(一般)

1) インディヘナ問題
しかし毎日この問題に直面している人は落ち着いて生活できませんね。マプチェ族に家畜を盗まれる、敷地に不法侵入されるなどの問題に対し、一部の地主は敷地の周囲に堀を作り始めています。しかし悲しい事実ですね。これに関し第9州の知事がその堀にワニでも飼うのかと馬鹿にした発言したところ、 政府がこれに反対し、内輪喧嘩が勃発です。もしかするとその現地の責任者は職から外されるかもしれません。

2) 犯罪の増加
もう毎日のように強盗、窃盗事件が起こり、銀行のキャッシャーを奪い出す力ずくの犯罪も毎日のように起こっています。なんと一部の地区では公共のバスが通行をやめるとか、郵便の配達が出来なくなるなどの異常事態も起こっています。特にサンティアゴ南部の区では麻薬関係者が地区を仕切っているようでとても通常の生活が出来ないと、テレビのカメラの前で顔を隠した市民が話しています。しかし警察、政府は何をしているのかな?
チリ人グループがボリビアに入って、銀行のキャッシャーを盗もうとして逮捕されましたが、一度うま味をしめると止められないのでしょうね。
私の住んでいる地区で、この土曜日集会があり、私も参加しましたが、それは年末に開通する地下鉄に関連してです。区長がロス・ドミニコス公園を大幅に縮小して、それにバスの発着場と自家用車の駐車場を建設しようとしていますが、それを阻止しようと言うものです。駐車場を公園をつぶして作るのではなく、メトロの更に下に駐車場を作ればいいのではと思います。それでは経費が高すぎるというなら、駐車費を経費に見合ったものとして高く設定すればよいのでは。この案では公園をつぶす必要は無く、また経費の問題も余りありません。要するに使用者負担と言うわけです。地下鉄が来ると生活は便利になりますが、治安は悪くなり、大気汚染もひどくなり痛し痒しですね。

3) エネルギー問題はどこの国でも深刻な問題ですが、水力発電や石炭による従来からの発電のほか、新規事業として各国で風力発電、海岸の波による発電、また今回チリ北部で問題になっている地熱発電も試されています。地熱発電のコストは水力発電よりは高いものの、風力よりは安いらしい。チリ北部にエル・タチオと呼ばれる間欠泉があり、その地域に外国資本とチリが組んで地熱発電の機械を備え付けましたが、何かの設計ミスで、間欠泉が従来の何倍の高さにもなり、人工の機械が自然のシステムを破壊したとして問題になっています。アタカマ砂漠はチリ北部の最も重要な観光地で、チリではイースター島についで外国人観光客が多く訪れています。その間欠泉を観光客が訪問できなくなれば、観光業に深刻な影響を与えることになります。同地区のインディへナは発電の即時停止を要求しています。この外国資本と組んだチリ側グループは国営のコデルコ銅公社などですから裁判になれば政府対政府の争いになりかねません。

4) 豪華な旅行
旅好きの私でもこの種の旅は今まで縁がありません。しかしチリでもこうした金持ち向けの旅行プランが充実してきたらしい。人気のあるのは誰もいないようなところで贅沢な客室、豪華な食事を提供するとかで、サン・ペドロ・デ・アタカマ(間欠泉がでるとこと)やイースター島にもこの種のホテルがあるらしい。サンティアゴの近くのカホン・デル・マイポ(先日、私もここで宿泊しましたが)のホテルは宿泊費は一人当たり320ドルで近郊の観光費用は別途請求されるとか。宿泊客はほぼ全員外人の由。無理も無いかな。