(一般)

1) テレトン
今週の一番の話題はこのテレトンでしょう。障害者の援護を運営する組織の年次事業費集めの運動がこれです。27時間、一般テレビ局の全放送はこれだけです。1979年から始まり、今年で37回目。私は第1回目からこの番組を見ていますから、チリ滞在もかなりになります。 
プログラムは障害者の実態、事故の様子からそのリハビリ―などを放送し、如何にテレトン組織がチリの障害者援護になっているかを報告します。こうして市民の募金・協力を得て来年も安定運営ができることになります。
金曜日の夜のスタートの式典にはバチェレットや閣僚・議員、裁判所・軍隊高官などチリのトップが集まり基金集めがうまく行くよう祈りました。
まずこのテレトンのリーダー、マリオ・クロイツベルゲルは組織の歴史を話し、障害者の援助としてリハビリに注力しているが、せっかく社会に復帰できそうになっても就職の問題が重いので、今年から彼らの就職あっせんに力を入れるとしました。
バチェレットはテレトンに感謝するとし、テレトン組織と厚生省が手を組み助け合いながら障害者援護を図るとコメントしました。
土曜日の夜11時に、満員の観衆が国立競技場で諸国からの歌手のショーを楽しむ中で、目標額からはるかに遠い金額しか集まっていないと司会のクロイツベルゲルが悲しい声で発表。市民の皆さんの協力がいつにもまして必要ですと懇願。12時まで銀行の窓口は開いています。
これっていつものストーリで、終わりの時間が近づくと大規模会社の巨額寄付が連続し、目標の312億ペソ(50億円)を大きく超えました。ルクシック家族は44億ペソを寄贈。チリ銀行は13億万ペソ、スーパーマケットのウニマルクは10億ペソ等々。これらが最後にずらっと並びました。
2) 医者の問題
各地の病院で医師が足りないと言う話は良く聞かれますが、今週、外国人・若しくは外国で医学を学んだチリ人のチリでの認証試験がありました。全部で2782人が受験しましたが、べネスエラ、キューバ、コロンビアからが上位を占めました。チリの方が働きやすいのでしょうね。ドイツ人やスイス人もいたようです。
3) 大学入試
月曜日と火曜日に大学入試が行われました。受験者は29万人と過去最高の数字でした。今月の末に結果は発表され、各自は希望の大学・学部に入学手続きをします。
今年の政治の大問題だった教育の無償化はあまり聞かれなくなりました。どこかに消えさったみたい。公立大学と私立大学、無償化の範囲、対象者の設定など話会われたことが決定になっていません。いつまでもペンディングで良いのかな?