(経済)

1) 世界銀行主催のラテンアメリカ大蔵大臣会議が今週、ビーニャで開催されました。これに参加したホンヂュラスの女性大蔵大臣は母国に戻らず亡命することになりそうとか。人生って分からないものですね。
失業率、国民総生産、工業生産指数、国民消費傾向、それに中国の動向がラテンアメリカ各国の近い将来の行方を決めることになるそうですが、安定・成長の国なんてありませんよね。
2) 失業率の増加 
とうとう2桁になりましたね。この4年間で始めて、09年3−5月の失業率は10%を越えました。特にサーモン産業が壊滅的な打撃を受けているので、その影響をもろに受けて10州では1年前、2.8%だったそれが、なんと今年は8.3%になりました。サーモン産業が支えていた就業率が、逆に失業率の急上昇に結びついた皮肉な結果です。
3) 壊滅的なサーモン産業
ほとんどの会社が倒産寸前と言う壊滅的なチリのサーモン産業ですが、自分の会社には4億ドルの追加投資が必要で、政府の援助が無ければ、わが社だけでない、サーモン産業は消滅するとインベルマル社の社長が発言するほど。銀行も彼らに追加援助を渋り、各企業は自力で脱出する力を持たず、来週の銀行、チリ国との面談は各社の生き残りをかけたものになりそうです。しかしそこまで何もしなかた各社は当然のことながら、そのコントロールを怠った政府の責任は問われるべきでしょうね。一時、儲かって笑いが止まらない時期があったのですが、商売を甘く見た結果でしょうか。