(政治)

1) バチェレットの決断
南部方面の出張を始めた彼女は突然それを取り消し、大臣をモネダ宮殿に集めました。理由は前日発表された世論調査で、毎月のように彼女の人気が下がり、「何か手を打たないとジェットコースターのようになってしまう(DC党幹部の発言)」からでした。すぐに考えられるのは教育大臣、交通大臣などの更迭ですが、集会の後で、それは明らかにされず、全員が口を閉じています。
まだあります、おかしなことが。金曜日の新聞に「バチェレットはキトに到着。ウナスル(南米連合)に参加のため」と書かれていましたが、土曜日にそのニュースが出ません。スペインの新聞に大会出席の各国大統領の写真が出ましたが、ほかの7か国の大統領の顔はあるのに彼女は出ていません。全く不可解です。エクアドルに行ったのに会合に参加しないこととその理由が報道されないなんて。風邪を引いたので不参加なら何とかわかりますが。何か秘密があるのでしょうね。念のため大統領官邸の大統領の動きと言うブログに入りました。初日はエクアドルについてから、昼食会や晩さん会まで詳しく書かれており、あちこちの大統領との面談も実施されています。ところがその翌日は全く情報がなし。おかしい?チリから極秘情報が入って即時に秘密に帰国したとか・・・彼女の人気が落ちているのは確認されていますが、同じように野党側(右翼)の評価も落ちています。
国会議員の選挙方法を変更する動きがまた話題になっていますが、選挙方法を変えるより、議員数を増やすほうが国会議員の願いのようです。高い金をかけて役に立たない議員をこれ以上増やすのはやめてほしいと一般市民は望んでいるに違いありません。前述のとおり、左翼も右翼も政治家は信用できないというのが世論調査に出ているのを彼らは理解していないようです。
2) 汚職汚染度
しかしうれしいニュースですね。世界透明度ランキングでチリはウルグアイと並んで南米で一番汚職の少ない国と発表されました。チリも政治家を含め汚職がないわけではないですが、隣国に比べるときれいなわけです。
私も30年もチリで働きましたから、売り込みに行って、何とか党の何とか議員を通すと商売がスムースに行くよという話を聞かされたことがありますが、一度もその種の話を受けなかったのはうれしい思い出です。逆に日本側が競争相手と談合するという話は聞かされましたが。