(経済)

1) ドルの為替も大きな変化なし。銅の国際価格もほとんど同じ。株式市場も大きな変化はなしと一見、落ち着いた週でした。
今年の第1四半期で成長した分野は1位が漁業(37%)ついで農業(16%)、交通(14%)、商業(13%)とか。

2) 国鉄の不正事件
国鉄総裁だったアヘンホは逮捕され裁判に掛けられます。彼の弁護士は何もやましい事はないとのんびりしています(?)もちろん彼だけでなくその頃のラゴス元大統領など政府関係者も国鉄経営に関して責任は逃れません。  
   
3) ラ・ポラール                       
推定したとおり、一百貨店の問題ではなく、その他の大手の店にも飛び火してきました。ラ・ポラールは小規模の百貨店で、ファラベラ、パリスなどの大手の足元にも及びません。他の小規模店のリプレイ、イテス、コロナやジョンソンなども危ないでしょうね。ラ・ポラールだけが怪しい商売をしていたわけがなく、彼らは大手百貨店商法のコピーをしていたのは自明。従って司直の手が入れば、一般消費者を騙して、法廷外の金利を取り上げ利益を計上していたことが明らかになるでしょう。それを監督できなかった政府の機関も非難の槍玉に上がっていますが、その怪しい商法が出来てもう数年といわれますから、バチェレット政権の時にもその不法商売を見逃していた(見つけられなかった)わけで、今の野党が政府批判をするのは見苦しいですね。
今週開催の同社の株主総会で、新規に21億ドルの資本金追加を決定。それが救命策になるのか泥沼化になるのか。何しろ一株3305ペソだったのが今では630ペソ。その株を1000万ペソ持っていれば200万ペソになっています。何もしないで1週間で800万ペソも無くせば泣いても泣ききれないですね。厚生年金の会社にもここに大量の投資をしていたところがあり問題が出ています。
同社は11名の重役を解雇しましたが、何でも2007年には利益の4%が重役のボーナス収入になったのが2010年には20%まで上昇しています。(それは平均1億6千万ペソとか、半端な数字じゃないですよ)笑いが止まらなかったでしょうね。  厚生年金会社などが裁判所に訴え出ていますが、チリの場合は有罪になっても罰金だけで重役の刑務所行きはないとか。
確かにそれらの百貨店は不法を犯したかもしれませんが、自分の力以上の買い物をして借金が払えなくなっているチリ人の体質もここらで変換させるほうが良いのでは?