(経済)
1) OECD
チリは来年度からこの組織に加入しそうですが、そうなった場合、2010年度の国民総生産の比較で、全加盟国中2位を占める事になりそうです。
先月IMFはチリの10年度の成長を3.1%と推定しましたが、OECDはそれを4.1%としました。この数字は韓国の4.4%に次ぐ二番目に高い数字です。ちなみに世界7大経済国の平均は2.0%の成長、日本は1.8%が予想されています。
2) ドルの下落
ここまでドルが落ちるとは年初には誰も予想しなかったでしょうね。プロの予想も一番低い数値でも550ペソでしたから。それがとうとう500ペソを割るところまで行きました。これを受けガソリン価格はますます安くなります。
さてチリの頼みの銅の価格は過去14ヶ月で最高の数字を記録しました。
一方、チリ株式市場は落ちています。今週4%も下落しました。来週は少しは良くなるかな?私の将来の厚生年金の受給額に直接影響するのですからね、気になりますよ。
3)LNG
10億ドル以上の投資が行われた5州のキンテロで工事中のLNG基地が完成しましたが、試験運行が終わった後、2010年には1日に2000万M3の供給が可能らしい。このプラントは南半球では最初の由。アルゼンチンからの液化ガスの供給が止まり首都圏の工場・一般家庭に被害が出たのはつい最近のことですが、これで来年の冬からそんな問題は消え去り、逆に南米諸国に天然ガスの供給(輸出)も可能になりました。既にウルグアイとネゴが始まったらしい。しかし、しっかりとした計画を立てる・それを実行することの大事さが理解できますね。
4)汚職度
世界各国の汚職度を調べる調査が今年も完了し、その結果が発表されましたが、チリは3年連続地位を下げ今年は25位になりました。それでもラテンアメリカではウルグアイと同じランクでまだ首位を確保しています。まぁラテンアメリカはアフリカと並んで汚職の天下ですからね。このランキングで世界の清潔度のトップはニュージーランド、デンマーク、シンガポールが占めました。清潔度の高い国はオセアニア、欧州そしてアジアと世界各地に分散しているわけですね。チリのランクが下がっているのはバチェレットの責任でしょうね。彼女の反省は聞こえてきませんが。
5)新車の販売
昨年9月から前年対比の数字が毎月下がっていた新車の販売台数ですが、09年 10月は前年を4%上回る数字を示しました。少しは良くなってきたわけですね。もっとも1−10月合計の数字は09年は08年に比較して38%減ですが。