(経済)

1) ガソリン価格の上昇
3月にガソリン価格は15ペソ上昇するとなっています。2008年のときのような狂乱価格が再現するのでしょうか。チリの場合、95オクタンのそれは現在695ペソ、2008年のピークは750ペソまで上がりました。
リビアの産出する原油が生産ストップするとそれはサウディ・アラビアの増産では埋めきれないと言うのですが、ホンマかな?私はいつも専門化の説明を疑うようにしています。

2) 好調な税収入
2010年のチリの税収は前年対比30%アップの344億ドルでした。(2009年が落ち込んだため2010年に大増加になった)
それがなんと今年度は475億ドルまで上昇すると見られています。
しかしチリ経済の好調はピニェラ政府にとっては神風ですね。舵取りさえ誤らなければ、国民の支持(満足)を得られるのは間違いないところです。

3) 株式市場
チリの株式市場が今年に入って不調なのは何度もレポートされていますが、今年に入って11%も下げ、チュニジア市場に次ぐ、世界2番目の悲しい状況です。チリから出て行った資金は他の先進国の株に向かったとか。

4)サーモン業界が好調
なんでも今年1月のサーモンと鱒の輸出額は新記録をだしました。なにしろ前年同月対比50%の大幅アップとか。量は増えていないが単価が値上がりした結果、この結果をだしたらしい。昨年の2010年は2006年より低い数字まで落ち込みましたが、これで2011年は史上最高の数字になりそうですね。チリのサーモン業界が以前の経営方針を改め、これを機会に再度ノールウェイと競う業界になってほしいですね。
政府はサーモン業界を統制する組織の編成にかかるようですが、遅すぎると言うかいまさらと言うか。

4) 火力発電所
第3州に新しい発電所の建設が許可になりました。もちろん自然保護団体は大声を上げて反対です。野党もこれに同調して火力発電所建設に反対しています。
電力不足を補う手段の一つとして夏時間の延長が考えられているらしい。