１） 国連発表の世界幸福度ランキング
2017年のランキングでチリは20位に入りました。良かったねと言うところですが、疑問があります。今まで私はボリビア人はチリ人より生活は苦しいが、自分は幸せと感じる人の割合はチリより高いと思ってきました。
国連の発表では個人所得や国家としての基盤などの基準で判断するとチリは20位、ボリビアは58位になるのですが、上記のように幸福度ランキングは個人の幸せを図るもので、それを国連の考え（尺度）で判断しても意味がすくないのでは。日本は51位でしたね。
２） 殺人事件の犯人
最右翼のUDI党の創立者の一人、グスマンは1990年に暗殺されましたが、その実行犯とみられる男は国外に逃亡、今まで逮捕されていませんでした。ところが今週、彼はメキシコで捕まりました。チリ政府はメキシコに彼の強制送還を要求しました。
その犯人のパートナーの女性もメキシコから偽名でチリに入国したのが発覚し、チリの南部で逮捕されサンティアゴに送られました、来週詳しいことが報道されるでしょう。
しかし30年近くも逃亡生活を続けるのは容易なことではなかったでしょうね。二人はチリを脱出して、アルゼンチン、ブラジル、そしてキューバなどを転々とし、最後のメキシコには10年余り住んだらしい。仕事は資本家の誘拐で、それで獲得した金で自分たちと組織の維持がはかれた由。今回捕まった時、メキシコ人の身分証明書を持っていたが言葉に訛りがあったため、各国に問合せをしたところ、チリから指名手配されていることが分かったらしい。
３） 子ども数が減少
チリも高齢化が進んできています。14年前に比べ、今は子供が50万人も少なくなっています。2002年には412万人いた14歳以下の子供は2015年には367万人に減少。 1970年代は一人の女性が5人以上の子供を作っていましたが、今は1.8人。急激に減少するのは自明ですね。
４） 雨
北部にまた雨が降り、第2州の州都アントファガスタは15時間で平均降雨10年分以上の雨が降りました。そこは年間1ミリとか2ミリしか降らない地区です。第2州は大手の銅鉱山が幾つもありますが、チュキカマタやエスコンディーダは大型トラックの運行を見合わせたとか。もっとも大きな被害は出ませんでした。
