(一般)

1) アルコール禁止
近年のチリは景気が良く、ことあるごとにアルコールを飲んで騒ぎますが、それが飲酒運転につながり、交通事故急増の原因の一つになっています。それを減少させるため、来週から飲酒運転を認めない法律が発効します。既にその予行練習として警官が道路でアルコールテストを実施中です。これで交通事故は20%以上減少すると見られています。

2) ネオ・ナチグループ
人種差別を目的とするグループはどこの国にでも存在しますが、チリでホモ攻撃を目的としたグループが活動しています。先週、一人の若者が数人のグループに殴打され瀕死の重傷をおっていますが、それに関連して4名が逮捕されました。彼らは少しの間、刑務所に入るでしょうが、でてくるとまた新しい犯罪を犯すのでしょうね。

3) 国際女性デー
モネダ宮殿でピニェラは奥さんのセシリアさんを代表とするグループと国際女性デーを祝っていました。外では同じ趣旨でグループのデモ。ところがこのデモの後ろに付いた覆面グループがモネダ宮殿近くで道路の封鎖、放火などを始め警察隊と衝突。いつものように近くの商店・事務所に押し入り狼藉の限り。昨年、学生運動で何回も繰り返された同じ事件が今年も継続です。上のネオ・ナチグループとか、この覆面グループでも、経済的に貧困で社会に反抗する階級の雰囲気ではなく、単に破壊・衝突に生きがいを感じる若者が増加していることを証明しているようです。経済と文化(社会基盤)がそろって発展していないことでしょうか。
今週、高速道路の上にかかる歩道橋から下の車道に岩が投げ込まれ、それが通りかかった車のフロントグラスにあたり助手席の女性が死亡。これも貧困とか反政府とかに関係のない現在のチリ文化の問題でしょうね。