(経済)

1) 中央銀行公定歩合の維持を決定。0.5%の超低金利はこのまま継続です。チリの金利より低いのは世界でもアメリカ、日本などごく少数です。
世界経済危機からチリは既に脱出とのコメントも出ていますが、経済の安定は最重要課題ですからね、政策継続は穏当でしょう。
09年最後の四半期の国内総生産の予想はプラス2%になっています。確かにこの数字は第3四半期の実績より上です。
またチリの株式市場は今週、過去最高の数字に後一歩まで行きました。今年に入って46%も上昇しましたから、昨年の下げはほとんど取り戻したことになります。

2) 借金生活からの脱出
チリ人の借金がこの18年で始めて下がりました。1家族の平均の借金は6.5百万ペソでこれは前年の6.6百万ペソを下回っています。またそれは家族収入の20.1%に当たりこれも前年の21.3%より低い数字です。えっ。チリ人が派手な生活をやめて地道な暮らしに戻ったの?

3) 新築家屋の販売
今年は激減するだろうと見られていた新築の家屋、アパートの販売は予想に反し順調で、09年通算では前年対比わずか2%の減少に終わりそうです。金利が大幅に下がったこと、売れ行きがた落ちで在庫が超過したとき、思い切った在庫一掃セールを実施したことが当たったようです。

4) コストが下がったことから電気代が来月からまた大幅に下がりそうです。チリ中央部の住民は、通算でこの1年間に約15%の電気代が節約できました。これで物価上昇率がまたマイナスになりそうですね。

5) 給料について
チリの08年の収入平均は一人当たり31万6千ペソだったようですが、これの分析をすると大学卒の人間では69万ペソ、各種学校卒では36万ペソ、高校卒で平均22万ペソ、義務教育が終了していない人間は17万ペソが平均らしい。大きい差ですね。もちろん、金持ちが幸せで、貧乏人が不幸せというのではありません。お間違えのないように。