(一般)

1) 冬に向かって
  内務省緊急対策室の発表では、今年の冬は例年より厳しさを増すらしい。異常寒波、降雪、降雨を始め各種の異常気候がチリを襲う可能性が高いとのこと。泣きっ面に蜂とならなければいいのですが。
  もちろんそうなると病院に患者があふれ、またマスコミに対応が遅いと叩かれるわけですね。これを避けるため、厚生省から政府に自動車の走行制限を増やすよう依頼しています。これは現在通常日では走行制限のない排気ガス対策車も一般者と同じく制限の中に入れると言うもの。大気汚染を増やさないためです。
  そうそう来週、公営病院の従業員がストに入るらしい。大変です。

2) アメリカ人富豪トンプキンスと政府との対話
  おかしいな?だって先週、彼は観光ヴィザしか持っていないただの外人と政府は批判していたのに。
今週、彼は大統領府を訪問し、公共事業省大臣と面談。彼の広大な土地を通る道の建設について話し合った由。自分の土地に政府が道路を建設したいというのですからね。たいしたものです。
  1年間に4千ヘクタール以上の土地は買わないと政府と約束した彼ですが、最近チャカブコ地区で3千ヘクタールの土地を買ったようです。

3) チロエ島と本土との掛け橋
  前大統領のラゴスがこの橋の建設を約束したのにバチェレットが冷たく採算に会わないと却下したのは既に報告済み。
  ところがどうしたことか、公共事業省の大臣が今週現地を訪問し、橋の建設を再度約束。それも民間の業者にやらせて橋の通過料をとらせる方式ではなく、国が建設することで、歩行者が橋を渡るのは無料、公共のバスも無料とするらしい。選挙対策でしょうね。このままでは次の選挙に負けると見たのでしょう。

4) 世界的な水不足
  2030年に世界の人口が80億人になる見込みですが、そのとき、世界の広範囲な地域で慢性的な水不足に見舞われることが見込まれています。
  水の使用度合いは圧倒的な量が森林・農牧畜用で、ついで工業用、それから家庭用の順です。北米(アメリカ・メキシコ)北アフリカ北アジア、東豪州などでは水不足問題は深刻になると見られています。チリでは第3州のコピアポ、4州のラ・セレナに一番被害が出そうとか。

5) 犯罪の増加は大分以前からお知らせしていますが、それが数字になって発表されました。
チリは十万人あたり279人が刑務所の中です。これはスリナムの356人についで南米第2位。あの凶悪なブラジルは219人で4位でした。
もっとも世界的に見ればアメリカ合衆国が群を抜いて751人でトップ。ブッシュのアホな顔が目に浮かびます。もっと内政に目をむけた方が良さそうですね。