チリの風 その1079 2024年1月15日ー21日

最高気温30度以上の日が毎日続くサンティアゴです。35度まで上がったこともありました。
今週もいろいろありました。
誕生日に友だちを呼びましたが、そこで頼まれて久しぶりにギターを弾きました。アンデス民謡など約10曲を歌いました。チリ人の前で日本語だけでなく、スペイン語で歌うのですよ。
妻の叔父・叔母夫婦の家に行きました。おじいちゃんに足のマッサージをすると途中でスヤスヤ眠り始めました。気持ち良かったのでしょうね。
先週の山歩きで滑って転倒しましたが、その古い靴を変えるためスポーツ用品店に行って日本ブランドの靴を買いました。予行演習で丘歩きをしましたがバッチリ歩けました。
今週の催し物で面白かったのは紙芝居祭りです。区役所が実施したこのお祭りの初日の最初の紙芝居を楽しみました。
もちろん、マラソンはいつものように週日一人で10キロ走と5キロ走の2回を走り、日曜日は仲間と楽しく走りました。
先週に続き、今週も友だちのいろんな手続きのお手伝いをしました。

いつまで続くか分かりませんが、今週も私は人生を楽しみました。

(政治)

1)ボリッチ動向
コキンボ州を訪問して貧民層支援の住居53軒の完成を祝う式に参加しました。彼の4年の任期の間に10万戸の家屋を受け渡す計画ですが、今までに39%完了とか。それから自分の基盤になっている革命民主党RDの集まりに参加し、党員に次の選挙では新左翼がいくつもの党に分裂しているのをやめ、統一した党として他グループと対抗したいとコメントしました。

年金方針の変更ですが、政府案「3%・3%」が提案されました。個人の年金を上げるために政府は1ペソも使わず、個人に年金基金を給料から引き抜くわけです。しかも 給料の6%も引き抜くのに、各自には3%だけ上乗せされ、残りの3%は一般基金、つまり貧民層に回されます。貧しい人はともかく中流以上の人は税金のように負担が急上昇になりますね。この政府案は国会・市民に受け入れられるかな?その反対を弱めるために政府が労働者への保険を作って援助することを考えているとか。議会の投票で野党の助けもいりますからね。二つの3%の内、一つを雇用者に払わせれば労働者は喜ぶでしょうが、経営者は怒り心頭でしょうね。

(経済)

1)銅価格と為替

 銅価格は1ポンド3.75ドルと先週より下がりました。銅の価格が下がるとペソ安になると言う原則で1ドル927ペソまで落ち込みました。
ところでリチウム講習会がズームであり、私も参加しました。先生の講義を聞く学生と言う雰囲気でしたが、リチウムの需要が増え、リチウム価格が上がると言う可能性はあるのかな?
2)果物輸出
チリ産チェリーの輸出の88%が中国向けです。中国に売れるとなってチェリーの生産が急増しました。少し古いですが2022年にはチリで44.5万トンが生産され35.6万トンが輸出されました。世界1位の輸出国です。2000年には作地324ヘクタールだったのが2022年には20倍の6155ヘクタールと極端な違いです。

(一般)

1)犯罪 
土曜日の新聞に犯罪特集が掲載され、過去に見られない悲しい状況と書かれています。土曜日に、首都圏の中央駅地区で銃撃戦があり一人が死亡、2名の警官が負傷しました。翌日、内務大臣はその負傷した警官のお見舞いをしました。10月の地方選挙にこの犯罪の成り行きが大きな影響力を持つと政府は考えているとか。
当然でしょうね。 ボリッチ頑張れと言うか、お前には無理だとするかのどちらかです。
日曜日には「弾丸と幼児の死亡」と言うタイトルの特集記事が書かれました。昨年に38人の年少児が弾丸で死亡しましたが、銃の所有が増加し、街頭での暴力行為が増えているのがその原因だとされています。その通りですね。
もうすぐビーニャでラテンアメリカ最大の音楽祭が始まりますが、そのイベントに招待されたメキシコのペソ・プルマが問題になっています。その歌手は麻薬関係者と言われます。その歌手の招待を取り消すかどうかが問題です。
昔なら歌手としてレコードを出すのはプロでないと無理だったでしょうが、今なら誰でも自分の歌をビデオにとってネットで流すことができます。それを見た若者がファンになるとかで、チリの人気歌手は麻薬関係者が多いとか???

世界でサーモンと言えば1位はノールウェイ、注いて2位はチリが生産国です。今から5年前、チリの生産量は90万トンでピークに。それ以降はそこまで行けません。しかしチリでは近年生産地区での盗難が増加し、生産グループに大きな打撃を与えています。昨年度は2200万ドルの損失とされています。どうして養殖場にカメラを置き、不審者が近づけば警報を鳴らすシステムが出来ないのかな?

2)山火事 
チリのほぼ全土に当たる11の州で79か所の山火事が起き、現在までに20087ヘクタールが燃えました。その99%が人間の手によるものと言われています。放火と失火です。
3)汽車
 今週からサンティアゴとクリコの間を結んで特急が2時間で走り始めました。時速160キロで南米の最高速車とか。チリの公共運送は汽車よりバスです。
さて昨年は観光業がコロナ問題以前のレベルに復活しましたが、その中で大きく観光客を伸ばしたのがラパヌイです。なるほど昨年は妻と二人で日本からのグループと島を2回訪問しましたから、その動きの中に入っていたわけです。

(スポーツ)

1)テニス
チリのナンバー1のジャリーはオーストラリアオープンで残念、1回戦で負けました。
2)サッカー
パリのオリンピックに参加する南米2チームを選ぶ大会が始まりました。チリの入っているBグループはチリの他にはアルゼンチン・ペルー・パラグアイそしてウルグアイです。さぁ優勝できるかな?今日、その第1戦チリ対ペルーがテレビで中継され、私は見ましたが、残念、0対1で敗戦。他のチームに全部勝つのは不可能でしょうね。2000年にシドニーで行われたオリンピックでチリはメダルを取ったのですが、もう遠い昔の思い出です。


以上