(一般)

1) セナミにクレームするデモが日曜日行われました。
日本でいうと少年院に当たる施設で、毎年、収容されていた多くの子供が、合計で1千人も、死亡しています。
病死、事故死、自殺ですが、施設の中の死亡事故をしっかり把握管理していなかったことが明らかになりました。
バチェレットもその前のピニェラも問題を過小評価していたわけです。つまり年少児で犯罪を犯した子供を収容すると、彼らを何とか底から救い上げようとするのではなく、期間の間、刑務所に入れておくと言う考えだったのでしょう。中にはその年少児を性的虐待をしていたと言う報告もあります。
マスコミにこれが大きく取り上げられるとバチェレットは、セナミ(年少児対策室)の来年度予算に、突如、25億ペソの増額を発表しました。しかし議員の中から、予算の大小ではなく、何が問題なのか、職員の質・量、その管理など、歴代政府が本気に取り合上げなかったことが問題だと暴露されました。
施設から逃げる子供の映像がニュースに出ました。その子供に後でインタビューすると「あんなところに戻りたくないよ」いやはや。
2) 自動車の交通規制 
夏になると大気汚染は急減します。問題は冬季です。そこで車の交通規制が発生します。
排気ガス対策車は非常事態宣言でも起きなければ、サンティアゴでの交通規制はなかったのですが、来年から大きな変化が出ます。対策車の中で2011年までの車と2012年以降に生産された車で分けられ、古い方の車は排気ガス対策がしていない車と同じ範疇で毎週、1日使用禁止。一方新しい車は非常事態になっても規制は無し。
つまり冬季には首都圏で毎日22万台の車が走れなくなります。
古い車のオーナーは金持ちと貧乏人の差別だと怒っています。車が無いと子供の学校への送り迎えが出来ないとか、仕事の現場に行けないとかの問題がニュースに流れています。
半年たって、次の冬にこの規制が実施されるとき、大きな問題になるでしょう。
それからこの冬に首都圏の12万軒の家で使われていた炭や木材を使った暖房が来年は禁止になります。
3) 医療施設
世界ランキングでチリの医療施設は世界8位にランクされました。1位は香港、次いでシンガポール、スペイン。日本は5位でした。
確かにチリの民間の医療保険(イサプレ)は費用は高いですが、それに加入しているとこうした施設を簡単に利用することが出来ます。もう一方の保険は国の健康保険(フォナサ)で、支払いは安くなりますが、治療を受けるのに長い列を作って待つことになります。
バチェレットは中高年保護の立場から、フォナサ加入者に年に1度、眼科の診断を受ける権利を与えています。その結果で2つのメガネ(歩行用と読書用)を作成しそれらを渡します。費用は無料です。私の友だちがこの恩典を受けますが、彼は日本人です。ホンマやで。