(経済)

1) 12月の物価上昇率
12月は0.6%を記録し、2013年通年では3.0%になりました。前年は1.5%ですから、少し値上がりしていますね。まぁインフレーションと言うほどでもないですが。銅の価格、ドルの為替など今週はほとんど動きはありません。
何でも新車の販売数は38万台で、この4年間毎年、新記録を出しています。チリ経済が好調持続と言うのはこの数字からもわかりますね。
とは言うものの、2013年の第4四半期の数字は2010年以降で一番悪い数字になりそうです。国民総生産は1.9−2.9%が予想され、今までの4−5%から大きく下がっています。
2) 港湾スト
もう毎年の行事になりましたが、各地の港がストで止まっています。チリから輸出される銅や果物が一番影響を受けています。一部の果物業者はこれ以上、港に材料を持ち込めないと収穫作業を中止し、季節労働者を解雇する地区も出てきました。これを毎年恒例のと言えるわけがありません。政府はなんとかコントロールできないのかな?
3) 火力発電所の一時停止
チリの発電は1位が水力27%、次いで天然ガス20%、それから火力発電17%と続きます。
今週、そのうちの一つボカミナ1発電所に操業中止命令の可能性がある判決が出ました。結審は政府機関の自然環境局が、発電所から出る汚染物が付近の海などを汚染していることを確認すれば操業中止とするです。この発電所の前の浜に死んだ魚貝類が大量に打ち上げられたことは何度もあり、以前からこの発電所は疑問視されていました。この発電所は全部の火力発電の中で20%ですから、影響は小さくありませんし、ここが止まれば他の火力発電所にも影響することは必至です。 最近の異常な乾燥状態が継続すると水力発電に影響します。何しろ85%のダムが通常レベルの水量を持っていません。 このため2014年はエネルギ−コストが上がるだろうと見られています。