(政治)

1) ピニェラがスペインに飛んで、欧州・南米・カリブ会議に参加。
ペルーのガルシア大統領と面談しています。例の両国間の領海問題は話したかな?さて国際問題ですが、ロシアは世界戦略の一環として世界各地に同盟国を設立しつつあります。その南米での候補国としてあげる国の中にチリが入っています。彼らはラテンアメリカではキューバ、べネスエラの同盟国のほかに、ブラジル・アルゼンチン・チリの南米3カ国とメキシコを選定しています。
そのピニェラは自分の所有するテレビ局をやっと手放しそうです。同テレビ局の幹部社員を含むチリの資本に売却することになったと報道されました。アルゼンチンのメディアのクラリンも購買の意欲を示していましたが、アルゼンチン大統領とヒッチを起こさないようピニェラはそれを避けてチリ資本の乙波を受け入れたといわれています。しかし安い値段で購入しそれを高い値段で売りぬくわけですからピニェラの手腕はさえていますね。もっとも大統領就任までにすべての株を売る払うという公約は未だに実現していないのですが。
来週の21日(イキケ海戦の記念日で祝日)は例年、大統領が所信表明をしますが、その中でピニェラは選挙制度の改正を表明する模様。すなわち選挙権の自動取得と投票の自由です。日本では当然のことですが、チリでは投票権を取得するのは自由ですが、一度選挙権を取得すると選挙の際は必ず投票する義務制です。私は日本の方式のほうが自由があると思います。

2) バチェレットがまた最近ニュースになっています。例の大地震のときの政府の対応の仕方についてですが、彼女の対応の仕方はまずかったと言うもの。それから地震復興費用の歳出方法について彼女は政府案を批判しました。
それからサンティアゴの新交通計画についても、現政権はバチェレット政権を批判し赤字垂れ流しは彼女の責任としています。現政権は来週また20ペソの運賃値上げをします。目立たないように小さな値上げを繰り返しているわけです。もちろん、そのうち市民が何故そんなに値上げするのか怒り出すでしょうが・・・・。
それともう一つ、地震関連ですが、バチェレット政権はチリ大学に国会で承認された地震感知器の設置に関する費用を一部しか支払わず、地震が起きたとき、その震源地と規模を自動的に発信する装置が機能するまでにいたらなかったと言われます。つまり彼女の政権が正常な支払いをしていれば、その機械がワークしており、従い地震の規模・位置が分かるのでツナミの危険性が直ちに感知できたというもの。チリ大学関係者がテレビの番組で、私たちは出来る範囲内でベストを尽くしているが、予算があっても支払われない金額では機械の購入・設置は不可能としています。