チリの風   その338  09年9月7日―13日

9月11日が来ました。世界的にはイスラム過激派ゲリラによる航空機でのニューヨークのビル爆破事件がこの日を有名にしていますが、チリではもちろん1973年のピノチェットによる軍事革命記念日です。もう36年も経過しているのにまるでついこの間のように感じさせます。その日、私が逮捕されていれば、国立競技場に収容されるとか、南部の小島に送られるとかになったはずだし、それを逃れるため、アンデス山脈の道なき道を辿って国境を越える必要があったかもしれません。北大時代、学生運動をしていたとはいえ、日本では逮捕されても行方不明者の名簿に入る可能性はほとんど無かったでしょうが、チリではそれが頻繁にあったことは事実です。バチェレットはアジェンデの娘(国会議員)らを前にして、大統領として最後の11追悼の式典をモネダ宮殿で行いました。この12月の選挙で、ピニェラが勝てば来年の11は変わるでしょうね。
ところでこの土曜日、日本人学校で学習発表会があり、子供たちの劇や音楽を見せてもらいました。わずか10歳くらいの児童でも日本語を完璧に理解していますね。私は30年もここに住んでまだスペイン語が良く理解できないのに。劇の中では、私は「アルプスの少女ハイジ」が素晴らしかったと思いました。それから午後はサッカー教室を実施、大人も子供も楽しくボールゲームを楽しんで汗を流しました。
日曜日はもちろんマラソン練習。山口、西さんと走りました。さらになんと磯部さんが半年ぶりに復帰。一緒に走れてうれしかったです。
来週はいよいよ18です。チリ中がうかれています。