(経済)

1) とうとうでました。自動車ディーラーの倒産第1号です。その会社は400名ほどの従業員がいるそうですが、借金が増えすぎて倒産宣言。何しろチリ全体で1−3月の新車販売は前年対比半減といわれています。
同じような話ですが、私は仕事でチリ各地をまわってトラック・バスの会社を訪ねています。今週第5州のカレラで聞いた話は深刻でした。そこはセメントの街ですが、建設ブームの終焉から経営困難になったセメント会社が一方的に運送費の削減をするため、出入りのトラック会社に支払額を下げるとか、支払日を伸ばすなどを通告してくるらしい。中小トラック会社はそれに耐えられず倒産という図式です。ある社長は「今まで90日払いだったのが120日払いにされるとその30日間、従業員の給料やガソリン・タイヤなど購入したものの支払いが不可能になる。私個人にそんな余裕はないから、銀行などから借り入れるしかないが、銀行の貸し出しも渋い。こんな自転車操業がいつまで続けることが出来るのか分からない」と泣きそうな社長に、私もつられて涙が出そうでした。
2) しかし証券会社のほうは強気で、各社の見込みとして09年の平均株価は10−30%の上昇を見こんでいるとか。大丈夫かな?
確かに銅の価格が着実に上昇しているのは心強いですね。そして経済の危険性を図るCDS指数が下降し最悪時の半分になりました。ラテンアメリカではもっとも危険の少ない国として認定されています。世界的には日本よりは危険だが韓国よりはずっとましらしい。