(一般)

1) 大学入試
先月実施された大学入試の結果が発表になり、
その試験の結果(点数)で各大学の学部に入学申請します。例の海大学のほかにもいくつかの大学の存続が危ぶまれています。 でもそんな大学にも登録する学生が出ているのですが、いくら入学金が安いからといっても良く分かりませんね。
またその海大学は職員に給料を払っていません。そのため職員は仕事の継続を拒んでいますから、もう少しで卒業だった学生が中途半端なところで動けなくなり泣いています。
ピニェラ政権だけが悪いのではなく、今までも同じような対応をしてきたわけですね。もうこのあたりですっきりさせてほしいもの。怪しい大学には学生募集を認めないのは当然。
他にも問題点が出ています。例えば今年の大学入試ではっきりしたのは私立の学校と公立学校格差が年々拡大していることです。金がかかる私立の高校に通う生徒が高い点を取るわけです。また最高点を取った生徒を全国得点生徒としますが、その高得点数の学生数が2011年が520名、昨年は316名、今年は219名。年々レベルが落ちているわけです。文部大臣が吊るし上げられますよね、この結果では。
2) マプチェ問題
昨年この問題が急増と書きましたが、今週、今年に入ったそうそう、第9州のビルクン村でマプチェグループが家屋に放火し、中にいた中年夫婦が焼死。しかし劇的でした。夫は銃で襲ってくるマプチェと応戦。妻は携帯で息子に起こっていることを告げ、助けに来るよう依頼。その後、二人は外に脱出できずに家の中で焼け死にました。
近くで一人の青年が銃弾で負傷しているのが見つかり逮捕され病院に移送されました。彼は偽名を名乗っていたが、本名が分かった時点から黙秘に入ったらしい。
事件に驚いたピニェラ大統領は急いで現地を訪問したが、両方から非難の声を浴びていました。「政府の無策のおかげで、いつまで私たちは無理難題にあわされるのか」と「マプチェの権利を認めない政府に対抗して私たちは苦しい戦いを強いられている」の二つです。
なんとこの殺人事件の翌日にさらに3件の襲撃事件。翌々日にさらに1件。車や倉庫に火をつけるなどですが、このままでは際限ないですね。
与党の右翼議員がこれはかっての左翼政権が(現在の野党グループ)が彼らを甘やかした結果だとコメントすると、元大統領のラゴスがチリは先住民にまだ借りがあると言う認識をしているとコメント。
まだ続きがあります。マプチェグループのリーダーで放火犯として服役中の人間がハンストを実施し50日で体重が大幅に下がりました。生命の危機があるとしてロス・アンへレスの刑務所から医療施設のあるコンセプシオン刑務所に移送されました。もちろん彼は命を懸けて戦っているわけで、「自分が死ねば、マプチェの意気はさらに高揚するし、世界の人権問題会議はチリ政府に抗議を集中するのは間違いない。これはマプチェの権利拡大に大きな役割りを果たす」と考えているでしょう。
3) 煙草規制
チリもかなり本格的に煙草規制に乗り出しました。新法案では締め切った場所では煙草はすえません。今までは喫煙地区と禁煙地区を設ければ、一つのレストラン・喫茶店でも営業できましたが、3月からは禁煙部門だけです。
この法案を何とか和らげようと煙草会社がロビー運動をしてきましたが、それも効果を上げず、この新法案が成立です。  逆に厚生大臣が身内の国会議員を批判する声明を出すほどの内紛さわぎになりました。ロビー運動はアメリカでも活発ですが、与党の議員が法案を廃止、若しくは限定制限にしようとするのは見苦しいですね。煙草をすえば健康に害があるのは分かっているのですから。
禁煙のところで煙草をすえば、罰金がかけられますが、新法案では約8万ペソです。