(政治)

1) 欧州・ラテンアメリカ・カリブ首脳会議
同地区の60ヶ国から首脳レベルがチリを訪問してきました。注目されたのはやはりドイツのメルケルでした。ブラジルの大統領は大きな火事が起きたのですぐに帰国して存在感少なし。落ち目のスペインからラホイ大統領が来ましたが、彼の属する党の汚職問題やらもあり以前と違って発言力なし。
前日、スペインの新聞がべネスエラのチャべスが危篤という偽の写真を1面に掲載すると言う大きなエラーをして(彼には全く責任はないが)経済の不振もあってスペインに対する昔の尊敬はなくなりましたね。
もっともこの会議に何の意味があるのかとする意見もあります。キューバのように民主主義でない国を招待するべきではないとか、同国やべネスエラのような貧乏国が大げさなグループをチリに送って国費を浪費しているのは見苦しいと言う声もあり。
この大会の警備は、以前にローマ法王がチリ訪問して以来の大規模なものになったらしい。
ピニェラはこの大会を利用して欧州とラテンアメリカが一層の協力体制を築けるようにしたいと発言していました。
日本ではこの大会のニュースはほとんどないようですね。
2) キューバ問題
与党のUDI党がキューバカストロ首相に同党の創設者を殺害したチリ人殺人犯をかくまうのを止めるようクレームを出しました。新聞にも意見広告としてそれが掲載されました。キューバ大使館の前で2つのグループが衝突。社会党などは場所柄をわきまえろと与党にクレーム。
ピニェラはUDIの要請を受けカストロ大統領のその問題についてコメントした由。
チリ共産党の党首はチリ政府は政治と刑事を取り違えていると批判しています。
ところでボリビアのモラレス大統領はアメリカがパナマに運河周辺の領地を返還したように、戦争によらずイギリスはフォークランドをアルゼンチンに、チリはボリビアの海を渡したちに戻してほしいとコメント。