(政治)

1) バチェレット
バケーションから戻ってきた彼女はゆっくり通常ペースに戻っている様子です。 
BBCとの面談で「以前は国連の女性局のトップをしていましたが、その時の方が今より仕事のやりがいとか充実感があったみたい。そのままその職にいたほうが良かったかもしれませんね」とコメントしました。
このニュースを聞いた時、これは大ニュースになると確信しましたが、チリのマスコミも日本並なのか、ほとんど取り上げません。確か1局のニュースで野党側がそのコメント内容はいかがなものかと苦言を呈したくらい。 
でもこれは彼女の本音でしょう。国連にいるときは世界の誰からも文句を言われることはなく窮地に陥ることもなく、どこに行っても褒められるか応援されるかだけだったでしょうから。
さてブラジルの大統領がチリ訪問をして両国の経済協力を訴えましたが、ブラジルは破局寸前ですね。シカ熱問題、オリンピック準備不足、鉄鉱石の鉱山の閉山危機、それに汚職問題、経済不調とか深刻ですからね。
もっともチリ側のバチェレットの息子夫婦問題は継続で、息子の妻は近年、海外に頻繁出ていますが、それは稼いだお金を秘密口座に隠すためではなかったかと検察が調査中。
新聞に南米新左翼政権の衰退と特集記事が出ました。南米の多くの国が新左翼(昔のソ連・東欧の雰囲気ではありませんが)政府になりましたが、大半が崩壊しています。一番顕著なのがアルゼンチン、つぶれる寸前のベネスエラ、ブラジル、そしてボリビアのモラレスは永久政権にしようと憲法改正を訴えましたが、国民に拒否されました。エクアドルもうまく行っていないようだし。
同じ傾向がチリでしょうね。次の地方選挙で予党側が、現行より票を伸ばすとは思えません。 
ところで、それらの国の貧困層の数字ですが、昨年と約10年前の比較で、アルゼンチン(52%−30%)、ベネスエラ(49%−32%)、ブラジル(25%−21%)ボリビア(60%−45%)とすべての国で貧困層の減少が見られます。ちゃんと成果は数字で表されるわけですね。