(一般)

1) 大学入試
先日の入試の結果が発表になりました。日本は各大学の入学者がどの高校から来たか話題になりますが、同じようにチリもトップの成績を収めた学生の出身校の名前が発表されています。私立高校がほとんどですが、公立学校でも立派な成績を収めたところもあるのが面白い。伝統と言うのはやはりあるわけですね。
私の娘が勉強するチリ大学理学部大学院の終了式が今週行なわれたので、それに出席しました。物理・化学・生物課などの修士・博士課程の学生約100名が、壇上で終了証を受けました。学部長は国の将来は科学・技術の進歩によるとし、チリの将来は君たちの手にあると励ましました。世界中どこの国でも同じですよね。
2) マプチェとの争い
今週も南部のあちこちの町でマプチェが住居、機械、森林などに火をつけました。もう1年中、同じような事件が続いています。さらに消火に当たっていたヘリコプターを銃撃する事件も起こりました。政府が警察は何をしているのかと詰問すると、警察側も逆にクレームを入れる有様で手の打ちようがないみたい。
捕まってもふてぶてしい態度を続けテレビカメラの前でグループの宣伝をするありさま。もちろん自分たちの闘いは正義と信じているからでしょうね。
来週、リッシンゲル夫婦が彼らに焼き殺されて1周忌になりますが、それに関連して逮捕された一人のマプチェ運動家の釈放を要求してさらに放火運動が拡大する見込みとか。  政界・司法界は世間の見方と異なっているのか先住民運動に関し確固とした方針を持っていないようです。
チリ南部にはマプチェ以外の先住民もいます。その一つぺウエンチェ族のリーダーだった女性が事故死しました。第8州のアルト・ビオビオ地区でエンデサ社が発電所用ダムを建設しようとしたとき、その阻止運動のリーダーになったのが彼女でした。ニャーニャと呼ばれていましたが、それは彼らの言葉でおばあちゃんの意味。彼女たちの訴えでダム建設工事は2度も工事中止に追い込まれています。最後に彼女は同社に自分の所有する3ヘクタールを売り渡し、2億ペソ(約4千万円)と18倍の広さの土地を代替地として入手。百万長者になりました。
私はその辺りが好きで何度も訪問していますが、一度バスターミナルで彼女に会いました。百万長者には見えないその辺のおばあちゃん風でした。人工池のそばを歩いていて水辺に落ち死亡した由。享年75歳。
3) 花火大会
チリの大晦日は花火大会と言うのが定番です。一番有名なのがビーニャ・バルパライソの海岸沿いで行なわれるもので百万人もの見物客とか。海辺を見下ろす家の中庭など高い金で観光客に貸すらしい。サンティアゴでは中心部のエンテル塔の近くで行われる花火に40万人が集まるらしい。私はアパートの近くのカラン丘の花火を毎年見ることにしています。