1)山火事
問題継続ですが、火事の勢いがやや衰えたのか先週ほど話題になっていません。
2)マプチェ問題
もちろん、継続です。野党グループはマプチェ青年殺人事件で内務大臣の更迭を要求しています。彼はそれを拒否,ピニェラも彼を援護する立場を明白に表明しました。彼はテムコを訪問し、マプチェ問題を軽減する仕事に一層力をいれるとコメントしました。青年の父親は更迭を望んでいます。野党グループの中でDCキリスト教民主党は一部議員が更迭に反対しており、内部の統一がありません。
3)カトリック
チリの司教・大司教5名がバチカンを訪問、明日の月曜日、ローマ法王と面説。法王のチリ訪問から1年立ちましたが、性的暴行問題は全く進展せず、カトリック全体のイメージダウンはひどくなる一方です。
チリの検事長はこの件につき、ローマ法王の協力は無いとクレームしています。
4)日本庭園
首都圏公園の中に日本庭園が設けられていますが、この2年間公開されていませんでした。それがこの週末に庭園が広くなってオープン。記念セレモニーが実施され、その後、市民が落ち着いた雰囲気の公園を味わいました。テレビのそのニュースに知人が
出てたので私はそれを見てニッコリしました。
5)爆弾
先週、バス停留所で起きた爆弾事件を担当する検事はこの事件は政治的グループの犯行ではなく、テロリストによるものとコメント。ただグループを特定する作業は進んでいないらしい。
6)橋の建設
チロエ島に行くには飛行機でなければフェリーに乗る必要がありますが、本土と島を結ぶそのチャカオ橋の建設が進んでいます。
去年の3月に工事がはじまり、2022年に完成とか。その2750メートルの橋に3600億ぺソの費用が必要です。
(経済)
1) 11月の経済成長率が予想より高い3.1%になったので、2018年のGDPは4%を越えるのは間違い無さそうとか。
2) 銅価格と為替
銅価格は2.7ドルと少し上昇、為替は675ペソとペソ高になりました。
3)貿易
去年の輸入合計は754億ドルでこれは前年の9%アップ。順調ですね。
一方の輸出はトップは銅(385億ドル)続いてサ−モン(52億ドル)セルロース・紙(42億ドル)木材・家具(26億ドル)。それらに続くのは果物ですが、その中ではブドウについでさくらんぼが急上昇して2位(中国で大人気とか)
同じく輸出も9%の上昇を記録しています。銅一辺倒から変更していきたいですね。
4)物価上昇率
2018年12月の上昇率はマイナス0.1%になり、通年で2.6%。つまり過去3年続けて3%以下を記録。落ち着いています。
(政治)
1)ピニェラ動向
今週はマゼラン州を訪問。
この旅で先ず本土の州都プンタ・アレナスでマゼラン紀行500年記念とビーグル戦争回避40年記念を祝い、その後、南極に飛び、チリ軍基地で、そこの設備を充実することを発表しました。
2)ベネスエラ問題
サンティアゴの同国大使館の前でマドゥロの大統領就任に抗議する同国人グループのデモがありました。
それにチリ共産党が口撃し「文句があるなら自国へ戻れ」。マドゥロの反対派いじめは異常ですね。今日もありましたが。
中国・ロシアは彼を応援していますが、南米ではボリビアとウルグアイ以外は全部否定です。チリ政府は否定の立場を明白にしています。
さてブラジルの新大統領は国連移民協定を今までの方針を変更しそれを拒否しました。同国は移民国の象徴のようなイメージがありますが、新大統領はこれ以上は不必要としました。ピニェラは先日これを拒否して国内で議論が起こっています
去年、チリで不法移民の正常化の手続きが行なわれましたが、その申請者の70%以上がビサを取得した由。ハイチ人とベネスエラ人がトップでした。全く逆にカナダは今年度35万人の移民を受け入れるそうです。日本の場合、門戸解放しても移民希望者は極めて少数とか。
ところで世界の民主化ランクが発表され、ラテンアメリカでチリはウルグアイ、コスタリカに次いで3位。世界的には23位と上位に入りました。ただ、その2国は総合的に民主化が認められていますが、チリは一部に問題があることになっています。私もそう認識します。外部でもしっかり見ていますね。ころでその2国は小さな国なのに政治的にいつも良く機能しています。
3)大統領選挙
気が早いと言うか、次の大統領選挙の予想をする市民の声が調べられました。今の時点で最も人気のあるのは新左翼のサンチェス (11%)、次いで最右翼のカスト(7%)、そして右翼のラビン(6%)、なんと4位にバチェレットが。
それからピニェラを支持するは40%でした。
(スポーツ)
1) ダカ−ルラリー
来週からレースが始まります。今年はチリ領土は通らずペルー国内のみ。
以前はチリの中も走ったのですが。チリ選手の活躍が望まれますね。
以上
(一般)
1) 山火事
2年前の大山火事を思い起こさせるような山火事が各地で発生しています。
2017年は1月3日までの3日に148の山火事が記録されていますが、今年はそれを越えて177です。今日、日曜日に鎮火していないのは 7か所です。 最も、延焼した面積の合計は2年前より少なくで1800へクタ−ルとか。既に60の住居が焼えています。
1日でこれほどの山火事が発生するのは通常では無いとコナフ(森林局)は山火事の原因を自然発火、電線事故ばかりではないと見ています。放火ですね。夜のテレビのニュースに青年が草に火をつけているビデオが出ました。趣味の放火と言うのでしょうか。
2) 爆弾
何年か前に地下鉄陸軍学校駅近くで爆弾が爆発し負傷者が出ましたが
同じ様に今週、プロビデンシア区のバスの停留所で爆弾が爆発し5名の負傷者がでました。
ITSと言うグループが犯行を認める発信をしました。
彼らは、2年前、当時のコデルコ銅公社社長の家に爆弾をしかけています。彼らが逮捕されても同じようなのが直ぐにまた出てくるのですね。困ったものです。
その元社長は爆弾をしかけてコデルコの方針を変更させようとしても、そんな事が起こる可能性はないとキッパリ。
「呪われた南の地の霧が足蹟を消しさるように」とコメントしていますが、どういう意味かな。
3) 車のセールス
2018年は新車が42万、中古は100万台。これは新記録とか。車に人気がありますね。
しかし問題は交通事故で去年の事故死は2017年のそれより増加しています。
飲酒・麻薬運転などがその原因とされれます
4) マプチェ問題
マプチェの農地占拠事件が続発。彼らの組織はそれに関し、ここはマプチェの領土。不法侵入ではないとコメント。
つまり問題の解決には程遠い状況ですね。ピニェラは国民投票を呼びかけ、その不法占拠の人間を全員刑務所に送るか今よりもっと自治権を寄与するのどちらが良いか聞いてみれば? マプチェの青年が警察官に殺されたエルシジャの村役場はマプチェに占拠されていますが、村長は早く警察官がマプチェを排除してほしいと訴えています。