(政治)

ピニェラ動向
欧州から戻ったピニェラはマゼラン海峡500周年記念行事でプンタ・アレナスを訪問し、祝賀会に参加。でもマゼランがその海峡を通過したのは1520年ですけど?
その他に先年の大山火事を繰り返えす事がないようチームを作って準備をすると発表。さぁどうかな?
それから中高年援護の運動を開始。スペイン語で「中高年」はAdulto Mayorと言いますが、そのayをejに替えると「元気な大人」になります。その似たような言葉をキャッチフレーズにしてピニェラは中高年グループをモネダ宮殿前の広場に招待して、踊ったり歌ったりしました。
陸軍問題
今週は三つも重なりました。
ピノチェットがイギリスで拘束されて20年経ちました。思い出します。チリ中がどうなるか事態を注視しました。
その彼の腹心クラスノフを称えるような儀式が陸軍学校でおこなわれたのが、ニュースになり大問題。クラスノフは秘密警察のトップで左翼の弾圧で有罪になり入獄中。人権問題を重視するピニェラは陸軍に指示し学校関係者を処罰しました。
それに陸軍副長官が、不正支出問題で辞任しました。出張に家族を連れていくとかいろいろあるらしい。
外交                         
アルゼンチン チリ南部のパタゴニアの領土はアルゼンチンと争った後に合意に達したのですが、同国の領土図にチリ領土が含まれていたので政府は抗議をしました。
更にアルゼンチンの大手石油会社YPFがチリに所有する石油精製工場から多くの原油が漏れ大騒ぎ。その会社はチリの国営石油会社ENAPの監督を受けているとか。でも何故隣国の会社がチリに工場を持つ必要があるのかな。そしてこのニュースは新聞でほとんど報道されていません。どうして?秘密にする必要があるの?  
ボリビア  海問題が終わったばかりですが、こんどは水利権で両国が国際法廷で再対決に。もうチリでは全くニュースとして盛り上がりませんが。
ブラジル  チリ最右翼のUDI党の党首がブラジル訪問し、右側候補のボルソナロと面談。彼は犯罪を少なくするため軍隊を使用し、犯罪者が抵抗するなら銃殺もやむを得ないのではと言っているようです。チリの昔のピノチェット時代のようですね。これが与党内で問題になりました。せっかくピニェラが中道右翼としてリードしているのにそれを極右に替えようとするのかと言う点です。
ハイチ移民が苦しんでいますが、仕事が無く生活できない人をチリ政府が航空機を用意し、ハイチまで無料で送り届けることになりました。彼らの中に、チリに行けば仕事も家も用意するとして、準備金を払わされたが、実際は全く違ったとコメントする人もいます。詐欺にあったのですね。
日本の話題は最近ありませんが、遠いチリから日本を見て不思議なのは年金問題。いったいいつから幾らもらえるか分からないのに誰もクレームしませんね。チリではそれは常に明白ですが。それとNHKの受信料を払わされるのも不思議。共産主義の国のようです。
検事総長罷免
新左翼議員が検事総長は適切な対応・組織の維持をしていないと最高裁に提訴していたが、判決が出て、裁判官の全員がその事実はないと要求を却下。訴えた議員はメンツ丸つぶれですね。
学校安全法案
先週、政府案が国会で否決されましたが、市民調査で、過半数がそれを支持となりました。今年の今までの教師への暴力は昨年対比31%アップとか。高校生の学校内外での暴力事件が急増しているわけですね。
ところで今日は10月21日。昔、日本ではこの日を国際反戦デーとして反戦デモが実施されました。誰も知らんかな?