チリの風 その913  2020年11月9日―15日

木曜日まで最高気温は30度近い日が続いていたサンティアゴですが、金曜日、急に天気が変わり10度も下がって最高気温19度になりました。予報では雨も降りそうでしたが、残念、曇っただけで雨はなし。先週も書きましたが、雨がないので首都圏はカサカサです。近郊のカホン・デル・マイポ付近の山に積もっている万年雪が毎年減少し、このままでは首都圏の上水道の供給問題が深刻化するとか。週末はまた元の天気に戻りました。
今週もいつものようにスポーツを楽しみました。山岳公園のトレッキングとマラソン練習です。50代のころのパワーはとっくになくなりましたが、よれよれでも山登りと走りを味わっています。日曜日、仲間とマラソン練習をすると一人で走るより記録が伸びます。
アメリカの大統領選挙がすっきりしませんが、どうして投票者数で勝敗を決めないのでしょうか?州によって一票の価値が違うのはおかしいですね。チリで軍事政権の継続可否の投票が1988年に行われました。ピノチェットは「革命がおこった1973年のチリとその時を比べると国民の生活は明らかに良くなっている。従い、自分の政権を選ぶはず」と考えたわけです。小差でノーが勝ちましたが、彼はあっさり負けを認めました。トランプよりましです。
日本は首相を市民が選べませんから、もっと不思議です。自民党に投票した人でも首相になってほしい人に関しては各自の意見があるはずですから。

(政治)

1)ピニェラ動向
  新内務大臣を連れて南の第9・8州を訪問しました。アラウカニア州では「先住民のマプチェの人と問題があるのは認識している。しかしそれは話し合いで解決すべき」と声明。どんな会話があるのかな?
 土曜日に、チリ南部の幹線5号線がマプチェ族のデモで止まりましたが、その日は警官によるマプチェ青年殺人事件の2年目の記念日でした。マプチェは責任を誰がとるのかはっきりさせようとしています。その警官が個人的に殺人を趣味としていたとは誰も思わないでしょうから。幹線道路の交通が数時間も止まってしまいました。その事件で時の内務大臣は更迭されています。
 同じ土曜日に材木業者の重機が4台火をつけられました。マプチェのパンフレットが置かれてありました。
 その次のビオビオ州ではコンセプシオンで国際空港拡張工事の完成を祝い。この州の発展のために努力を続けたいとコメントしました。
2)厚生年金払い戻しその2
  先日、厚生年金の一部を引き出すことを議会で決め、それが実施されましたが、その第2弾です。
  一般市民は思わぬ金が入ってきたのを喜び、さらに第2弾を要請しているわけですね。まるで与党・野党の戦いのようになって、第1弾が決定した時、新左翼の議員は議会で飛び跳ねて大喜びしました。前回それを見た一部の与党の議員は党の政策に従わず、左翼と同じように引き出し許可に走りました。
  つまり今回は大差で議決されました。細かい点はまだ審議されますが、第2回目の払い戻しもOKです。しかし私は思うのですが、これは政府の人間が後ろで操って議決させているのではないでしょうか。
  というのは政府は今回のコロナ問題で中堅階級・下層階級に援助金を出しましたが、それが足りないわけです。そこで、さらに政府援助を続けるには大きな補正予算(多額の借金の積み立て)が必要になりますが、各自の積み立てを引き出すなら、政府には1ペソの負担にもなりません。議員が私たちは皆さんのために働いていますというのはお笑いですね。責任を将来の政権に渡し、今はのんびりしましょうとするわけですね。
  年金を受領する時が来たら、各自がもらえる年金はずいぶん低いものになるでしょうね。当たり前ですが。年金運営会社AFPも存続の危機になったりして。そんな簡単な論理を議員も市民もよく考えないわけです。
  新聞の社説で与党グループ(チレ バモス)の連帯・合意はどうなったのかとする批評が掲載されました。
3)新憲法制定
  委員会に誰が入るかあちこちで候補者の顔が出されています。以前、雑誌のコメントとしてチリで新憲法ができれば、チリのレベルは下がると見込まれましたが、(チリの風 その910)今週の新聞の特集で、1997年以降に新憲法を作成した5か国の例が出ました。それによると、すべての国で、改正した後、経済は上昇しているとか。それらの国はコロンビア、南ア。エクアドルボリビアそれにべネスエラです。べネスエラの場合は改正した1999年から2015年くらいまでは一応順調でしたが、ここに来て大暴落になっています。ということはチリは1,2年後に改正が成立し、政治経済ともに良くなるのかな?

 

(経済)

1)中国のチリ投資
  中国のSGID社はチリの電気会社CGEを30億ドルで買収。中国資本は既に他の電力会社にも手を付けているので、チリの半分以上のシェアーになります。発電ではなく配電です。そしてほかの部門を含めてもチリに投資している外国の中で中国がナンバー1です。チリにとって中国は銅を購入してくれるお得意様だけの関係ではないわけですね。
  ところで銅価格はポンド当たり3.14ドルと先週とほとんど同じ高いレベル。このため為替は1ドル757ペソとペソ高が継続です。
2)新車のストック不足から価格上昇
  10月の新車の販売は3万6千台でした。これは前年同期より上で、過去の最多の月とほぼ同じくらいの数字です。6月などは1万台にも行かなかったので大きな変化です。メーカー、ディーラーともに先の売れ行きが読めなかったので、控えめにオーダーするとして車の輸入をほぼ止めました。そのため、こうして売れ行きが急に戻ったら、ストック不足になり、価格が上昇するという状況を生みました。このまま売れ行きは伸びるかな?

(一般)

1)コロナ問題
  新規患者、死亡者、PCR検査陽性者比率などはほとんど先週と同じで大きな変化はありません。PCR検査数は一日3万人、 感染比率は4%ほどです。南部のプエルト・モンが現在チリ国内で人口当たり一番患者の多いところです。
  アメリカのファイザー製薬がコロナワクチンを完成しました。90%の確率と言われますが、それが来年チリに1千万回分来る由。
  東京医師会は今の段階で90%の安全性を言うのは早すぎると批判していますが、どうなるでしょう。
  さて先日、国会で喚問されたマニャリッチ前厚生大臣は現在法廷で取り調べを受けています。怪しいと思われているのは病気による死亡者数を実際の数字ではなく虚偽の数字で発表していたというもの。数字を小さめにしたのでしょうね。

  病気の蔓延が一段落してきたので、かなり正常化が進んでいます。例えば、劇場で演劇が再開されるとか、今月23日から観光客の入国を認めるとか。サンティアゴの空港だけですが、その時、72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書などが必要なようです。もっともコロナ蔓延国からくれば14日の待機がいるらしい。

2)反政府運動
  恒例のイタリア広場での反政府運動は先週よりかなり数が増えました。テレビのニュースを見た私の想像ですが、多いときは数万人、先週はわずか数百人、今週は数千人という感じでした。
  それから首都圏のロ・バルネティア区の区事務所が襲われ、建物・家具の破壊がありました。同地区には100軒ほどの不法建築の家があり、そこに住む住民が電気・水を供給するように区役所に要求。区役所がその地区は斜面がひどく人が住むのには適していないと拒否をしているので、その抗議デモでした。ニュースで見ましたが20名くらいの若者が、多分ほとんど20歳以下、暴れまくっていました。一人も逮捕されなかったとか。警察は何をしているのかな?しかし他人の土地に不法建築をして住んでいる人が、自分たちの生活を守れと役所に要求するのですね。
  それから反政府には関係ありませんが、チリも麻薬関係者の争いが多くなり、土曜日にロ・プラト区で銃撃戦があり、一般の人も入れて死者2名、重傷5名とか。近所の人が、撃ち合いは毎日のようにあるから、早くこの地区からほかに移りたいと言っていました。チリもメキシコやコロンビアのようになっていくのかな?
3)夏のイベント
  第5州バルパライソの大イベントは大みそかの海辺の打ち上げ花火とビーニャの歌謡音楽祭ですが、今週の決定で打ち上げ花火は実施するが、2月の歌謡祭は中止になる由。首都圏の打ち上げ花火はどうなるかな?

(スポーツ)

1)サッカー
  金曜に、サンティアゴでワールドカップ南米予選の第3戦が行われ、チリはホームでペルーと対戦し2対0で勝利を収めました。今まで1勝1敗1引き分け、10チーム中の6位になりました。これで来週の敵地での対べネスエラ戦に勝てば4位か5位に進出できそうです。国内リーグ戦の後期が始まりました。


以上

チリの風 その912 2020年11月2日―8日

火曜日と土曜日に、最高気温が32度まで上がったサンティアゴです。9 月、10月と2か月間ほとんど雨は降っていませんから乾ききっていま す。 今週も山岳公園の山歩き、マラソン練習をいつものように楽しみました。 荷物を整理していると古い雑誌が出てきました。 その中に軍事革命前のチリ の様子が書かれている文章がありました。アジェンデの失敗がうまく書かれ ています。
さて私(筆者)はチリの会社で働いていた時、部下にその日( 1973年9月11 日)のことを詳しく聞きました。バスの運行が止まったのでしかたなく歩い て家に帰ると数時間もかかった人もいました。それらを使って小説を書くつ もりでした。考えたストーリーは、日本から来た無銭旅行者が、その日モネ ダ宮殿の前に行くと逮捕され、国立競技場に送りこまれました。3日目に左 翼活動と関係がないことが分かったと釈放され、街に戻ります。どうして生き延びるか苦労していたら、 チリ人の女性と知り合い、苦しい中の毎日でも甘い生活をしばらく楽しみました。彼女と別れて旅に戻り、日本につきました。時間がたってから現地からの情報で、その女性がチリの大統領になったとか。

(政治)

1)ピニェラ動向 先週報告したように。9月の経済指数が良くなってきたことから、彼は 喜んで民間会社 を応援のため訪問しました そしてチリでコロナワクチンを開発している4グループ( チリ大学、カ トリカ大学など)を激励し安全で有効なワクチンが完成する のを待っているとコメント。今週は中国製のワクチンが到着しテス トが 始まりました。 さらにチリが主張する南極領土の維持のために何をすればよいか委員会 を開き協議しました。
そして新内務大臣を任命しました。 ペレス前大臣は国会に呼ばれ下院で 尋問された結果、彼の仕事は憲法違反となり大臣職が宙づり になりました。最終決定は上下院の両方での確認が必要ですが、一つ決 まった段階で彼は辞任しました。ピニェラと面談せず、電話 で辞めますといったらしい。彼は自分の問題で政府に迷惑をかけたくな かったと言っています。そのためピニェラは次の内務大臣を 選ぶことを余儀なくされました。 同じUDI党員で首都圏の中央駅区のデルガード区長を選びました 。他の 党から選ぶとまたUDI党首が噛みついてきますからね。しかし 短期間で内務大臣という重職をする人間を見つけ説得し、任命するので すからピニェラも大したものです。新大臣もがんばっています。
ところで前内務大臣は新大臣の就任式に出席していません。 国会で大臣罷免の投票をする前に、先週、政府と同調しないと発表した 与党の一つエボポリ党はこの問題ではペレス大臣を支援する と発表しましたが、野党側の結束は固く多数決で与党は負けました。

最後に今日の午後に訪チしてきたコロンビアのドッケ大統領と第5州の別 荘で面談しました。コロナ問題などを話し合ったとか。 新聞の社説に先の新憲法制定が投票で認められたが、それが野党側の勝 利に結びつくわけではないとする論文が載りました。右と左 の対決ではなかったとするわけですね。
警察問題 幹部の入れ替えが決定しました。人権問題から非難・批判を受けている 警察組織の改革として組織のトップクラス数名を 変えまし た。ただし警察軍の長官をそのまま据え置きです。どこまで新しい風が 吹くでしょう。
2)国会 バイデンが当選したアメリカの大統領選挙の開票作業は信じられな いほ どひどい状況でしたが、政治の世界はどこも同じだと思わさ れます。ピニェラは即時バイデンに祝福のメールを送り民主主義を大事 にしようとしました。そのバイデンはバチェレットの大統領 就任式に出席しているとか。記憶力の悪い私は覚えていませんが。 それと関係はないですが。チリの国会で議員数の縮小案が否決されまし た。ピニェラのアイデアで私にすれば最も優れたもののひと つでしたが、議員にとって賛成案に投票して議員 数を縮小することはな いですね。不愉快な議員が多いです。 また話題になっているのは厚生年金の第2回目の払い戻しです。 こうし て将来の年金の基礎を縮小していけば、その人たちは年金生 活に入って泣くのは当然。議員のレベルの低さには驚かされます。 来週 最終決定がされるらしい。、

(経済)

1)物価上昇率IPC 10月のIPCは予想より高い0.7%でした。これで今年になってからは 2.8%、過去12か月では3.3%の上昇です。数字が上がっているの はこの前の厚生年金10%払い戻しが影響しているといわれます。 10月 の新車販売は好調だったとか。一部の階層は正常化しているわけですね。
2)銅価格と為替 チリの銅の生産量は世界の3分の1を占め1位です。次いでペルー、中 国でした。
今週の銅価格は3.14ドルと急上昇しました。 そのため1ドルは753ペソと2019年12月以来のペソ高になりました。強い ペソが続くかな?
3)ラタム航空 この第3四半期は5億7千万ドルの赤字だったとか。経費は以前の半分ほど になっているのに収入がないわけですね。航空会社が飛行機 を飛ばせなければ、赤字になるのは当然です。 ここで書きたいのは収 入が前年対比半分ほどというのは数字の上では正しいけれ ど、1月から3月までは前年より高い数字で4月からほとんどゼロになって いることです。最近少しづつ良くなっていますが。10月の 比較では、昨年ブエノスアイレス行きの便は数社の合計で週に84便でし たが、今は2便。国際線は63ルートがあったのに今年は14だ け。23の航空会社がサンティアゴ空港を使っていたのが今は10だけ 。世 界中の航空産業が瀕死状態になっているわけですね。
4)材木業 業者が泣いているとか。理由は需要は増えているのに供給がなく正常に 営業ができないとか。南ではマプチェ問題が日常になってい ますから、育林はできても伐採・製材・搬送が困難です。こんな問題、 チリだけかな?

(一般)

1)コロナ問題 毎日ニュースになりますが、一時の狂乱はなくなりました。 世界で一番 ひどい状態はアメリカですが、大統領選挙の運動で大勢の人 がマスクもしないで距離もあけずに群衆デモをしていれば新規患者 の数 が減少しないのは当然ですね。どんどん死亡者が増えても

トランプ政権はびくともしていませんね。 チリの場合、一番患者が多いのは南部の都市のテムコ、プエルト・モン それにプンタ・アレナスです。
2)反政府運動 どういうわけか、落ち着いてきました。いつもの金曜日のイタリア広場 のデモはテレビのニュースを見てい るとデモ隊より警官の数 の方が多いように見えました。ところで昨年の暴動騒ぎでプエルトモン の教会に放火した男が7年の刑を言い渡されました。 首都圏の地下鉄駅の放火犯などもどんどん刑が確定すれば暴動は減少す ると思います。

(スポーツ)

1)サッカー 国内リーグ戦は前半シリーズが終わましたが、先週同点首位だったカト リカが勝利を収めたので単独首位が決定。(まだ遅れている 試合もありますが大勢には影響なし)
ワールドカップの南米予選は来週から始まりますが、 その参加選手が発 表されました。30代後半のベテラン選手が多いのが目立ち ます。13日は対ペルー、17日対べネスエラです。これに2連勝するとトッ プクラスに入れるのですが・・・ チーム別の南米大会コパ・スダメリカはチリから参加のカトリカ、 ウニ オン・カレラ、コキンボが勝ち進んでベスト16に入って
います。

以上

チリの風  その911  2020年10月26日ー11月1日

いよいよ11月。年末も近いですね。昨年末は暴動騒ぎでひどい混乱でしたが、今年の大みそかはコロナで静かかな?
最高気温と最低気温の差が20度の日が多いサンティアゴです。例えば28度と8度です。最低気温が5度の日もあってその夜はかなり寒かったです。
今週の山歩きは久しぶりにプロビンシア山の第1展望台。通常ルートでなく冒険コースを歩きました。距離は短くなるけど斜面が急なのでスリルがあります。そういえば今年の1月にこの山で一番長いコースのアポキンドの滝へ日本人学校の登山教室で歩いたのを思い出します。その時は7時間歩きましたが、またいつか行けるかな?
日曜日はいつものように仲間とマラソン練習、楽しく走りました。
道を歩いていると買い物客が長い列をしているところがあり、見るとハロウィンの仮装の服やお面を売る店でした。政府はそのお祭りをコロナに感染しないようにしながら楽しんでほしいとしています。そうそうスーパーマーケットでクリスマスツリーが売り出されていました。
久しぶりに、友人を招いて夕食会。コロナ問題で、こんな集まりは長い間実施できませんでした。正常化の一歩ですね。

(政治)

1)ピニェラ動向
  新憲法に改正されることが決まってからピニェラはテレビ演説で、これは市民、民主主義の勝利だと宣言しました。なんだか、彼がそのアイデアを推していたみたいですね。右対左の勝負なら、政府は憲法改正拒否となるはずですが。彼はこの結果を民主主義の勝利としたわけで、当然与党側のUDI党は反発しますね。そのUDI党首は私たちは反対に投票した20%の代表としてこれからも戦っていくとしました。
  新聞の社説に与党側はこの投票に一致した意見がなく、各自がばらばらに行動したが、将来のためにはそれを避けて、意見の一致を探ることが必要だろうとされています。当然ですね。それが今日、なんと与党の1党エボポリが現政権とは距離を開けると爆弾宣言をしました。詳しいことはわかりませんが、大事件になるでしょうね。もっとも混乱は野党の左翼も同じですが。
  世界にこの投票が報道されましたが、それに関して専門家がチリは民主主義が進んでいるとほめるコメントもありました。もっとも現法憲法は左翼政権時に改正されたとは報道されず、軍事政権下のものとなっています。さてUDI党の党員の内務大臣が国会で憲法違反として調べられますが、それが通ると大臣職を外されるかもしれません。野党は同大臣はトラック業界のストの時と、警官の人権問題で適切な手を打ってこなかったと訴えています。もっとも彼の弁護側は警察の問題は内務大臣ではなく国防大臣と話をすべきと軽くいなしていますが。ピニェラは日曜日、カメラの前で、自分の人生で今年ほど難しい・厳しい年はないとしました。もっともその後にかといってじっとしているつもりはない。政権最後の日まで自分のベストを尽くすと宣言。どうなるでしょう。
2)新憲法
  新憲法が78%の投票で認められました。圧倒的な勝利でした。投票者数は752万人と過去最大で市民の熱意が感じられますね。また同時に投票された新憲法を作成する人に関しては2種類の選択があって選挙で選ばれた一般人がそれを作成する、もうひとつの案はその作成準備者の半数を国会議員にするというものでしたが、79%の投票は一般人だけにすると国会議員を切り捨てました。現行議員は国民に信用されていませんね。来年4月にこの憲法作成委員会のメンバーが選ばれるとか。1,2年で作成してそれを受諾するかどうかもう一度国民に投票させることになるようです。

3)学校教育
  多くの市町村が文部省に学校での授業再開を認めるよう申請中です。私立では261校が最近オープンされ、674校が授業の再開の計画を進めている由ところで少年院を運営していたセナミが解散し、新組織が設立されます。非行少年が入れられた少年院で暴行騒ぎなどが続き死亡者も出ていますが、その組織を改革するのではなく新組織にするわけですね。

(経済)

1)失業率
  7ー9月の失業率は12.3%と前月より若干改善。毎月少しづ良くなっているのが数字で出ていますね。確かに今月は17万人が新たに仕事を手にしたとか。政府は光熱費などの未払を来年4月まで認め、その間は電気・水道などの供給をストップしないとか。失業などで収入がなくなった人の援護になるわけですね。貧困層への援助金は数か月払われましたが、今月が最後になるとか。それから最低賃金は国会で32万500ペソを6千ペソアップするとなったようです。2%アップですね。
2)産業指数
  今年3月から急激な下落をしたチリ経済ですが、ここに来て正常化へ戻ってきています。小売業は先月は9.5%の上昇、工業指数は5.3%の上昇を示し、チリが正常化しつつあるということを確認しています。過去12か月の総合指数も今まで10%以上の下落でしたが、9月は4.3%のマイナスでこのままいくと年内に正常化ができそうです。
3)銅価格と為替
  銅の価格はポンド当たり3.03ドルと先週より少し下がりましたが、3ドルを超えているので安心。コデルコ銅公社は前年対比1-9月で生産量が増え、コストが下がり、銅価格が上がったので利益が上昇し国庫に納める額がほぼ2倍になりました。大蔵省はニコニコですね。為替は1ドル770ペソと少し前には790ペソでしたからかなりペソ高になっています。

(一般)

1)コロナ問題
  ワクチンが開始されました。最初にそのワクチンを注射した人は今までずっとワクチンの最初の対応者になると言ってきたがそれが現実になったとコメント。どうすればテスト・ワクチンをしてもらえるか連絡先などが報道されています。新規感染者が1000名を切った日がありましたが、それは5月以来初めてです。もっとも翌日は元に戻りましたが。
2)マプチェ
 アラウカニア州(第9州)で9台の重機・トラックに火がつけられ全焼。10数名の覆面グループの犯罪です。その場にここは自分たちの領土だ、お前たちは出て行けという趣旨のパンフレットが置かれてあったとか。またその州で警備の警官が襲われ、銃弾を受け、病院に運ばれましたが、死亡。彼は防弾チョッキを付けていなかったようですが、警察のミスという声もあります。内務大臣は即時に同州の首都テムコに飛び様子を見ました。状況は厳しくなる一方ですね。
先週、マゼランが欧州人として初めてチリの領土に来た500年記念日でしたが、その100年前の記念行事の時のニュースがでました。それによると、その日、チリ政府はスペインの高官を招待し、両者で新天地開拓400年記念の祝福をしました。先住民が殺されていったというのは全く問題になっていないわけですね。

3)反政府運動
  政府はこれまでの暴動で逮捕されたデモの参加者に政府の特別な恩赦を認めないことを明白にしました。この金曜日もいつものようにイタリア広場でデモ隊が集まりましたが、人数は少なく盛り上がりはなかったようです。先週の日曜日、憲法改正が決まった後、この広場に大勢の市民が集まり喜びの声を上げましたがまるでサッカーでチリ代表が勝った時のお祝いのようでした。夜遅くまで騒ぎは続きましたが、警察は夜間外出禁止令を発令し逮捕することはしなかったようです。
 4)移民
  べネスエラ人の入境が続いています。毎日数十人がペルー国境やボリビア国境から不法に入境。イキケの奥の村は700人の人口ですが、そこに450人のべネスエラ人の不法移民がテントを張って住んでいます。村長はこれでコロナが蔓延すればどうすればよいのかと困惑。しかし食事も提供しているようです。どうなるのでしょうか。

(スポーツ)

1)サッカー
 国内リーグ戦は最終日が近いですが、人気の2チーム、コロコロとチリ大学は両方とも敗戦。コロコロは下から2番目で2部リーグに陥落の可能性があります。チリ大学は真ん中辺ですが、監督が交代させられました。
 先週の1位が敗戦、2位が引き分けたので、カトリカは急に先週の3位から勝ち点で同点首位に上昇。2,3位のチームはもう残り試合はないですからカトリカがあと2試合のうち、一つでも勝つか引き分ければ優勝です。


以上

チリの風 その910  2020年10月19日ー25日

とうとう投票の日が来ました。
さて今週のサンティアゴは毎日かなり暑いけど最高気温が30度に少し届かないという感じの日が続きました。
気温が上がっても湿度が低いので、散歩をしていて日陰にある公園のベンチに座ると汗も引き、おまけにこの時期いつも風が吹いているので最高の気分になります。日本の夏とかなり違いますね。
私の住むロス・ドミニコス地区のレストランはショッピングモールの中の店を含めほとんど全部営業中です。それを嫁さんと少しづつ楽しんでいます。今週は3軒の店に入りました。顔なじみの従業員もいます。そのうちの1軒は私の家の斜め前ですが、金曜日にオープンで最初の客になりました。
スポーツは5日も楽しみました。日曜日のマラソン練習はいつもの4名で実施。ルートに3カ所の投票所があったので、歩行者道路は人であふれていました。そした昼食後に、投票所に行きました

(政治)

1)ピニェラ動向
 コロナの問題がひどいマゼラン州(12州)の州都プンタ・アレナスを訪問し現地の州知事などと対策を含め各種の面談。そのあと、海軍とマゼランの記念式典を行いました。日曜日の特別記事でピニェラ対UDI党の争いが書かれていましたが、最右翼のUDIはピニェラが自分たちの言うことを聞かなければ、すぐに対決するようで、現内務大臣が国会に召喚されていることももめる理由の一つとか。新内務大臣はUDI党員です。
次期の大統領候補の有力候補3名の中でなんと共産党のハドゥエ区長がトップになりました。ほかの左翼候補者もそろそろ出馬してきそうです。
2)新憲法
 マラソン練習をしているとき、多くの人が投票所に集まっているのを見ました。昼のニュースで一部の区では、投票所に入るのに長い列で、なんと数ブロックも続いていて、1時間以上並んでいると聞きました。私は午後の老人専用時間に行ったので投票所には全く問題なく入り、私のブロックに行くと誰もいませんでした。つまり1分で投票が終わりました。結果は・・・
 事前の予想では60・40で憲法改正に賛成が60%でしたが、今のところ(最終ではありませんが)80・20と改正賛成者が圧倒しています。投票は朝8時から夜8時までで、義務投票ではなく、自由投票でした。投票数が多かったのは市民の共感を得たわけですね。
 プロビデンシア区のレストランが制裁を受けましたが、投票の日はアルコールは販売できないのに客にビールを売ったらしい。。

(経済)

1)銅価格と為替
  銅の価格はポンド当たり3.15ドルと2018年6月以来の高い数字になりました。このためペソは強くなって1ドル781ペソになりました。少し前は1ドル800ペソを超えていたので、ドルに投資している人は泣いているとか。
2)新憲法とチリの将来
  ウォール・ストリート・ジャーナル誌に、チリで新憲法が成立すれば貧困層が増える、汚職が伸びる、自由が制約されるだろうと厳しい予測がされています。もちろんそれが当たるかどうかはわかりませんが、プロが何かの根拠で判断しているのでしょうね。その予想が当たるとチリは目も当てられないような惨めな結果になりますね。チリ共産党は現在の警察システムを変えべネスエラ方式にしたいとか???
  それから2020年代は始まったばかりなのに、それはチリにとって失われた10年となるとされ、この先チリの経済成長率は年2%を超えないだろうとか。そんなに長い間、今まで続いていた元気が元に戻らないのかな?コロナ問題のほかに昨年からの暴動騒ぎがここまで大きな影響を与えたのですね。しかしまだ始まったばかり、10年後ではなくそれ以前に元に戻したもの。、
  今週の発表ではチリの年金制度はラテンアメリカで最も優れているとなりました。世界のトップレベルですからラテンアメリカのトップは当然でしょうね。反政府運動では必ずこの年金制度AFPをつぶすと叫ばれます。民間制度を止めて政府が管理するよう要求しているわけです。言ってみれば親方日の丸方式ですね。

(一般)

1)マゼラン海峡
  ちょうど500年前の1520年10月21日。マゼランは大西洋から太平洋に入りました。いつも言っているようにマゼラン隊は陸地が見えると近づいて上陸し食料を略奪し、女性に性的暴行を加えて出発していったわけですが、世界1周の英雄という見方と犯罪部隊の悪リーダーともいわれます。ピニェラはマゼランの功績をたたえ、この地区をチリの領土として守りぬきたいとコメント。それからわずか100年ほど前に新しくチリ人になった欧州からの移民がこの地区に住んでいた先住民を、2万とか3万人と言われますが。殺していったというのも言いません。
2)マプチェの戦い
  今週はトラック9台に放火されました。ピニェラはマゼランやそのあとのスペイン人の侵略を称える考えは変えるはずはないが、先住民マプチェ(そのほかにも種族はいますが)の保護、連携・連帯意識を作ろうとできないのかな?テレビのニュースでマプチェが森林の私有地に入り、そこの警備人と向かい合う場面がでました。警備官はピストルを手にここから出ていくように言いますが、数の多いマプチェも武器を手にどんどん進んできて、警備官はピストルを足元に発砲。そういう事件は日常茶飯事のようです。200年前は逆にチリ人が中に入っていってマプチェを殺していたのでしょうね。
3)反政府運動
  先週の金曜日、イタリア広場でバケダーノ将軍の銅像の周りで大騒ぎと書きました。次の日の新聞の1面に出た写真でデモ隊が持っていた3本の旗が写っていました。チリの国旗と、マプチェの旗とコロコロの旗です。それはチリで一番人気のあるサッカーチームです。
  その次に10月18日の日曜日、暴動騒ぎ発生の1周年記念日に、その広場でデモ隊の喧嘩がありました。右翼と左翼の喧嘩かと思いましたが、違ってそれはサッカーのコロコロファンとチリ大学ファンでした。サッカー場で争えないので反政府運動でぶつかっているわけですね。しかし他の国の人には理解できないでしょうね。
  バケダーノ将軍の銅像がいつも壊されそうになるので、陸軍はその広場からほかの場所に移すことを考えているとか。その将軍は太平洋戦争に参加しています。太平洋戦争って第2次世界大戦と違いますよ。チリ対ペルー・ボリビアの戦争です。そのあと、彼は南部のアラウカニアでマプチェ弾圧に参加。最後は政治家になりました。ところでその日、ハドゥエ区長がデモ隊に入っていました。
  その日、デモ隊に燃やされて教会の塔が崩れ落ちたのが日本のニュースになったようですね。日本の知人・友人から、藤尾さん、大丈夫ですか?というメールが届きました。
  さて今週の金曜日は、その定期デモがほとんどありませんでしたが、今日の日曜日、夕方からいつものデモ隊が集まり銅像の上に上って旗を振っていました。長い布に1973年を忘れないと書かれてありました。軍事革命の起きた年です。
  社会格差について2006年から今年までの調査で、厳しい問題があると考える人は2006年の54%から安定していて2018年には48%に下がっています。それが昨年から急増し昨年67%、今年は77%とチリ社会が破綻していくようです。私はここに1979年から住んでいますが、この2年でおかしくなったとはとても思えません。誰かが民衆を操っているのでしょうね。
4)コロナ問題
  一段落したようで、特に目立った話題はありません。今日の投票にもマスクを着けて、前の人と距離を取って、投票に必要なペンは各自が持ち寄るようにという指示が出ていました。

(スポーツ)

1)サッカー
  リベルタドール杯に参加しているコロコロとカトリカのグループ最終戦は今週行われそれぞれは敗戦、勝利でした。コロコロはグループの最下位、カトリカは3位で終えました。国内リーグ戦はあと1試合ですが、首位が変わりました。ウニオン・カレラが首位、2位はウニオン・エスパニョーラそしてカトリカは3位です。ただしカトリカは途中で中止になった試合を含めてまだ2試合を残しているので、それを1勝1引き分けにすれば首位に戻ります。さぁどうなるかな。


以上

チリの風  その909 2020年10月12日ー19日

今週、マラソン練習をするとき、半そで半ズボンで走りました。今シーズン初めてです、夏が近いですね。毎日30度近い温度になるサンティアゴです。
火曜日、サン・ラモン山岳公園に入りましたが、8時に公園がオープンするとき長い列ができていました。週末ならわかりますが、夏休みでもないのに週日にそんなことは初めての経験でした。学校が閉まっているし、ほかにすることがない人がそんなにたくさん山歩きをしているのですね。4時間ほどで2万歩強を歩きました。日曜日のマラソン練習はいつもと同じ仲間4人で楽しく10kを走りました。早い仲間は40分台、私は残念60分台。60分が切れませんでした。いつかそのうち。

(政治)

1)ピニェラ動向
  ピニェラを支持するのは18%と低くなっています。もう任期の終わりまでこの数字は変わらないでしょうね。今週、ピニェラは元大統領のフレイ、ラゴスとテレビ画面で面談、彼らと現状について話し合いました。もう一人の大統領バチェレットは都合が悪く参加していません。右のピニェラが左の元大統領に相談しているわけですね。会談の詳しい内容はともかくチリでは右も左も同じようなものだということになります。
2)国会
  前厚生大臣マニャリッチを糾弾する会議で、73対71位の僅差で彼は無罪となりました。有罪になるとどんな処置をとるのかわかりませんが、もう前大臣なので大臣職を辞めさせられることはないですね。彼は自分が大臣をしているときに一部の区長ともめたことを反省すると謝りました。次は内務大臣が国会に呼ばれます。
3)昨年の10月18日(暴行事件の開始された日)以降、チリは国としての危険性が高まったのかと問う特集記事がありました。株式市場はその日から1年間の比較で日経平均は7.1%、ダウジョーンズは6.9%上昇しましたが、チリは37.3%も下落。もっともブラジルも31.1%落ちています。為替では1年前を100とするとチリは115、ブラジル通貨は146、アルゼンチンペソは206ですから他国に比べるとチリペソは大きな動きはありません。そのほかの幾つかの指数も考慮して、結論としてチリの危険指数はブラジル。コロンビア、ペルーなどと比較すると安定している由。

  国際機関の発表で経済・厚生・教育などの分野を総合した南米の区・都市のランキングでベスト10にチリから5つが入りました。首都圏やバルパライソ市などですが、チリの現状を見ているとそれほど住みやすいとは思えませんが、ほかの国はもっとひどい状況なのだなということがよくわかります。トップはウルグアイモンテビデオでした。

  来週、チリでは国民投票がありますが、今日はボリビアの大統領選挙の日。ボリビア人が多く住むチリ北部ではこの週末は自宅待機令なので、投票できませんでしたが、首都圏ではラス・コンデス区で投票所が設けられ、ボリビア人が多く投票しました。

(経済)

1)IMFの発表でチリの今年の経済成長はマイナス4.5%になりそうとか。この数字は前回推定のマイナス5.2%より良くなっています。
2)9月の倒産は474社で前月より56%アップ。前年対比でも40%アップと、毎月ひどくなっているのが確認されています。ただここに来て自宅待機令が緩んできたので10月からこの数字はよくなっていくとみられます。失業率が底を打ったように。
3)銅の価格は3.05ドルと高値が続き、為替は1ドル796ペソとほとんど動いていません。

(一般)

1)12日の月曜日は祝日でした。その日はコロンブスアメリカを発見した記念日です。アメリカでコロンブス像を倒す抗議デモがあります。今週も起こっています。彼を英雄とする考え方と、犯罪人と考えるグループがあるわけです。日本ではそれは知られていないかな。チリでは1921年から、その日を祝日にしています。つまり右翼も左翼もその日を祝っているわけです。スペインからの侵略者がラテンアメリカで殺人・暴行・略奪を繰り返したことは明白ですが、その子孫が今でも権力を握っているのでその犯罪について問題視されることはありません。今週もマプチェの問題は継続していますが、彼らはチリ政府(略奪者の後継)と戦う姿勢を維持しています。チリが独立した2百年前はマプチェの拠点のテムコ地区(9州アラウカニア)から南はチリ領土ではありませんでした。
 2)コロナ問題
  今週、感染率が4.5%の日がありました。一番ひどかったのは6月ですが、38%の日がありました。つまりPCR検査を受けた人の3分の1以上が感染者だったのですね。今は20人に一人と激減です。このまま収まっていくのでしょうか。厚生省は勢いは毎週下がっていると発表していますが、また来年に現在の欧州のように第2波が襲ってくるかもしれませんね。現在、チリでは首都圏より南部の州に問題が大きくなっています。
3)反政府運動
  いつもの通り、金曜日にサンティアゴのイタリア広場に2千人ほどのデモ隊が集まりもめました。デモ隊の暴力行為に野党も拒否反応を示していますが、共産党だけはデモ隊の動きを支持しています。人権委員会の発表ではこの1年間に起きた人権問題の90%が警察によるものとしています。先日、デモ隊の一人が川に落ちてけがをした件で、その人は警官に投石を繰り返し、警官グループが迫ってきたとき逮捕されるのを避けるため、逃げはじめ、そこで警官に川に突き落とされたのか、間違って(事故で)川に落ちたのか調べられています。
  デモ隊への放水で車いすの人が道路に投げ出されたのがニュースに出ましたが、そんなひどいことをまた警察がと言われた時、その車いすの人間が、直前に警察の装甲車に投石していたのが流れました。車いすに乗って暴力デモをする人がいるのですね。その日、デモ隊の一部が、広場にあるバケダーノ将軍像を赤く塗りました。それを内務大臣はモネダ宮殿のモニターで見ていました。全部塗り終わってから警官が広場に入ってデモ隊と対決しましたが、何故その前に来て,像にペンキを塗るのを止めさせないのかな? 土曜日に区役所の人間がその像を元の黒色に塗りました。すると日曜日のデモでまた赤く塗っています。どうして?
  
  金曜日のデモの後、デモ隊の一部は近くの大きな薬局に入り、そこは危険を察して錠をかけていましたが、ガラスを破って中に入り薬品を盗むほか、レジを壊して現金を取りました。昨年と同じく略奪行為がこれから日常になるのですね。
  警察・陸軍は何をしているのかな?そんな犯人を捕まえても人権委員会からクレームは出ないと思いますが。そんな暴力デモが週末も続きました。

  この日曜日は反政府運動発祥1年記念でイタリア広場に警察推定で2万5千人、マスコミでは10万人が集まりました。道路の封鎖(タイヤなどを燃やす)、建物へ放火(警察の持つ教会)がありました。教会の塔が焼け落ちました。一時消えたようでしたが、9時のニュースでまた出火したとか。ほかの建物への放火もありました。そこだけでなくプエンテ・アルトでは警察署にモロトフ爆弾が投げ込まれたりしています。首都圏だけでなく、地方で例えばラ・セレナ市で同じような暴力デモがありました。昨年起きた事件を見直してどうすればそういった事故を抑えられるか検討したはずですが、現状は昨年と同じ。経験を活かしていません。それではピニェラの人気が上がるわけはないですね。今夜9時過ぎに政府はこれらの事件の総括をしましたが、暴力デモにもかかわらず、地下鉄と公共バスには被害が出なかったと発表。その内務大臣に記者団から質問が出て
   1)どうしてピニェラが出て政府見解を発表しないのか
   2)昨年の反政府デモの原因になった社会格差の是正はどうなったのか
  内務大臣は私は大統領の指示の下で働いている、社会格差是正のためこの1年間、働いてきたと回答。次の日曜日は憲法改正を問う投票日ですが、どんな問題が起こるでしょう。警察・陸軍は狼藉行為を抑えられるかな?

(スポーツ)

1)サッカー
 ワールドカップの南米予選でチリは第2戦をホームでコロンビアと争い引き分け。2戦目を終えて0勝1敗1引き分けで下位低迷です。
 FIFAの最新ランキングではチリは世界の17位。実力はもっと低いのではと思われますが。
 日本はその近くの27位です。
 チリはアメリカ杯で連勝した時の選手が、もう年齢が上がっているのに、まだメインで出ているわけで、レベルが落ちるのは当然。
 若手の成長がなければ、これからも世界大会には出られませんね、
 国内リーグ戦は首位のカトリカが不調で、先週は引き分け、今週は敗戦と勝ち点を稼げず2位と同率になっています。今週の試合は球場が停電になったため試合は終了していませんが、50分まで0対2で負けていたので敗戦はほぼ間違いなく、リーグ戦の行方が分からなくなりました。


以上

チリの風  その908 2,020年10月5日―11日

首都圏の週末の最高気温は30度にもなっています。私の顔はもうかなり日焼けして黒くなってきました。
この月曜日、何か月ぶりかですが、サンティアゴのすべての区の自宅待機令が解かれました。ということは必要があれば警察の許可なくても誰でも週日は外へ出ることができるわけです。その日、8か月ぶりにチリ大学病院に行って静脈血栓症の為の血液検査をしました。地下鉄の1号線と2号線を乗り継ぎますが、以前は朝早い時間、ぎゅうぎゅう詰めの満員の乗客だったのに、その日はかなりすいていました。学生はいないし、会社員も自宅勤務の人も多く、また失業者も関係しているのでしょう。同じように、山歩きをするためバスに乗りましたが、以前と違って空席がありました。やっぱりまだ完全に元には戻っていきませんね。
日曜日のマラソン練習は先週と同じで、仲間と楽しく走りました。

ところで新しいプロジェクトのニュースが来ました。
パタゴニアの人たちの援助です。この3月に嫁さんと行ったプエルト・ナタレス地区にスポットを当てています。
チリの風の読者の皆さんの援助を期待します。
「毛糸で南米パタゴニア地方の女性達の経済的安定を支援するプロジェクト」
https://camp-fire.jp/projects/view/334309

(政治)

1)ピニェラ動向
  領土問題
  南米本土とイースター島の間に独占水域などを認めさせ、チリ領土増大を目指すアイデアを国連に提出するとか。アルゼンチンがまたチリと領土問題を起こし、揉めそうに見えます。
  警察軍組織改正
  今、一番盛り上がっている話題がこれです。先週のイタリア広場のデモでデモ隊員が川に落ちて負傷と言う事件がありましたが、彼を後ろから押したとされる警官は裁判になります。昨年以来のデモ隊と警察の衝突で警官の発砲した弾丸でデモ隊員が多く負傷していますが、それらの警察官の行動、その指揮者も法規にのっとって行動しているのか、自分勝手に好きなことをしているのか分からないとして、警察軍の組織に緊急に手を入れることになりました。
  ピニェラは、政府案を国会に送るから早期に新組織に改革して運営したいとしています。このために各界のトップがモネダ宮殿に集まり、ピニェラの前で議論をしました。アボット検察庁官は警察軍の組織改正を大声で要求しています。会議中、該当の警察軍長官は全く発言しなかったらしい。国会で野党はその長官の罷免を要求しています。チリでは陸空海警察の4軍制度です。

  憲法改正投票はあと2週間に迫りましたが、全く熱気はありません。賛否の両グループがデモするのもあまりありません。私は32年前の10月5日の軍事政権継続の国民投票の緊張・興奮が忘れられませんが、今回の選挙は私が行っても行かなくても同じような気がします。多分、他の人も同じように感じているでしょう。世論調査では60%が改正に賛成、40%が現行憲法維持と考えているとか。
 2)国会の喚問
  前厚生大臣マニャリッチが国会に呼ばれましたが、彼に対する疑惑は彼が下から上がってくる数字、新規患者・死亡者数にいろいろ手を加えていたのではないかと言うものです。また医師協会が提案した都市閉鎖を彼は即時に実行しなかったため患者が急増したことも問われています。最も日本の医師会では都市閉鎖にあまり意味はない、マスクをつけても病気に感染するとなっているようですが、そのアイデアはチリでは報道されていません。それから内務大臣も喚問されそうですが、先のトラック業者のスト、マプチェの暴動騒ぎに手を打てない、間違った対抗手段を行っているとする質疑です。
 3)大統領候補
  いつもの3名の人気調査ですが、今週はハヅエが首位で16%、次いでラビン13%、3位にマテイ9%と続いています。3名とも現職の首都圏の区長ですが、共産党の区長が一番人気があるというのは不思議ですね。

(経済)

1)物価上昇率IPC
  9月のIPCは予想以上の0.6%で過去12か月で3.1%です。それでもまぁ順調ですね。銅の価格はポンド当たり3.08ドルと高値安定。チリの大きな援軍になります。為替は1ドル797ペソと先週と大きくは変わっていません。
2)政府の市民援助金
  中産階級向けの援助金で、不正に支給を受けた市民が多くいると先週報道されました。すると議員の中から、今回は特別事情だから、堅いことを言わず、全員にその援助金を渡すことにしようとするコメントが出ましたが、政府はそれを受けるつもりは無いと提案をキッパリ断りました。その議員は同じようなせこいことをしているのでしょうね。今までのところ15000人ほどが不正受領したお金を戻してきたとか。アボット検察長官はそれの不正者は犯罪者として取り扱いたいとコメントしています。
  ネットで見ましたが、同じような問題が日本でもあったようですね。チリ政府はレベルが低いと先週、書きましたが、日本にも同じことがあるなら、「どこの国でもある問題ですね」と訂正します。厚生年金の自分が積み立てた金を引き出すと言うテーマは第1回が終わったのにまだ継続していますが、政府はそれとは別に死期が近づいた病人の年金引き出しを許可する法案を至急に作成するよう国会に要請しました。どうなるでしょう。

(一般)

1)コロナ問題
  以前に比べるとニュースになるのが少なくなりました。というのは、ほとんど新しい動きはなく、連日の新規感染者数は1500名、死亡者50名、感染率5%くらいが続いています。患者数が増えた時はPCR検査数が増えた時です。今まで普通1日3万人だったのに、それが4万人になれば患者数が1800名になっても不思議はありません。バルパライソ州のバルパライソとビーニャの待機令が緩み、来週から週日は自由に歩けることになりました。次の月曜日が祝日なので、この週末は3連休、多くの車が郊外に出かけましたが、警察の許可証を持たずにビーニャなどに出て行こうとした車は途中の検問所でストップがかかり、土曜日だけで4000台ほどの車がサンティアゴに戻るよう指示を受けました。
 2)マプチェ問題
   先週、グループに襲われたトラックに乗っていた労働者が一人射殺されました。犯人捜しは進んでいません。今週は15台のトラックが火をつけられました。その地区の警察・陸軍は何をしているのでしょうか。不思議です。そのトラックのオーナー社長は問題が起きても、警察・検察・州などの誰もコンタクトしてこないとクレームしています。トラック業界は先日のストは終了したのではなく一時停止したものだから、政府の対策が妥当ではないとなれば再度ストに入ることを宣言すると厳しい姿勢です。
   マプチェグループのこうした犯罪行為の資金は民間会社の森林の木材を伐採して、それを闇で売ることから来ているとか。グループはここは自分たちの土地だから、森林伐採の権利は自分たちの手の中にあるとしています。国会で野党から喚問を受けそうな内務大臣はこの事件の後、直ちに南部のアラウカニア州に飛んで事情を調査しました。トラック会社の社長とも面談したとか。
ところで今週メキシコの大統領がスペインとバチカンに500年前に起こったスペインのラテンアメリカ侵略について反省・謝罪が欲しいと訴えましたが、全く無視されているようですね。スペインは反省など全く感じないようです。最もチリの場合、今ここに住んでいるチリ人の多くは最近移住してきた欧州人の子孫で、マプチェ問題・スペインの強奪・殺人などにほとんど興味がないようです。

  3)反政府運動
   この金曜日もイタリア広場にデモ隊が集まり、昨年と同じように投石・放火をしました。バスが2台燃えました。デモ隊は信号を何台も壊しました。昨年のケースと同じです。信号がないので来週から車の運行に支障が出ると言うのは当たり前ですね。しかし今週のデモ隊の数はわずか1500人でした。ただ昨年の最大時は100万人が集まったわけですかから、勢いは違いますね。中央部だけでなく、都内各地で同じような暴力行為が起きています。略奪・放火は犯罪ですから、その犯人を捕まえて裁判所が適切な判決を確認していけば、悪質デモは減少すると思いますが、捕まっても直ぐに釈放されるので、警察署を襲うとか、バスに火を付けるなどの行動が全くなくならないのです。警察に問題があるなら、国会、検察。裁判所にも責任はありそうです。いつまでこうした暴力行為が続くのかな?


(スポーツ)
1)サッカー
   国内リーグ戦はいつもと同じカトリカの首位は揺るがずリーグ戦終了はもうすぐです。さてワールドカップの南米予選でチリはウルグアイと敵地で対戦。1対2で負けました。チリのPKを審判が見逃したと話題になっていますが、今まで見た100試合以上のチリ代表戦の中で、これほど緊張・興奮しなかった試合はありません。チリもアメリカップを連勝してアメリカの星だった時代もありますが、もうその勢いはなくなりました。過去の栄光ですね。来週、ホームでコロンビアと対戦します。
2)テニス
   フランスのロランド・ガロス大会で女子ダブルスでチリ人のグァラッチは決勝に進出しましたが、残念2位に終わりました。最も彼女はアメリカに住んでいて、スペイン語はほとんどわからないとか。


以上

チリの風 その907 2020年9月28日―10月4日

ちょっと前、もう夏になったかと思われるような日がありましたが、今週のサンティアゴは少し元に戻って3寒4温と言う感じです。丘のぼり散歩に登山靴を使い始めました。もう半年以上使っていなかった靴です。と言うのは近くの二つの山岳公園の一つが最近オープンしたので、久しぶりに山歩きをする気になったからです。日曜日のマラソン練習は仲間と4名で実施。毎週書いているように、生活が少しづつ元に戻ってきているのを感じます。

(政治)

1)ピニェラ動向
  来年度予算について全テレビ局を通じて演説。それをもとに国会で討議されます。来年度予算は今年より約10%規模が大きくなり、その分、赤字が増えるとしています。

2)憲法改正是非の投票
 投票日まであと3週間ですが、全く盛り上がりません。投票所の数は前回より25%増えて2715か所。私の投票所は今までと同じの歩いて半時間ちょっとの学校でした。嫁さんは人ごみに行くのは病気になる可能性があると参加拒否です。
 私は老人時間に行ってゆっくり投票します。もっともどれに入れるか大した興味もありません。今の憲法に反対する人は何を知っているのかな?現憲法のどこがおかしい・変えたいなど基礎知識はあるのかな?
 ピノチェットの作った憲法だから民主的なものにすると言うなら勉強不足と言えます。今の野党、左翼のラゴス元大統領が2005年に民主的な憲法に変換したというのを勉強していません。憲法改正になったら、その後の新憲法作成に大きな問題が出るのは間違いなし。右と左が罵り合うわけですね。そういうのはもう飽きてしまいました。次の選挙で右翼側はいちおう合意に達したようですが、左翼側は新左翼と旧左翼の間の合意が出来ず、それぞれ勝手に立候補するようです。勝手にしてくださいという感じですね。もう右が勝っても左が勝っても同じと言う気がしています。
3)教育問題
 今週から首都圏の一部で学校の授業が始まりました。ところが参加した生徒はごくわずか。子供が嫌がったのか、両親が登校を止めさせたのでしょうか。教師組合はこのよう時期の授業開始を厳しく批判していますが、教育大臣はこのように少しづつでも授業の再開を図りたいとしました。

(経済)

1)経済指数イマセック
  8月の数字はマイナス11.3%と苦しい状況。今まで厳しい中でチリ経済を支えてきた鉱業が今年初めてマイナス成長。銅の価格は高値安定ですが、生産量が下がってきたのでしょうね。銅の価格は今週は少し下がって2.94ドル。このため為替も1ドル790ペソとペソが弱くなりました。政府は今年のGDPはマイナス5.5%と今までの予想より少し良い数字で終わるだろうが、来年の景気回復は予想されたV字回復ではなく少し上向くという感触とのこと。失業率は。6ー8月で12.9%とピークを越えて、これから毎月下がっていきそうです。チリが正常化してきていることは毎週、感じます。

(一般)

1)コロナ問題
  欧州では第2次の大きな波が押し寄せているようですが、チリでは新規患者、死亡者数も大きく増えていません。厚生大臣パリスは首都圏は順調に良くなっていると確認しています。来週から首都圏のすべての区が自宅待機令の第1段階から外れます。国内で人口当たり最も感染が進んでいるのは最南端のプンタ・アレナスで、病室が足りなくなって今日、空軍機が患者4名を首都圏に運びました。

2)政府援助金の不正受給
  これが今週の一番の話題かな?政府が貧困層中流階級に2種類の援助を用意し、実行したことは連絡済みです。今週、それを市民が国をだます手段に使わったことが明白になりました。このコロナ問題で収入が30%以上、下がった中堅層の人に、50万ペソほどの額を政府が寄与するというものでしたが、何と42万人もの人が収入がそれほど下がっていない(もしくは全く下がっていない)のに政府に援助を要請し受領したらしい。なんとそのうちの1割の人間は公務員でした。議員からそんな公務員は解雇しようと言うコメントが出ています。失業者を少なくしようと政府が苦慮している段階で新たに失業者を出すのはいかがなものかと言われそうですが、政府側は、11月末までに受給した援助金を全額政府に戻すよう指示しています。金利も罰金もないらしい。しかし逆に言えば、公務員が偽の申告をしたのを何万人もチェックできなかったなんて政府の対応機関のレベルの低さはひどいですね。(ごめん、これはきつい嫌味ですね)もちろん、それを不正に受給した人たちは、ほとんど全部、使ってしまっているでしょうから、またどこかで借金して返す必要があるでしょう。彼らにとってこれは厳しいです。
3)移民難民
  無理をして遠い祖国からチリに来て、何とか住み始めたけれどこのコロナ問題で仕事を失い多くの移民が難民になっています。その中から少しづつ祖国へ帰る便に乗っていることはお伝えしています。それとは全く逆にまだチリに来ようとする不法移民者が、何と最近は毎日300人もペルーとの国境の町アリカに来ます。正規には入国できないので、危ない場所を通過してヨレヨレでチリに入りますが、ほとんどそこで逮捕され、抑留されています。多くはべネスエラ人です。ボリビア経由の不正移民ルートも知られています。チリに来ても仕事はないのに。母国はそれよりひどいのでしょうね。
4)反政府運動
  昨年末のようにサンティアゴのイタリア広場で今週も金曜日、デモがありました。デモ隊は警察と対戦して揉めました。20名逮捕されています。デモ隊の一人が近くを流れる川に落ちて重症。人権委員会は青年を捕まえようとした警官を訴えています。その警官は拘留されていますが、ビデオをニュースを見ているとデモ隊が後ろから追ってくる警察に捕まらないように走っていて、その青年は目の前の電柱か何かにぶつかってバランスを失い川に落ちたように見えます。これから毎週同じことが続きますね。昨年の反政府運動が始まったのは10月18日。ほとんど1年経ちましたね
5)偽のナンバープレート
  高速道路の会社から使用料の請求が来ました。今までの100倍ほどでした。ビデオを調べると自分の車ではなく、盗難車でした。これはニュースに出た事件です。自動車泥棒はこの偽ナンバープレートを重要視し、盗んだ車に偽のナンバーを使用します。そしてなんとその偽物のベースは中国製と言うのが分かりました。しかし怪しい闇の市場では中国製品が大きく利用されていますね。さてチリと中国の友好条約が成立して今年で50年です。チリにとって中国は銅、果物、海産品の主要輸出先ですから、少々の問題には目をつむるということもあるでしょうね。チリ政府は右も左も中国が好きなようです。

6)ピューマ
  なんと毎週のようにピューマが首都圏東部の地区に出てきます。今週はラス・コンデス区に出てきました。サン・カルロス地区でピニェラの家の近くです。その後ろの山岳公園に私はいつも登っています。食べ物が少なくなったので人家の方に出てくるのでしょうね。
7)ビジャリカ火山
  この12月に昨年に続きチリで皆既日食が見られます。昨年はラ・セレナ近辺、今年は南部のプコンでした。世界からの観光客があふれるはずでしたが、コロナ問題で外人観光客はほぼゼロ。となるとチリ人観光客しかないわけですね。
  今週から風が吹いて、チリ国内の観光が条件付きで認められるようになりました。1週間で10万人以上が許可証を申請したとか。しかし、何とその町の前にあるビジャリカ火山が噴火を始めました。日食の日に煙が大空を覆えば、観光客は泣きますね。しかし今年は運がない。

(スポーツ)

1)サッカー
  国内リーグ戦は今日、首位のカトリカは4位のチリ大学と対戦しました。宿敵と言われるわけですが、昔は大学がチームを運営していましたが、今は両チームとも株式会社で大学と直接の関係はありません。
その前日、私が散歩をしていると、バスが停まってドアが開きました。運転手は手に持ったチリ大学の帽子を見せて俺はチリ大学ファンなんだとニッコリ。私はすぐに反応して、「あした、あした」と答えました。バスの運転手のおかしな言動の原因は私がカトリカのジャージを着て歩いていたからです。日本では考えられないアホな話ですね。試合は3対0でカトリカの楽勝。首位の座は堅いです。
  チリでもっとも人気のあるのはコロコロですが、今週も負けて下から2番目の位置。このままでは2軍落ちの可能性もあります。監督が急遽交代させられました。新監督で少しは勝てるかな?

  リベルタドール杯はチリの2チームは敵地で戦い両方ともとも負けました。1次予選突破はカトリカはノ―。コロコロはほとんど不可能です。それからワールドカップの南米予選がありますが、その選手が発表されました。ウルグアイとコロンビア戦です。どうなるでしょう。


以上