(スポーツ)

1) ニューヨークマラソン
この前、生還した33名の生き埋め鉱山労働者の一人プニャさんがとうとうニューヨークマラソンですね。まさかフルに挑戦するとは思いませんでした。5時間40分で完走。彼はそのレースの前、現地でテレビ番組に出演し、趣味のプレスリーの歌を歌い馬鹿受けしていました。33名の中で出色ですね。

2)  サッカー
チリサッカー連盟の会長選挙がありました。その投票権は1部、2部リーグのチームの会長が持っています。その結果、現会長を大きく引き離し、当初から優勢を伝えられていたウニオン・エスパニョーラの会長セゴビアが選出されました。コロコロ、チリ大学、カトリカの3大チームは全部、セゴビアに投票しました。
選挙の前日、ナショナルチームの監督ビエルサはなんと2時間以上も演説しましたが、長い話の結論は連盟会長が変われば、私は辞任すると言う事でした。連盟事務所の前に集まったファンはビエルサを失いたくないと叫びましたが、結果は変わらず、この先チリのサッカーがどうなるか憂慮されています。
何故、この4年間国際的に素晴らしく成長したチリサッカーを率いた彼が敗れたかは、完全に金銭的な問題のようで、彼は大きく膨れ上がった利益をチリサッカーのための投資に回そうとしたようですが、その金を各チームにばら撒こうと新会長はしているようです。
さてセゴビアはつぶれかかっていたウニオンを買収したとき、そのサンタ・ラウラ競技場を売却してショッピングセンターにするのではと言う噂がありましたが、それは実施しませんでした。彼によるとチリの1部リーグのチームは毎年20-30万ドルの損出があるのではないかと言っている。では何故そんな利益の出ない仕事に金を出すのかな?とも思いますが、その損を新体制は取り戻そうとしているわけですね。
彼は今年の初め、エクアドルで一番有名なサッカーチームの買収を図り、失敗に終わっただけでなく、出した金をだまされる事件に関与しているらしいが、その時、前会長のマイニコルスに相談したが、助けを得られなかったらしい。よほどの金持ちでしょうね、彼は。
ピニェラはコロコロのオーナーだったことから、この選挙に政治との関連が噂され、DCの国会議員が疑惑を国会で究明したいとしています。この去っていく二人はバチェレットと仲が良かったようで、ピニェラとは表面の付き合いしかありませんでした・・・・。確かにセゴビアに投票した5州の2チームにピニェラは投票の直前に彼らのサッカー場建設を約束しています。   
チリ人ファンの過半数はマイニコルスとビエルサを応援しており、従ってこの結果に満足しておらず、意外なところでピニェラが墓穴を掘る可能性が出てきました。
もちろんピニェラはこれに関し、政府は全く関与していないとし、逆攻勢に出て野党議員を懲罰にかけるとさえ考えているようです。
さて日曜日、リーグ戦最高のカード、コロコロ対チリ大学が行われました。国立競技場を満員にしてのこの試合、最悪なことに日曜日、雨になりましたが、大観衆が詰め掛けました。試合もドラマチックで、この試合、勝たなければ、優勝がないチリ大学は果敢に攻め2対1で最後まで来ましたが、90分を過ぎて残り時間が無い段階でコロコロにゴールを決められ無念の引き分け。2位のカトリカはこの週も勝利をおさめたので、1位のコロコロと3点差。カトリカにはまだ可能性は残っていますが、見込みは少ないでしょう。


以上