チリの風  その1081     2024年1月26日ー2月4日

先週は最高気温30度の日が続きましたが、今週は何とそれが35度にまで上がりました。先週の最高気温は36.7度、今週は37.2度でした。
雨はもう長い間降りません。そしてこの暑さがまだ続きそうとか。その暑さは老人には厳しいと言われます。
と言いながら、私は今までと同じような毎日を送っています。
スポーツはマラソンが3回、登山は1回、第4展望台に。それに丘歩き一回。ほとんど毎日、朝早く気温が上がらないうちにスポーツです。
もちろん、原稿を書くのも続けています。それから昨年はあちこちで講演をさせてもらいましたが、今年も同じ機会がありそうです。
さぁ来週もこの暑さに負けずに元気な毎日を送れるかな?

(政治)

1)ボリッチ動向
バケーションから戻ったボリッチはすぐに月曜日に南のチロエ島に飛びました。あちこち回って島民とコンタクトしました。3日間もその島に滞在です。
現地の学校で、この校舎の増改築をして皆さんに喜んで勉強してもらいますとコメントしました。
本土と島を結ぶチャカオの橋の工事がまだ完成しませんが、ボリッチにがんばってほしいものです。その島にある幾つもの教会が世界文化遺産になっていますが、建設されて百年をはるかに超えてしまうと一部で破損が起きています。その補修工事を始めてほしいと言うコメントがでています。ボリッチ頼むで。

さて、彼は現在三つの問題を持っています。まず増加していく犯罪をどのように抑えるかです。その他には二つの不正事件があります。政府の貧民家屋援助金を不正に抜き取った新左翼系グループを明確にして裁判にかける。最後は4年前の社会騒乱の時の負傷したデモ隊員に出している特別年金が不正に使用されていると言うものです。
まず犯罪を抑える件に関し、政府は与野党のすべてに犯罪削減委員会を設立しようと持ち掛けました。これは野党系の区長(市長)が政府は犯罪を抑える動きをしないとクレームしているからです。すでにあちこちから警察が犯罪を抑えきれないなら軍隊を使用すべきだとされています。ただ与党の共産党は意味もなく軍隊を政治的に使用するのはいかがなものかと党の体質をはっきりさせています。新聞にボリッチ案は左翼右翼の違いを超えた合意点が見込まれるから有効だとされています。どうなるでしょう。
新左翼の不正事件に関してはボリッチは裁判所に任せると自分の意見を出していませんが、もう一つの社会騒乱の特別年金では20数名の受給者に関し、年金受給資格はないとし、権利を取り消すようです。遅かったけど正常化ですね。ついでに何故それらの資格のない人に特別年金を出し始めたのかをはっきりさせれば、次回のエラーが防げると思います。もっともその社会騒乱が起こったのはピニェラの時代だから、特別年金の問題も彼の責任だと言う意見もあります。社会騒乱の問題ではなく特別年金の問題なのですが、左翼の中にはピニェラに責任を取らせようとするのでしょうか?
2)地方選挙
先週予想したのと同じことが起きています。共産党社会党を批判しました。それは首都圏の共産党員のサンティアゴ区区長が再選を狙っているのに、社会党が自分たちの候補者を応援し始めたからです。社会党にすれば当然の権利ですが、共産党にすれば嫌がらせになります。もちろんもっと続きますね、これから。
それには関係ないですが、元大統領のラゴスが引退を発表しました。元大統領の中でもかなりの重鎮で影響力も持っていました。疲れたと言うよりもう飽きたのでしょうね。彼がピノチェットをテレビカメラの前で批判したのは驚きました。殺されると思ったからです。しかしそのころと比べると同じチリでもわずかの間にイメージは大きく変わりました。ピノチェットの時代は自由・希望は無かったけど、犯罪もほとんどなかったですからね。

(経済)

1)経済成長率
中銀発表のイマセック指数は、昨年12月は予想より低いマイナス1%となり、2023年通算では0.2%のマイナス成長になりました。何とかプラスで終わらせたいと言われていましたが、残念、マイナス成長でした。
2)失業率
昨年の第4四半期の失業率は8.5%と前年同期より0.6%アップでした。まだ苦しい実情が改善されません。
3)銅価格と為替
銅価格は3.83ドルと先週とほぼ同じでした。ただ為替は1ドル928ペソとペソ安になっています。中銀の公定歩合の動きが関係しているのでしょうか。

(一般)

1)山火事
先週の予想どおりこの週末のテレビのニュースの中心は山火事でした。
首都圏の隣のバルパライソ州は7か所で火事が起きました。家屋の火事も3千軒になり、その中で1300軒が全焼です。死亡者が百名も出ました。さらに行方不明が300人もいる由。明日になれば死者数が増えて行方不明の人が減少でしょうか?さてその火事の多くが放火と思われています。もう一人逮捕されたらしい。しかしこれだけの大火事の多くが放火とはなんと悲しい事実でしょう。
同地区では夜間外出禁止令が出ました。昨日に続いて今日もですが、夕方6時からです。観光地のビーニャの海岸には多くの観光客が来ていて、6時になっても引き上げない人をそこを管理する海兵隊が注意をしていました。
それからオヒギンス州でも山火事が大変です。ラ・エストレジャで1540ヘクタールが燃えています。ナビダでも400ヘクタールとか。
もちろんそれ以外の州でも山火事は出ています。
ボリッチは「これだけの被害が出たのは2010年の大地震以来のことだ。被災者の援護を全力でしたい。」とコメントしました。

全然関係ありませんが、金曜日の夜にパソコンに向っていると部屋がかなり揺れました。地震の前兆でしょうか?
 
2)犯罪
週末の新聞の特集記事でラテンアメリカ諸国の犯罪の増加が書かれました。チリだけではないわけです。各国が問題を抱え、それを軽減しようとしているわけですが上手くコントロール出来ないわけです。中米で一番安定していると言われるコスタリカで昨年は10万人当たり17.2人の殺人があり、過去最悪の数字とか。
社会騒乱の時はボリッチのグループは警官を嫌っていましたが、今は警官の活躍を望み、更にそれで十分でなければ軍隊を出すことになりそうです。
ボリッチが住んでいる家のそばでデモが起きました。その地区で犯罪が増加していると言うわけです。大統領の居住地区なら警察の警戒があるので犯罪は減少すると思われますが、現実は違うのですね。

(スポーツ)

1)サッカー
パリオリンピックの南米予選で、チリはアルゼンチンと対戦し、0対5の惨敗でした。これでオリンピック参加の夢は消えました。
参加の10チームが2組に分かれ、各組の2位までが決勝トーナメントに出ます。その4チームはチリが入っていたグループからはアルゼンチンとパラグアイ
もう一つの方はブラジルとベネスエラでした。チリがアメリカ杯で優勝した事もあるのですが、今はグループの下の方に落ち込んでいますね。

以上

チリの風 その1080 2024年1月22日ー28日

何と水曜日サンティアゴの気温は37度まで上がりました。112年ぶりの気温とか???
それでも楽しい毎日を送っています。
チリ大病院に血液検査に行きました。面談した女医さんの同僚が昨年日本で4か月間研修したとか。帰国後、彼女に2時間にわたって日本のイメージを話したらしい。その話を聞いて、彼女はバケーションでも研修でも良いから一度日本に行ってみたいと思ったとか。
登山は仲間と第1展望台に。暑かったけど、涼しい風が助けてくれました。3時間コースを2時間45分で歩きました。
ラソンもいつものように走りました。走り終わって戻ってきて、ベランダの椅子に座り、コーヒーを飲みながら妻の作ったケーキを食べると幸せを感じます。大袈裟ですねと言われるかもしれませんが、その喜びが私に力を与えてくれるのです。
土曜日はサッカー教室。大人・子供の参加者の合計は18名でした。暑い中、汗をかきながら走りますが、子供が本気になってシュートするのは素晴らしいです。
さて新しい仕事の話が来ました。まだ何も決まっていませんが、こうした新しい風が来るのが嬉しいです。

こうして毎日幸せでした。外国人の私がここで幸せに生きていることをチリに感謝します。

(政治)

1)ボリッチ動向
 世論調査でボリッチを支持するとしたのは29%、否決するのは62%。もう低め安定ですね。
同じく大臣の中ではトア内務大臣を支持するが38%で最低でした。
それでもボリッチ政府は他の部門と比較すれば、それほどひどくはありません。各政党を拒否するは国民の67%、議会を拒否するは54%、裁判所を拒否するは46%、そして現政権を拒否するは45%でしたから。国民はそれらの機関を悲しい思いで見ているわけですね。
さてアセアン会議に参加する為、ボリッチはアジア訪問を計画中とか。訪問先は日本の他にベトナムインドネシアとか。その前に来週、チロエ島を訪問です。
ところで大統領府のボリッチ動向のニュースが1月17日以降更新されていません。みんなバケーションでやる気がないのかな?

 18O(10月18日のこと)の被害者の特別年金
4年前の社会騒乱の件ですが、このシステムがボリッチから議会に送られ法制化されました。これは例えばデモ隊に警察が発砲し、それが目に当たって失明した人に政府が特別年金を支給すると言うものです。今回野党のRN党がそれが正常に運営されていないと発表しました。援助をもらっている人の中に過去に何度も犯罪を犯し逮捕され有罪になっている人がいる。それにこの特別年金をもらっているのにまた犯罪を犯し逮捕されているとかです。人権委員会が問題点を指摘したのにモネダ部隊は反応しなかったとされています。ボリッチにすれば、警官に対抗するのは市民の権利で、警官が暴力を使えば、その被害を政府が助けるのは当然だとするのでしょうね。
これに関して検察庁が実態調査を開始するようです。さらにその特別年金をもらった市民の背景を調べると選挙管理委員会がコメントしました。まさか新左翼の一部の党員に集中していないでしょうね。この制度が悪いのか、制度を運営する人が悪いのかのどちらかでしょう。

ところで一般の厚生年金ですが、その改正案が政府から出され、下院で成立しました。労働大臣は「政府案を野党に受け入れてもらう為、一部手直ししたが、これで成立に一歩近づいた。次は上院での議論を待ちます」とコメントしました。

2)10月の地方選挙
これからずっとその話題が続くでしょうが、各地の市長(区長)の候補者選びが問題です。もちろん最初は右翼・左翼内での領土争いで各党は自分たちの候補者がグループの代表になるよう同じグループの他の政党と争い・譲り合いをするわけです。
与党の場合、共産党が持っているサンティアゴ区長がその争いの見所ですね。野党の場合はプロビデンシア区とラス・コンデス区が話題になっています。

(経済)

1)銅価格と為替
銅の価格は1ポンド当たり3.83ドルと先週より上がり、そのためか為替は1ドル911ペソとペソが強くなりました。
2)物価上昇率
2023年の世界の指数で最悪はアルゼンチンで211%。ついでベネスエラで190%。
下の方でブラジルは4.5%で78位。チリは3.9%で94位でした。
3)GDP
チリの国民一人当たりは26000ドルですが、それを米国と比較すれば2013年まで少しづつ接近、米国の数字の59%まで行きました。ところがその傾向が逆転し差は徐々に大きくなり最近の数字は56%まで下がりました。どうしてでしょうか。

(一般)

1)犯罪
バスターミナルがある中央駅区で殺人事件を含む犯罪が増加しています。そこでその区長は警察で抑えきれないなら軍隊を街頭に配置すればどうかと提案しています。私がチリに入った軍事政権の頃は軍隊が街の治安を抑えていました。
それから今日の事件ですが、首都圏の隣のランカグアで農業関係者が二人殺されました。警察の動きが早く容疑者4名が逮捕されました。4人ともベネスエラ人で不法にチリに入国したとみられています。同州のトラック業界は農業組合と手を組んで、政府に市民が安全に生きていけるよう手を打つように要請。今朝から3車線の高速道路の1車線にトラックを並べました。72時間以内に政府の適切な提案が無ければ高速道路を全面封鎖すると警告しています。
ところで1868年イギリス海軍がラパヌイを訪問。そこでモアイなどを盗んで帰国。モアイはその時の女王にプレゼンされました。そのモアイは現在、大英博物館に展示されています。チリがそれを戻すよう要求しても実行されないとチリはクレームしています。以前にもこの話は出てチリの風に書きました。
2)山火事
意外ですね。今年の山火事は昨年より激しくありません。放火・失火をしないようチリ人の行儀がよくなったのかな?
今週のサンティアゴは最高気温が37度まで上がりましたが、来週は38度になるとの予報が出ています。山火事が心配されますね。
現在進行中の火事はロンキマイ、チロエそしてコジャイケですが、ロンキマイは400ヘクタールが延焼中です。
3)オスカー
チリから二つの部門で候補になりました。結果はどうなるでしょう。
4)少子化
昨年、チリで生まれた赤ちゃんの数は過去10年間で最少になりました。チリも世界の傾向に乗っていますね。
5)大学入試
入試に合格した外人の数が今年は昨年のなんと3倍とか。移民してきた家族の子供がその年齢になったわけですね。
6)夏のバケーション
夏休みの最中ですが、今月のホテルの予約率は前年対比やや低めになっています。
昨年は63.9%、今年は61.3%とか。無駄な出費は止めましょうと言うことでしょうか?

(スポーツ)

1)サッカー
パリ・オリンピックの南米予選でチリは2戦目にウルグアイと対戦し、1対0で勝ちました。火曜日にアルゼンチンと対戦します。さてどうなるでしょう。


以上

チリの風 その1079 2024年1月15日ー21日

最高気温30度以上の日が毎日続くサンティアゴです。35度まで上がったこともありました。
今週もいろいろありました。
誕生日に友だちを呼びましたが、そこで頼まれて久しぶりにギターを弾きました。アンデス民謡など約10曲を歌いました。チリ人の前で日本語だけでなく、スペイン語で歌うのですよ。
妻の叔父・叔母夫婦の家に行きました。おじいちゃんに足のマッサージをすると途中でスヤスヤ眠り始めました。気持ち良かったのでしょうね。
先週の山歩きで滑って転倒しましたが、その古い靴を変えるためスポーツ用品店に行って日本ブランドの靴を買いました。予行演習で丘歩きをしましたがバッチリ歩けました。
今週の催し物で面白かったのは紙芝居祭りです。区役所が実施したこのお祭りの初日の最初の紙芝居を楽しみました。
もちろん、マラソンはいつものように週日一人で10キロ走と5キロ走の2回を走り、日曜日は仲間と楽しく走りました。
先週に続き、今週も友だちのいろんな手続きのお手伝いをしました。

いつまで続くか分かりませんが、今週も私は人生を楽しみました。

(政治)

1)ボリッチ動向
コキンボ州を訪問して貧民層支援の住居53軒の完成を祝う式に参加しました。彼の4年の任期の間に10万戸の家屋を受け渡す計画ですが、今までに39%完了とか。それから自分の基盤になっている革命民主党RDの集まりに参加し、党員に次の選挙では新左翼がいくつもの党に分裂しているのをやめ、統一した党として他グループと対抗したいとコメントしました。

年金方針の変更ですが、政府案「3%・3%」が提案されました。個人の年金を上げるために政府は1ペソも使わず、個人に年金基金を給料から引き抜くわけです。しかも 給料の6%も引き抜くのに、各自には3%だけ上乗せされ、残りの3%は一般基金、つまり貧民層に回されます。貧しい人はともかく中流以上の人は税金のように負担が急上昇になりますね。この政府案は国会・市民に受け入れられるかな?その反対を弱めるために政府が労働者への保険を作って援助することを考えているとか。議会の投票で野党の助けもいりますからね。二つの3%の内、一つを雇用者に払わせれば労働者は喜ぶでしょうが、経営者は怒り心頭でしょうね。

(経済)

1)銅価格と為替

 銅価格は1ポンド3.75ドルと先週より下がりました。銅の価格が下がるとペソ安になると言う原則で1ドル927ペソまで落ち込みました。
ところでリチウム講習会がズームであり、私も参加しました。先生の講義を聞く学生と言う雰囲気でしたが、リチウムの需要が増え、リチウム価格が上がると言う可能性はあるのかな?
2)果物輸出
チリ産チェリーの輸出の88%が中国向けです。中国に売れるとなってチェリーの生産が急増しました。少し古いですが2022年にはチリで44.5万トンが生産され35.6万トンが輸出されました。世界1位の輸出国です。2000年には作地324ヘクタールだったのが2022年には20倍の6155ヘクタールと極端な違いです。

(一般)

1)犯罪 
土曜日の新聞に犯罪特集が掲載され、過去に見られない悲しい状況と書かれています。土曜日に、首都圏の中央駅地区で銃撃戦があり一人が死亡、2名の警官が負傷しました。翌日、内務大臣はその負傷した警官のお見舞いをしました。10月の地方選挙にこの犯罪の成り行きが大きな影響力を持つと政府は考えているとか。
当然でしょうね。 ボリッチ頑張れと言うか、お前には無理だとするかのどちらかです。
日曜日には「弾丸と幼児の死亡」と言うタイトルの特集記事が書かれました。昨年に38人の年少児が弾丸で死亡しましたが、銃の所有が増加し、街頭での暴力行為が増えているのがその原因だとされています。その通りですね。
もうすぐビーニャでラテンアメリカ最大の音楽祭が始まりますが、そのイベントに招待されたメキシコのペソ・プルマが問題になっています。その歌手は麻薬関係者と言われます。その歌手の招待を取り消すかどうかが問題です。
昔なら歌手としてレコードを出すのはプロでないと無理だったでしょうが、今なら誰でも自分の歌をビデオにとってネットで流すことができます。それを見た若者がファンになるとかで、チリの人気歌手は麻薬関係者が多いとか???

世界でサーモンと言えば1位はノールウェイ、注いて2位はチリが生産国です。今から5年前、チリの生産量は90万トンでピークに。それ以降はそこまで行けません。しかしチリでは近年生産地区での盗難が増加し、生産グループに大きな打撃を与えています。昨年度は2200万ドルの損失とされています。どうして養殖場にカメラを置き、不審者が近づけば警報を鳴らすシステムが出来ないのかな?

2)山火事 
チリのほぼ全土に当たる11の州で79か所の山火事が起き、現在までに20087ヘクタールが燃えました。その99%が人間の手によるものと言われています。放火と失火です。
3)汽車
 今週からサンティアゴとクリコの間を結んで特急が2時間で走り始めました。時速160キロで南米の最高速車とか。チリの公共運送は汽車よりバスです。
さて昨年は観光業がコロナ問題以前のレベルに復活しましたが、その中で大きく観光客を伸ばしたのがラパヌイです。なるほど昨年は妻と二人で日本からのグループと島を2回訪問しましたから、その動きの中に入っていたわけです。

(スポーツ)

1)テニス
チリのナンバー1のジャリーはオーストラリアオープンで残念、1回戦で負けました。
2)サッカー
パリのオリンピックに参加する南米2チームを選ぶ大会が始まりました。チリの入っているBグループはチリの他にはアルゼンチン・ペルー・パラグアイそしてウルグアイです。さぁ優勝できるかな?今日、その第1戦チリ対ペルーがテレビで中継され、私は見ましたが、残念、0対1で敗戦。他のチームに全部勝つのは不可能でしょうね。2000年にシドニーで行われたオリンピックでチリはメダルを取ったのですが、もう遠い昔の思い出です。


以上

チリの風 その1078 2024年1月8日ー14日

毎日最高気温が30度を超えるほどの暑いサンティアゴです。
今週の話題ですが、南部から友人が上京してきました。彼に同行していろんなところに行きました。いつも彼に世話になっているのでご恩返しです。
スポーツはいつもの通りですが、登山は中級広場まで仲間と歩きました。近くの展望台は3時間コースだと2時間45分くらいで標準より早く歩きますが、その6時間コースに今回は何と7時間以上かかりました??。それは下り斜面で私は転倒してしまい、それ以降は老人のノロノロ歩きしかできなかったからです。
それでも家に戻ってきて湯船につかり、おいしい食事を食べると元気が戻って来ました。
しかし今回も登山者と何組も話をしました。すれ違った人と会話が弾むのは面白いです。
土曜日は今年初めてのサッカー教室。10数名の参加者で楽しくプレーしました。
ラソンはいつものように週日10キロ走りました。その写真が日本にいる息子から送られてきました???それは彼の友だちが私の走っているのを見つけ写真を撮って彼に送ったからです。日曜日は仲間と走りました。
こうして毎日、忙しく楽しく生きていけるのは最高の幸せです。

(政治)

1)ボリッチ動向
 ボリッチはグアテマラに飛び、新大統領の就任式に参加します。彼の喜びでしょうね。チリにとってどれほど重要な事かは分かりませんが。
 先週、大臣・議員が元区長サラゲットの自宅で面談したことが話題になりました。ボリッチはロビー法案もあるから問題ないと軽くあしらいましたが、それが今週も尾を引き 政府が大臣の管理(監督)をしていないとされるとボリッチは急に方針を変え、その面談に参加した6大臣を招集してチェックを始めました。問題は何が話されたかですね。
 それから南米とアジアを結ぶフンボルト海底電線の計画が進展です。チリ政府とグーグル社の事業ですが、先ずはチリと豪州の間とか。それに関しラパヌイの区長がどうして私たちの島をそれに入れないのかとボリッチを批判しています。
共産党のお祭りがあり、ボリッチはそれに参加しました。ボリッチはチリ共産党といろんな問題を持っています。例えばコデルコ公社とSQMの合弁事業、警察軍の長官の交替問題(共産党はデモ隊暴行を指示した彼を外したい)、その他にもいろんな法案の是非があります。 
また、厚生年金を受領している中高年でその額が少ない人は生活が大変ですが、その援助を与野党が合意して実施したいと彼はコメントしました。どうなるかな。
ボリッチからバチェレットに不正資金が渡されたとの噂が出ています。新左翼の場合と同じく、バチェレットが作った組織が政府の資金を受けたのでしょう。
マイプ元区長が財源不正使用で裁判になっていますが、ラス・コンデス区長も残業代の不正使用で裁判になりそうです。どちらも右翼系です。
もう右翼も左翼も同じですね。
2)与党内の争い
 新左翼社会党がギクシャクしています。ボリッチの旧友ジャクソンは内閣から降ろされましたが、彼は社会党を訴えました。彼は自分を降ろしたグループとその理由をはっきりさせるのは自分にとって正義の戦いになるとしています。
 所で次の市長(区長)と州知事の選挙でキリスト教民主党DCは与党グループの中に入ることを決めました。
 もちろん逆に右翼側も同じことで、ピニェラ前大統領は「先の新憲法是非の投票では右翼の統一が無かったので敗北した。従って次の選挙では右翼統一を行ってチリの再建を図りたい」としています。彼は現憲法を変更して3回目の大統領選を考えているようです。左翼のバチェレットも同じですから、議会でその憲法案改正が承認されるかもしれません。国民もそれには賛成するかな?

(経済)

1)銅価格と為替
 銅の価格は1ポンド3.76ドルと先週とほとんど変わらず。しかし為替は1ドル911ペソと大きくペソ安になっています。
 専門家の予想では銅の生産は縮小し需要は増えるので2025年には5ドルまで上がるだろうとのこと。チリにとって神風ですね。
ところでリチウムの件ですが、SQMが運営するサラール・デ・アタカマの鉱山で先住民がデモを起こし道路を封鎖しました。環境汚染をしているとするクレームです。この先、そんな問題が大きくなるかもしれませんね。
2)物価上昇率
 I2月のIPCはマイナス0.5%で、23年通算では3.9%。正常ですね。そこで中銀に公定歩合を下げるよう要請が出始めました。
3)求人
12月の求人は大きく下がり2020年中期のレベルまで落ちました。

(一般)

1)犯罪
 テレビのニュースに「どうしてこう毎日この地区で銃弾が飛び交うのか、いつそれにあたって怪我をするのか怖い」と言ったコメントが出ます。
 この週末、首都圏で、少女が流れ弾に当たって死亡。また家内にいた男性が弾丸に当たって死亡。このケースは対抗グループが銃弾をその家に降り注いだからです。
 国際ニュースに関してですが、3か月前はイスラエルパレスチナ問題が毎日報道されました。それが先年末はアルゼンチンに集中。そして最近はエクアドル問題が焦点です。麻薬組織がエクアドル国内で政府を凌ぐ影響力を持ちだしたのが問題点ですが、そこまで行かなくてもチリ国内も麻薬組織の拡大は大きな問題です。
ボリッチは上記の少女の死亡事故で、チリもエクアドルと同じレベルだと批判されると、チリ政府は市民の安全を全力で守っている、その結果を近い将来に見てもらいたいとしました。頑張れと言いたいですね。無理かな?
2)山火事
土曜日までの数字ですが、2184か所で火災が起きそのうち5か所が延焼中とか。今までに燃えた地区は16293ヘクタールで、前年度の被災地の3分の1に
 なっています。首都圏はもう1か月以上、雨が降りませんから、火事の可能性は高いです。

(スポーツ)

1)テニス
ニュージーランドで行われたATP大会でタビロが優勝しました。彼にとっては初勝利。さて次の大会は今年最初のグランスラムになるオーストラリア大会です。
さぁチリの選手が誰か決勝・準決勝まで行けるかな?

以上

チリの風   その1077  2024年1月1日ー7日

新年が始まりました。そうは言っても先週と今週は同じような毎日でしたが。
今週のチリの風はその1077号です。来週17日に私の77回目の誕生日が来ますが、その奇遇に不思議な気がします。
土曜日、仲間を呼んで昼食会。それは頻繁にやっていますが、今回は招待したのが全員日本人でした。

日本は大地震と空港事故で厳しい年明けでしたが、日本とチリは地震の仲間ですから、次はチリで大地震でしょう。
それから北朝鮮・ロシア・中国が日本に攻撃をかける戦争が心配されますね。100年ほど前は日本がその3国に攻め込んでいたのですが。

スポーツはいつもの通り。マラソンは週日の10キロ走と日曜日の仲間との練習を実施。山歩きは第3展望台に行きました。
いつまで続くか分かりませんが、今年も順調に滑り出しました。

毎日、最高気温が30度ほどのサンティアゴです。もっとも朝晩は15度ほどに下がるし、日中でも木陰は涼しいです。ただ雨が長い間降りません。

(政治)

1)ボリッチ動向
  大学入試が終わり、その結果が発表されました。その中の最優秀グループをモネダ宮殿に招待し記念朝食会を開催しました。
  優秀な学校100の内、97が私立高校でした。
  それから何名もの大臣が経営者グループと私的に面談していたのが問題になっています。不正の温床ではないかとするわけですが、ボリッチはロビー活動は問題ないとしています。
  与党の一つPPD党の議員が政府は大きな希望をもってチリの発展を望んでいるが、現状を見ると全く成果を残さず任期を終えると言うことになりかねないとコメントしました。その通りですね。
  その例ですが、ボリッチが公約した案件の状況は下記のとおりです。
  A)厚生年金AFP改革
    現行AFPを改善、もしくは廃棄して新システムを作るとされましたが、現行システムを使って各自の年金収入を増やすために現行の払い込み分を6%増額し、その一部は政府が自由に使える(これは年金受給額の少ない人への援助)としましたが、うまく議会で議決せず。その後、2%増額をトライしたが、野党の支持はありません。
  b)最低賃金
    最低賃金を50万ペソに増額する。この公約もまだ実現しません。
  c)奨学金CAEの支払い
    奨学金を政府に払い戻す必要はないとボリッチグループは叫んでいましたが、全く変化はありません。
  d)税制改革
    ほとんど進んでいません。
  E)リチウムの国営化と鉱山のローヤリティ税
  リチウムの国営化についてはコデルコ公社と民間のSQMの連帯で、一歩前進しました。

2)国会
 議会で住居省大臣モンテの憲法違反が議論され、最終的に投票の結果、違反は無かったことになりました。彼が不正な資金を手にしていたのはなかったでしょうが、その部下・仲間のグループが不正行為を繰り返していたのは裁判沙汰ではっきりしていますから、その不正をコントロールできなかったのは明白です。そのモンテは「自分は辞任するつもりはない。自分の進退は大統領の判断を尊重する」としています。
 新左翼グループのリーダーでボリッチの学生闘争の仲間だったジャクソンはすでに政府から追放されていますが、同じ新左翼RD党の場合、2名の議員が裁判になり、さらに9名が検察から調べられているとか。同じグループのバルパライソ市長は30日間、仕事場から離れるよう命令を受けました。不正事件でしょうね。

(経済)

1)銅価格と為替
 1ポンド3.79ドルと先週より少し下がりました。為替は1ドル884ペソとかなりペソ安になっています。
2)環境投資
 昨年、それに関し承認されたのは243プロジェクトでした。それは過去26年間で最低とか。
3)イマセック経済指数
  11月のチリのGDPは1.2%の上昇でした。1-11月の合計はマイナス0.1%。これで2023年はプラス成長の可能性が出ました。もちろん今年のプラス成長が望まれますね。
4)株式市場
 IPSAは3週間連続で減少し6047ポイントになっています。
5)ガソリン価格
 ラテンアメリカ諸国のランキングが発表されました。高い順に上位3国は、先ずウルグアイで1.93ドル。次いでチリで1.44ドル。3位はコスタリカで1.43ドル。
 チリは最近、何回かガソリン価格が下がりましたが、それでもラ米で2番目に高いのですね。
 逆に安いのはベネスエラで0.04ドル。ボリビア0.5ドル。3位はエクアドルで0.6ドルでした。

(一般)

1)犯罪
今月の始め、1日と2日に首都圏で7人の殺人事件がありました。まったく収まる気配がありません。
今日の日曜日、家屋に入った強盗を警察が追いかけ、逮捕しようとするとその車が警官をひき逃げしようとしたので発砲し、犯人は死亡とか。
南部のアラウカニア州で、消火に向かう消防車が襲われ、消防員が車から逃げた後、消防車に火を付けました。マプチェの攻撃と言われます。
数年前に、荘園の豪邸に放火され、中にいた老夫婦が死亡しました。その事件で逮捕され18年の刑になったマプチェが条件付きの自由が認められ、刑務所から刑の途中で出ました。刑務官が、彼は全く反省している様子はなかったとしています。もちろん、その次の行動も計画中でしょうね。
マプチェが全部悪いと言うのではありません。自分たちの領土を不法に占領しているチリ人を追い払いたいとするグループのことです。

現在の警察軍の総裁ジャネスは4年間の社会騒乱の時は社会安定部の部長でしたが、騒乱が起きた時のデモ隊への対応がふさわしくなかったと言う疑いで調査が始まりました。デモ隊は警察は自分たちをいじめるのを仕事にしているのかとクレームしましたが、それが真実だったのか調査されるわけですね。まさか大統領だったピニェラの指示だったのではないでしょうね。
昨年パンアメリカオリンピックがチリで開催され成功裏に終了しました。しかし何と1940億ペソの不正使用が疑われています。又何それになるかもしれませんね。その責任者はすべて自分の責任だが、その不正に使用された金がどこに行ったか全力で追及したいとしました。
2)山火事
今週の数字は見つかりませんでしたが、山火事は各地で継続中です。今週、山歩きをしたプロビンシア山系の第3展望台の下山口でかなり火事で延焼した地区がありました。係官に聞くと、先週火事が起きてヘリコプターで消火したとか。登山者の煙草による失火・放火の可能性があるとか。


以上

チリの風  その1076  2023年12月25日ー31日

今日で今年は終わりですね、明日から新年。毎年同じことですが、幸せが続くように祈ります。
クリスマスの25日、サンティアゴは最高気温36度を記録しました。過去50年間で最高だったとか。暑かったです。ところが28日は曇りになって最高気温19度でした。夕方半袖シャツで散歩をすると肌寒かったです???
今週の山歩きは仲間とアポキンドの滝コースの下見。滝まで7時間ですが、その途中まで5時ほど歩きました。全員が近い将来に滝まで歩けそう。
ラソンもいつものように週日一人で10キロ、日曜日は仲間と練習しました。今年はちゃんとサンティアゴラソンも完走しましたからね。
昔のように年賀状は書きませんが、メールは多くの仲間に送らせてもらいました。友情ですね。
ラス・コンデス区ではいつも大みそかに近くの丘から打ち上げ花火がされたのですが、今年は山火事が怖いと中止になり、その替わりに公園で大晦日コンサート。音楽に合わせて踊りましたが、12時になると観客は大声で新年を祝いました。
その打ち上げ花火で有名なのは隣州のビーニャとバルパライソですが、海岸沿いから花火を楽しんだ人は100万人だとか。大半が首都圏からの観光客でしょう。
私にとって今年は素晴らしい年でしたが、それは今までの努力の結果でしょう。これからも人生を楽しめるよう来年もコツコツ努力します。

(政治)

1)ボリッチ動向
 カメラの前で、「政府は犯罪抑制をしないと良くクレームされるが、実態を全く知らないようだ。政府は警察を援助し、犯罪抑制に注力する・効率を上げるよう力をつけてもらっている。今回、警察に多くのパトカーの提供を決めた」としました。ボリッチが言うのが正しければ犯罪が縮小するはずですが、実際は逆ですね。土曜日、首都圏だけでなんと9件の殺人事件が起きました。つまり結論から言うと政府は犯罪抑制をしていないと言うクレームは正しいようです。

 ボリッチは最高裁判所結成200年記念の式に参加しました。チリは古くから裁判システムが形成されていたのですね。
先の大統領の恩赦に関し、共産党党首はルイス・カスティジョを恩赦したのがモネダ宮殿に大きな問題を投げかけているとしました。
共産党は、左翼ゲリラグループのメンバーが恩赦されたことを「評価する」と喜んでいたのですが。
昨年12月に恩赦が発表されたとき、多くの批判が出ましたが、ボリッチは「今までの方針にのっとって今回の恩赦をした。恩赦されたのは暴力犯ではない」と批判を一蹴する対応でした。
新聞に、次の政権は右翼側になるだろうとする文章が出ましたが、ボリッチではこの動きを変えるのは難しいですね。今年最後の世論調査でボリッチを支持するは31%でした。何しろ健康保険イサプレ問題、厚生年金AFPなど、問題山積でどれも適切な解決を短時間にできず放置したままですから、ボリッチ支持は減少する
ばかりですね。

(経済)

1)銅価格と為替
 銅価格は1ポンド3.84 ドル。為替は1ドル885 ペソと先週末とほとんど同じです。

 ところで昨年の銅生産量のランキングが発表されました。世界1位はチリで52億トン、2位は24億トンのペルー、3位は22億トンのコンゴ、4位は中国で19億トン。チリがかなりリードしていますね。 
2)リチウム
世界最大級のリチウム鉱山を持つSQM(ソキミチ)が国営のコデルコと組んで2060年までリチウム事業を拡大します。
ストーン計画と呼ばれるこの企画はボリッチのリチウム国有化案に入っていたのでしょうね。アジェンデが銅の国有化をしたのを思い出します。
そのアジェンデを外そうとニクソンが手を出したわけですが、今回はそんなことは無いでしょう。
それから議員がこれが進めば私営企業のリチウム分野への侵入が難しくなるのは間違いないとしました。その通りですね。

しかし問題は鉱物の採掘より、価格の推移でしょう。EV車の人気が激減すればリチウムの需要はかなり減少するのでは。 今年は価格がピーク時より80%も下がりましたが、来年はもっと下がると言われています。
3)株式市場IPSA
 今年は年間で17.8%の上昇とにっこり笑って幕を閉めました。来年はどうかな?
4)失業率
9-11月は8.7%になり、前年の7.9%より若干の増加になっています。景気の回復が遅れているのは明白ですね。

(一般)

1)犯罪
毎週同じですが、強盗グループが歩行者を襲うと、それが私服の警官だったので、銃を出し発砲。犯人は死亡しました。どこかから警官の銃の使用を抑えようとする動きが出ると、政府は犯罪者に警官が銃を使用するのは合法だとしました。そうですね。その警官を逮捕するのはおかしいですね。
人権委員会がマプチェのテログループCAMと政府は話し合いをするべきだと発表しました。野党側は犯罪グループと何を会議するのだと批判しました。
同じようにCAMも軍事政権の様なボリッチ政府と話し合いの余地はないと拒否。確かにボリッチ政権の最初の失敗ですが、マプチェ問題に関し話し合いをしたいと内務大臣をテムコに送りましたが、全く無視されましたね。

2)山火事 
今までの所、24か所で山火事が起こり、そのうち20か所は消火されました。燃えたのは47ヘクタールです。1、2月にこの数字が急に大きくなるのでしょうね。
3)移民 
2022年にチリに永住している移民は162万人でした。その居住地区は首都圏に58%、アントファガスタ州7%、バルパライソ州に6%です。そしてその祖国の明細は1位がベネスエラで33%そして続いてペルー15%、3位はコロンビアで12%、ハイチが4位で11%でした。もっとも不法移民はどれだけいるのか分かりません。
 

以上

チリの風 その1075 2023年12月18日ー24日

年末が近づいてきましたね。今週も毎日楽しく忙しく過ごしました。
山歩きは仲間と3人でサン・ラモン山岳公園の川巡りコース。川を下に見ながら、両側の山の斜面を歩きました。山火事の煙が首都圏を覆っていました。
丘歩きも一日しました。後ろの山にはまだ雪が残っています。マラソンは一人で10キロ走り、日曜日は仲間と走りました。
毎日30度ほどの暑さですから、日焼けして顔や腕はかなり黒くなってきました。
土曜日のサッカー教室は参加希望者が少なくて中止。夏休みに入ったので旅行・帰国する家族が増えたのですね。
日曜日、先日のように近くの公園でクリスマスコンサートがあり、聞きに行きました。

チリ人の友だち2名を招待してベランダでコーヒーを飲みながら話し合いましたが、妻を入れた 3名はイタリア系・フランス系・スペイン系でした。
チリ人の90%は移民の子孫ですからね。
明日がクリスマスですが、チリでは宗教行事と言うより商業の事業と言う感じです。毎日、プレゼントを買いましょうとテレビで宣伝しますが、宗教関連のコメントは全くありません。なんでも最高気温は36度とか??
予想では来年は世界的に混乱が増えそうですが、チリはどうでしょう。もう社会騒乱は起きてほしくはありません。

(政治)

1)ボリッチ動向
憲法案が国民に肯定されても否定されてもボリッチ政権に大きな影響を与えると言われていました。しかしそれが終わった今週は、特に目立った動きはありませんでした。もちろん、モネダ宮殿2階部隊が大混乱だった可能性はありますが。
さて新憲法案の否決を受けて、ピノチェットとボリッチが並んだ写真が出されました。それに「ボリッチありがとう、君のおかげでピノチェットの憲法がこれからも継続使用されることになった」と書かれていました。冗談ですか?本気ですか?
ラス・コンデス区にあるパレスチナ会館で、同グループがクリスマスパーティを開き、それにボリッチを招待しました。さらにピニェラとバチェレットも呼ばれたので大統領経験者3名がにっこり挨拶しました。ボリッチはパレスチナを応援していますからね。 
極右政党の共和党の党首カストが次期の大統領選挙に挑むことを発表しました。まだ2年もありますが。彼は中道右派のグループ「チレ バモス」は私のグループに入って共闘すべきとしています。それから2度大統領になったバチェレットとピニェラも3回目の挑戦を考えているらしい。現行憲法では2度しかなれませんから憲法改正が必要になりますが???

 漁業法案準備
 ボリッチは第5州のキンタイを訪問し、新漁業法案を作成すると発表しました。チリの各地で漁業関係者から不安があるとコメントされているが、それが無くなるように新法案を作りたいとか。どうなるかな?以前この法律を悪用した右翼議員が逮捕され有罪になりました。それはこの法律が悪いのか、どんな法律でも悪用する議員がいるかのどちらかですね。
新税制
 どこから増税するか検討中です。最右翼の共和党増税ばかり考えるなとクレームしています。同じように新年金制度も話題になっています。

汚職
もう毎週のような悲しいニュースですが、今年の市町村の汚職は642件が発覚しています。そのうち首都圏は28%でした。
それとは関係ないですが、与党の社会党が麻薬グループとコンタクトしていると言われています。それに関して社会党関連者が、私たちは各区のすべての地区に入り込むため麻薬業者が抑えている場所では彼らとコンタクトすることになるわけだとしました。もっとも社会党関係者が麻薬を扱ったのが発覚し逮捕されたケースもあります。
新左翼の不正事件は裁判になり、議員が法廷で裁かれています。彼らは無罪を主張していますが、有罪になるのは間違いなさそうです。新聞にボリッチ政権は新左翼との関係を真摯に検討すべきだと書かれました。汚職が右翼にも左翼にもあるのは明白ですが、新規に権力側に入った新左翼が、それを利用して自分たちの懐を考えたのは明白。ボリッチがいつも言うように「誰の犯罪にせよ正規に対応する」のが通常ですから、新左翼グループをボリッチ政権から追放すれば風は変わると思いますがどうでしょう。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド3.86ドルt先週とほぼ同じ。このため為替も1ドル873ペソと先週と似ています。
2)アルゼンチン
新大統領が派手に活躍していますが、その中で国内航空権の自由化を図ることになりそうです。国営会社を民営化するとしています。チリの航空会社はアルゼンチン国内便を飛ばす用意を始めるとか。さぁアルゼンチンはこれから良くなるのか、ひどくなるのか?同じようにテレビの国営局を調べると不法・不正支出が極端でそれも民営化するらしい。新大統領がアルゼンチンを変えていますね。
それと関連するのか分かりませんが、チリでも国営テレビTVNの社長が交代しました。新社長ビダルは左翼政治家です。

(一般)

1)山火事
木曜日にこんな山火事が起きました。首都圏の隣の第5州ですが、車と軽4トラックが衝突して火事になり、それが飛び火して山火事になりました。その車は少し前に盗まれたもので、警察が後を追っていました。つまり超高速で車線を越え、正面衝突したわけです。近くの人には大迷惑ですね。
それから都内の観光地サン・クリストバルの丘で数か所に火が出ました。近くに動物園があるので、心配されましたが、数ヘクタール燃えた後消火されました。
火事は木曜日に起きましたが、金曜日は入園禁止になりました。火事の原因などを調べるためです。
2)犯罪
今週も16人の移民犯罪人がベネスエラに送り返されました。今年に入って920人です。それならもう少し送り返す人を集めて飛行機を飛ばした方が効率的と思いますが、どうでしょう。
人が集まっているところで発砲されると、その銃弾が近くの人に当たり、死傷者が出ます。そんな事故が連日報道されています。
それも子供の死亡ケースが多いです。いつまでたっても状況は良くなりません。
3)観光
明日が祝日で3連休になったので、土曜日に首都圏から30数万台の車が近郊に出ました。今日も同じような数字の様です。
普通、サンティアゴから頻繁に出かけるのは隣の州のビーニャとバルパライソです。
そのバルパライソの港に数年ぶりに大型観光船が入港しました。その数千人の観光客が、その日、バルパライソ観光とか、ツァーに入ってサンティアゴ観光です。
もちろん、飛行機を利用してパタゴニア観光をする客も少なくないでしょう。
コロナ問題が薄れていくのが嬉しいです。


以上