(政治)

1) ピニェラ政権
3月からピニェラが政権を握りますが、彼の内閣が発表されました。
大臣の数は23名。そのうち女性は7名(30%)党別ではUDIが4名、RNが5名、エボポリが3名。独立が11名でした。
現与党からは右翼色の大臣が・・と批判がありますが、ピニェラは聞く耳は持ちません。一人、元共産党の人間がいますが、いろんな人を入れるのは素晴らしい。
大企業に向けて減税も考えている様子。投資の増加が第1ですね。
2) バチェレット
もう誰も彼女のことを思い出さないと言う雰囲気でしたが、彼女はSNSで自分のことを「私の存在感はこの先、まだまだ続くでしょう」とコメント。
市民調査では一時、10%台まで落ちていたのが少しづつ回復し40%まで来たとか。大統領選挙で市民調査をしている組織の信用度がガタ落ちしましたから、彼女の人気回復も誰かの手が入ったのではと思わされますね。
それから先週、書かなかったのですが、彼女の息子夫婦が証人としてではなく被告として7時間も取り調べを受けました。一時、息子は裁判所から無罪とされたのですが、検察が頑張って再度、裁判になっています。しかし、チリの司法制度はテレビ番組のようですね。
国際機関がチリの青少年保護局の少年院で、管理側の問題を明らかにした報告書を発表。それによると少年院に収容されている青少年男女の7%が性的被害を受けていると、以前から全く改善されていないとなっています。
法務大臣は良く分からない調査方法で結果も同意しずらいと一蹴。バチェレットは問題が出ても改善を全くやらなかったことが分かります。
3) 警察対検察
しかしそんなことがあるのですね。検察が警察署を家宅捜査しようとしたら拒否されたとか。昨年の約30台のトラックが燃やされた事件で、警察はマプチェグループをチェックし、携帯電話を通じた会話を確認、数名を逮捕しました。  しかし検察は警察が証拠として提出したマプチェ同士の会話、例えば「今日は10台のトラックに火をつけた」「よくやった、明日はもっとがんばれ」を疑問視し     これらの会話は警察がでっち上げた可能性があると言うもの。
しかしチリの警察がそんなことをするの? 
マプチェ組織のトップで逮捕されていた人間は、誰かのでっち上げと言うのは分かっていたが、それをどう証明できるか分からなかったとコメント。
しかし昨日の土曜日に4台の大型トラックが放火されました。完全に警察がなめられていますね。
もちろん政治との関連が噂され副内務大臣がマプチェ犯罪組織を一網打尽にしようと警察を加えて建てた作戦でないかという意見も出ています。来週にもっと詳しい内容が漏れるでしょう。
ピニェラは現政権では犯罪の防止・減少はできない。警察の改革もされていないと、この事件を利用して新政権の改革の基礎にするもよう。