(政治)

1) 法相の解任
先週の私の予想は当たりました。リベラ法務大臣は辞職しました。(辞めさせられた?)しかしそれで終わりではありません。彼が所属していたRN党の党首ララインが、自党の大臣解雇に抗議して党首の席を投げ出しました。これに同党から出ている大統領候補のアラマンが口を挟み、政府を説得したとかで24時間後にララインは辞職を取り消しました。
一般にはあまりにも子どもじみた行動と批判されていますが、政府と裏で何らかの取引をした彼は平気な顔でテレビカメラの前に顔を出しています。こういうことで国民の信頼を失うのですが、党首の重みもあったものではないですね。
2) 大統領選挙
まだ来年のことですが、日本の自民党民主党の間で起こった政権交代がチリでも起こりそうで、与野党の緊張は高まっています。
クリスマス休日を利用してバチェレット前大統領がチリに戻って来ましたが、インタビューでは「3月まで何も言いません」と繰り返しました。それが何を意味するのか分かりませんが、時間稼ぎをしているのは確かです。候補になるのならそう言えば良いわけで、もし不出馬なら3月までの準備時間が消えるてしまい自陣に大きな影響を与えます(まさか敵側から時間つぶしを要請されていることは無いでしょうが)
3) 大学認可組織
問題になっている機関ですが、政府はとうとう重い腰を上げたようです。もっともこれはピニェラ政権のエラーでなく以前の政権から継続している問題です。
政府はこの機関を監督する仕組みが機能していなかったとしました。それで怪しいトップが、他のダイレクターを操り、基礎のない学院を大学として認定したとしました。
そこでそのダイレクターの数を絞り、しかも一部は政府から送り込めるようにし、公正さを高める仕組みにするようです。ちゃんと機能するかな?
怪しい大学のトップに上がっている海大学(Universidad del Mar)はすぐに廃校にするか、新入生を受け入れない(在校生は授業を受けられる)ことにするかもめています。