(経済)

1) もう政治の項目より経済の項目のほうがずっとワクワクする事件がありますね。原油の高騰と銅の価格の上昇はまるで双子のようですが、今週、銅価格はロンドン市場で4ドルを越え新記録を更新。ペルーのある鉱山のストが原因とも言われますが、何故こんなに高くなるのか理由が分かりません。中国の消費(購入計画)は今年中に下降に入ると見られるだけに、ポンド4ドルは余りに高い水準です。

2) しかし外国事情がチリ国内に与える影響は大きく、先月6月の物価上昇率は1.5%になり、過去12か月で9.5%。これは1995年以来のワースト記録。UF建てで借金のある人は(家屋の購入は普通、物価上昇率を組み込んだUF建てで行われる)来月の支払いは1.5%アップになるわけです。
インフレを抑えるため中央銀行金利の上昇を待つ動きもあるようですが、中銀側は静観の動きを崩していません。

3) チリ株式市場はこの6日間で10%のダウン。ドルも一気に16ペソ下げました。ドルが上がると見て買いこんだ人はまた泣く事になるのかな。
しかしアメリカの株式市場(ダウジョーンズ)は6月に10%下げ、これは1930年の大恐慌以来の最悪の数字とか。いやはや困ったものですね。

4) にもかかわらずチリの世界投資環境度ランクは上がりました。
フォーブス誌の発表ではチリは07年に下げたランクを上げ世界19位に戻りました。南米ではトップです。これは投資の保護、汚職度、表現の自由、失業率、成長率などを考慮してどの国で商売をするのが有利なのかを考えるものです。
トップは欧州の国が並び、1位はデンマークでした。
チリは投資の保護などでは高いポイントを得ましたが技術革新では低い点でした。
チリが19位なのに日本は24位に位置し、世界の日本を見る目が厳しいことを感じさせます。

5) ワインの輸出
チリはワインの輸出で昨今、有名になっています。アルゼンチンも同じく良質のワインを産出することで知られています。ところでアルゼンチンから輸出されるワインの4分の1はチリのワインメーカーだそうです。そうかチリはいろんな分野で南米各地に進出しているが、ワインもそうだったのか。