(政治)

1) 政府と法曹界の争い
「犯罪が減少しないのは政府の失政、それを裁判所の責任にするのは民主主義か」と裁判所・検察側は政府に抗戦の構え。真正面から対抗されると政府としても手のうちようがない。一般市民の援護を待つかな?
犯罪の減少なんてそんなに難しいことでは無いと思います。
初犯は警告、2犯は3年の刑。3回目は終身刑。どうですか?もう20回も捕まったという犯人なんかこれで姿を消すはずですが。

2) この半年以上、大学生を中心とした教育デモがチリを動かしましたが、その中心となったのが学生連盟の議長カミラでした。当初、彼女のカリスマは一世を風靡するほどでしたが、彼女が共産党員だということが大きく報道されはじめ、風は止りました。今回の議長選挙で彼女は再選を狙ったのですが、落選。新しく選ばれたボリスは彼女よりもっと過激派で、野党連合やバチェレットを役に立たないグループと批判しました。
これに対し、社会党党首のアンドラーデは若手運動員が減っても増えてもバチェレット戦略には影響なしと軽く切って捨てましたが、そんなに簡単な問題ではないでしょう。

3) アルゼンチン大統領就任式
ピニェラは就任式に出席のため、ブエノス・アイレスに飛びました。テレビ番組でフェルナンデス大統領の就任式を見ましたが、長々と同国の近況を演説していました。厚化粧の彼女は好きでないのですが、聞いていると、この10年ほどの間、多大の負債に苦しみ崩壊寸前だった同国が立ち直ってきているのが分かりました。コツコツ努力をしたのでしょうね。もっとも同国から資金が逃げているという報道もあり、今年に入って国内保有資金は183億ドルも減少したらしい。
式典にはブラジル、パラグアイボリビア他の多くの首脳が参列していましたが、彼女は破綻寸前の同国を助けてくれたべネスエラのチャべスに感謝すると発言。チャべスが重要な位置を占めるという南米の政治地図はしばらく変化はないようです。