着ない警官ですが、ポリネシア風の彼らはとにかく犯罪を低く抑えているらしい。でも本当は小さな島なので犯罪(知り合いばかりだから)が起こらないような気もしますが・・・
もちろん犯罪の少ないことは素晴らしいです。

3) 麻薬業者との密着問題
麻薬組織が警察などの政府組織とつるんでいた問題は既に報告済みですが、現在まで逮捕されているのは制服警官3名、私服警察5名(チリでは制服警察と私服警察は別組織)検事3名、検察庁2名、裁判所3名、刑務所関係者1名の17名です。まだいるんだろうな、政府機関で働いているおかしな人間が。

4) 南極観光
南極観光が脚光を浴びているようです。2000年に南極を訪れた観光客は年に12200人でしたが昨年07年では34400人と3倍増になっています。サンティアゴからアルゼンチン最南端の町ウスアイアに入りそこから観光船に乗るというのが一番一般的なルートのようです。何年か前、私もそのウスアイアに行きましたが、チリもがんばって、そこからではなくプンタ・アレナスから観光船を出してもらいたいです。観光客はほとんど欧米からで、日本からはごく少数な由。
ついでにランチリ航空はこの9月からサンテァイゴートロント便を飛ばせる由。これでカナダが近くなりますね。

5) 子供を育てるのに適したチリの町
1番はラ・セレナ、2番はプンタ・アレナス、3番目はビーニャと発表されました、首都サンティアゴは16位に位置されています。