(経済)

1) チリ大手会社の上半期の実績
チリ大手400社の今年度上半期の実績が発表されましたが、前年対比5%の減益になりました。と言うものの400社のうちの9社の鉱山会社を除いた数字は7%アップですから、鉱山関係以外は地道な発展が確認されています。
銅の価格は今週はポンドあたり3.2ドルで締められ、たいしたことはないけれど、そうひどくもありません。落ち着いています。
鉱山関係社の問題は、銅の価格だけでなくこれからも継続で、いや、もっと厳しくなるのは明白です。今までも書いたように、チリの鉱山労働者の給料は他の職種に比べ破格ですが、他の業種でストが続いているので彼らも現行条約の期限が来ればすぐにでもスト入りするでしょう。エネルギー問題もあります。しかし最も困難な状況は鉱脈問題で、掘りやすい含有率の高い鉱脈はもうありません。昔なら捨て置かれたような低い含有率のところにも手が入りはじめましたが、経費が上がるのは誰の眼にも明らか。つまりチリの経済は今までと同じように銅に頼るわけには行きません。
2) リーマンブラザーズ銀行倒産から5年
同銀行が倒産した2008年9月を100にして現在と比較すると株式市場では、アメリカのダウジョーンズは121、チリのIPSAは131に上がっています。日本の日経は83ですね。
原油は42ドルだったのが108ドル、銅は1.4ドルが3.2ドルに上昇しています。順調に回復ですね。金価格は動きがおかしいですが。
チリの為替は1ドル650ペソほどだったのが現在は505ペソになっています。