(経済)

1) 1月の海外貿易(輸入輸出)の結果が発表になりました。
なんと輸入は前年対比47%アップです。4%ではありません。しかしそれほどの量の品物を輸入をしてちゃんと売れるのかな?自動車は何と45%アップ、家電製品、原油がこの大幅輸入の主要因です。
一方の輸出はわずか2%のアップ。厳しいですね。しかもその内訳は銅が55%、モリブデンが4%と鉱物がチリ輸出の約60%を占め、その他の産物の不調が顕著です。

2) ドルの停滞と銅価格の上昇はもうコンビのようなもので、ドル価格の低迷は依然として顕著で、銅価格の上昇は今週は1ポンドあたり3.8ドルとなり過去2年で最高を記録しました。
平均株価は今週は2.6%アップして今年度通算でマイナス4.9%まで取り返してきました。

3) サーモン業者の苦渋
世界最大のサーモン生産者マリーン・ハーベストはチリでのサーモンの生産を一気に40%減少させることとし、このため千名の従業員を削減すると発表。これでチリの全サーモン生産は8%減となる。その理由はISAと呼ばれる病原菌の発生のためらしい。労働者が工場を封鎖したり、会社が工場を閉鎖したり、今年のサーモン業界の動きは激しいですね。

4) チリでは3月は物入りの月として、人々に嫌われます(?)それは車の税金を払い、学校関係の進学・進級の費用、それに学用品などの支出があるからで、それに今年は物価高が重なってきます。つまり光熱費、食費、ガソリン代などの値上がりが見込まれるからで、一般庶民には厳しい3月になりそうです。

5) ショッピングモールの急増
1992年にサンティアゴの4つしかなかった大型ショッピング・モールが96年には9になりさらに、2015年には20まで急増中とか。そんなにたくさんの大型販売店グループが設立されれば、内部競争の激化からモールの破産の可能性が憂慮されている。さらに小型店への影響は大きく、2015年には地域の小型点は淘汰されてしまうと見られる。