(政治)

1) 不思議なくらいニュースがない週でした。4人の候補も地道に国内を回っていたようですが、ビッグニュースにはなりませんでした。しかし新聞の論評に、「もし12月14日の投票でマルコがフレイを上回ったら、与党連合はどうするだろう」と言うのが掲載されました。「バチェレットはモネダ宮殿にマルコを招待してコーヒーを飲むだろう」とその記事は始まりますが、与党連合の中でマルコを厳しく批判してきた社会党の党首とかどうするのかな?辞任でしょうね、通常なら。それとも「君が本当に大統領になりたいなら、私のところに挨拶に来い」とでも言うのかな、えらそうに?
ピニェラは決選投票にフレイが勝ちあがった場合とマルコと対戦する場合は作戦をガラッと変えると発表しています。一方、フレイは決選投票の作戦については検討していないとし、その理由は悲観しているのではなく、予算が足りないからとしています。ホンマかな?
この先、同性者問題が注目を浴びそうです。男女間でない結婚を認めるか、カップルの権利を認めるかなど、与野党の間で討議されています。

2) リマの新聞にバチェレットを批判した記事が載ったと、チリ政府はペルーに抗議しました。しかしペルーは領海問題のほかに頻繁にチリが軍拡路線を走っているとクレームしていますが、もう理由があってもなかっても、こうした手法で国内の世論をまとめようとするのは日常になっています。しかし如何に3流新聞とはいえ、一面に隣国の大統領を罵倒する言葉を載せるのはどうでしょう。そのうちチリの新聞もそれを真似してペルーの大統領を痛罵すると思いますが、どうかな?ペルー政府は遺憾の意を表明したようです。

3) 教師組合が来週ストに入りそうです。歴史的負債と言われる、過去に政府が約束をしながら実行されていないボーナス、賃上げなどの支払いを要求する組合に対し政府は借りは一切ないとキッパリ。これは大混乱を呼びそうですね。教師組合がストに入れば、当然授業が行われず、既定の時間にならなければ進級も卒業も出来ません。これは社会的大問題です。

4) パラグアイの駐チリ大使に今回日系2世の女性が任命されました。松尾さんですが、出発前に向こうで日本人関係者の送別会が催された由。こっちでも日本人会、商工会議所で歓迎会をしたらどうでしょうか。日系人の活躍はうれしいですね。