(経済)

1) 経済成長率の低下
毎日のように発表される数字が示すように景気低下が著しく、それをいかに緩和させるが政府の緊急の課題になっています。
JPモルガンの発表では今年はチリの経済成長率は1.9%にしか到達しないとの予想。また7月の経済工業指数は0.8%と過去数年で最低になりました。自動車の販売台数も同じく過去数年で最低の数字。政府側は「心配しなくても大丈夫。2015年には正常化します」ってコメントしています。
前年比較でチリへの投資は今年の第1四半期は5%のマイナスです。失業率はジリジリ上昇。悪い方向ですね。
物価上昇率は7月は0.2%で2014年の合計は2.8%、これは昨年1年の合計3.0%よりかなり高い数字です。
銅価格は約3.2ドルでそれほど悪くなっていません。しかし1ドル576ペソとチリペソは弱いです。またガソリン価格が下がりました。毎週下がっていますね。

2) ロシアへの輸出
ロシアが欧州からの農産物などの輸入を制限することにしたので、その減少分の埋め合わせにチリ産品を望んでいるようです。もっともそんなにすぐに輸出に回せるほどの余裕がないので、ありがたいお知らせですが、それほどチリからロシア向けの輸出は増えないだろうと見られています。