(一般)

1) 9月11日
  9月11日と言うと世界ではニューヨークのテロ事件を思い出 しますが、チリでは1973年のピノチェットの軍事革命の記念日になります。あれから42年もたったわけですね。
反軍事政権のグループが反政府運動を毎年、繰り広げてきましたが、今年は例年に比べてその規模が小さくなりました。焼け打ちされたバスの数、逮捕者、負傷者の数もすべて減少しました。死者はゼロでした。もっともこの騒ぎを起こしているのは反ピノチェットか単なる無政府主義者か分かりません。
私がチリに入った1979年にはまだ夜間外出禁止令が敷かれており、一般市民の夜間の外出は不可能。すぐに逮捕されますから。
その頃は一般にチリ中が貧困でしたが、格差が少ないので不平不満は今より少なかったと覚えています。
さて来週は18(ディエシオチョ)の建国記念日。今から各地でお祭り騒ぎです。なんでも35万台の車がサンティ後から郊外に出かけていくとか。飲んで踊って酔っ払い運転は止めてほしいですね
2) シリア難民
チリ政府は100家族をチリに難民として受け入れることを決定した模様。チリのプロ・サッカーチームに外国の名前が入っているのはスペインとイタリアとパレスチナです。そこからの移民が多いと言うことが分かります。国会議員の中にもシリア系の人間がいます。
しかしシリアからウルグアイに入ったグループはそこを出て他国に移りたいとクレームしています。待遇が悪すぎるとして。
その100家族はどうチリの社会の溶け込めるかな?私も日本からチリにきて何とか住み着いたわけですが。
逆に73年の軍事革命の後、チリから多数の難民が他国に流れました。欧州ではスウェーデンが良く知られていますが、ラテンアメリカではメキシコとキューバでした。その頃、移住した人のコメントが新聞に掲載されましたが、もう故国チリに変えるつもりはないと言うのがほとんど。住めば都でしょうか。