(経済)

1) 世界の株式市場が軋んでいますね。アメリカは住宅産業の落ち込みに失業率問題がからんでこの先、一般消費が伸びないのはもうはっきりしています。今週の急落はこの1年間見られなかったものです。主要国の株式市場で2010年の通算でプラスになっているのはないみたいですね。

2) その中でチリの株式市場も今週は若干の下げを見せましたが、ほとんど上限貼り付けで他国と際立った違いを見せています。通年でプラスですからね。
確かに工業指数で5月は2.1%アップと地震の後の落ち込みをとりもどしました。また小売の販売指数が2010年の台風の目になってチリ経済の上昇を引っ張るようです。
しかし為替に関してはどうも解せない状況です。落ち目のアメリカの通貨ドルが元気一杯のチリの通貨ペソを凌いでいます。どうしてそんなことになるのか分かりません。確かに銅の値段が落ちましたが、それだからドルを買おうとするきっかけにはならないはず。何故対日本円で落ち込む米ドルが、チリペソの場合、いまだに優勢なのですか?

3) 2010年の国民総生産の伸びの予測で1位はダントツの中国(12%) 続いてインド、ブラジルです。チリは12位で4.5%のアップが見込まれ、日本は20位で1.9%とか。

4) チリでディコムと言うと経済的信用性を評価する機関で、個人の名前がこの機関に疑問視されると銀行からの借り入れはもちろん、就職時の試験に影響します。今回の発表では政府の5省が不適格のスタンプを押されました。それは厚生省、運輸省、公共事業省、内務省それに国家財産管理局です。確かに運輸省管轄のトランサンティアゴ公共運輸のバス会社と仕事がありましたが、支払日が来ても払ってくれないのでクレームすると、彼らは政府が金を払ってくれないのでお宅にも払えませんと言い訳していましたが・・・・。
そのサンティアゴのバスですが、一部の会社で従業員がストに入り、バスの運行が止りました。しかし半分、国策の公共バス会社で何故こんなことが起こるのか良くわかりません。つまり前政権も現政権も、政治体制が変わっても同じなわけですね。

5) 金の価格が伸び続けですね。一方銅の価格は伸び悩み。これって金の売買は金属としての値打ちでなく、ドルやエウロに替わる通貨として取引されているからでしょうか?