(経済)

1) 外国の評価
S&Pは昨年チリの評価をAA−から一ランク下げA+にしました。今年は安定しているとしながらランクはそのままでした。チリ経済は良くなっていると言うのは国内だけの見方かな。
確かに現在のチリ国の負債は国民総生産の24%と過去25年で最悪の数字です。10年前の2008年はわずか5%でした。その間の政府が内需拡大の為に借金を増やしたわけですね。
2) 失業率
前回は6.7%だったのに、今回の数字は7.0%にアップ。冬に解雇されて暖房費用もなかったら、厳しいですね。
3) 銅価格と為替
銅価格が3.0ドルと最近珍しいほどの低いところに落ち、逆にドルはチリペソを650ペソまで圧迫しています。    銅価格が下がれば会社の懐に影響し、労組との昇給問題が難しくなりますね。大手のエスコンとかチュキが揉めているようです。銅鉱山の多い北部の州に失業者が多いのは数字に出ています。
4) チリ株式市場
最近、不調で先週までの今年の数字は5.2%ダウンと2015年以来、最大の落ち目になっています。近隣諸国もアㇽゼンチンが11%、ブラジルが6%ダウンとさんざんです。
5) 物価
南米各地の物価の比較で、高い順からサン・パウロサンティアゴ、モンテ・ビデオでした。為替の影響がありますが、サンティアゴの物価はそれほど高いわけですね。
茶店のコーヒー、ガソリン価格、暖房費用などはサンティアゴの方がニューヨークより高いとか??
6) 厚生年金の運営
チリは各自が積み立てた金額を運営会社が投資しますが、今年の先週までの実績は一番危険の高いランクAは2.3%のマイナス、国内だけの安全クラスEは1.5%アップでした。昨年通年では全く逆でAが10.6%、Bが8.5%アップと外国投資が順調だったのですが。ちなみにEは悪くても2.3%アップでした。