(政治)
1) 税務局問題
2011年の12月に税務局局長ペレイラがジョンソン・デパートの税金滞納などの罰金をほとんど全部払拭。その時は大問題にはならなかったが、そのデパートはセンコスッ社に買収されており、疑惑が大きくなる。さらにケ・パサ誌が同氏がセンコスッ社と何らかの契約があったとすっぱ抜く。社会党など野党が同氏の解任を政府に迫ると、与党RNの党首が「私は彼がそのまま局長の席に留まるのを望む。ピニェラ大統領は社会党とRN党のどっちを選択するのか」と発言。
しかしこのRN党首のララインはアホやな。ついこの間も政府に逆らって一日だけの党首辞任をしたりしましたが、今、一般国民が納得できない不正の臭いのする男の疑惑行為をかばっているわけです。自爆行為でしょう。
2) 大統領選挙
野党の希望の星バチェレットがこっそりチリに夏休みに戻ってきました。アルゼンチンに飛行機で入り、南のほうから陸路チリに入国とか。秘密の行脚みたい。
カブルグアに持つ彼女の別荘に1週間ほど家族と滞在とか。実はそこにピニェラも別荘持っていて、現在彼の家族と訪問中です。何年か前ですが、そこで二人は実際に会っています。また今年もこっそり会って秘密の話しをするのかな?彼女は大統領候補になるのかも全くコメントしませんし、秘密ずきですね。
3) ボリビア問題
ボリビアはどの国際会議でも例のボリビアの海問題でチリと衝突しますが、現在ボリビア陸軍兵士の拘束が問題になっています。3人のボリビア兵が国境を越えてチリ領土に入り、手にしていた銃を発砲しました。チリ警察がその3人を取り押さえイキケで裁判にかけることになっています。
ボリビアの領事はチリ政府に強い抗議をしていますが、チリ政府はほとんど相手にしていません。チリとしては兵隊でも民間人でも不法に越境し銃を発砲するのは認められるものではないと裁判所に下駄を預けています。なんでもそれらの兵隊は密輸業者を追いかけてボリビアからチリ領土に入ったと先方さんの話。どうなるかな?
日曜日の新聞にピニェラがボリビアの海問題に関し、領土を割譲するのではないが、ボリビアの海の権利を認める可能性があるとしました。ところがその地区はハーグ国際法廷でペルーが領土権を主張しているところで、ペルーとチリの間にボリビアを挟む考え。ペルーが怒りのコメント???!!!
4) 太平洋同盟
なにやら大げさですが、チリ・ペルー・コロンビア・メキシコが同盟を結び、経済連結を密にしようと言うものですが、先週のサミットの後、サンティアゴでその4カ国の首脳が関税の撤廃などについて協定を交わしました。なんでも日本とグアテマラがオブザーバーに認定されたとか。その両国との関係がよく分かりませんが。
先週、サンティアゴでCELAC UEサミットが開かれましたが、日本の報道ではEU南米カリブ海諸国共同体サミットと呼ばれていました。メキシコは加盟国の一つですが、南米かカリブ海の国に入るのでしょうか?やっぱり南米と言うのはエラーでラテンアメリカとすべきでしょうね。
新聞の投書で「このサミットでラテンアメリカにも2種類の国があるのがわかった。太平洋同盟国のように先進国を目指して歩いている国とキューバのようにおかしな政治体制を敷いて全く進歩のない国と」
ボリビアについてもその投書は厳しい批判をしています。キューバのほかにべネスエラ・ニカラグア・ボリビア・アルゼンチンなどは特別の連帯感を持っていますからね。