(経済)

1) 失業率
今週発表になった首都圏サンティアゴの失業率は過去40年で最小の5.2%でした。ところで40年前と言うのは1973年で軍事革命のあった年ですね。
年々、失業率が下がってきているのと給料が上がっているのが目立ちます。昨年は13%も給料が上昇し月給はもう平均50万ペソになっています。(日本円で約10万円ですね)
銅の価格は高値安定、ペソは対ドルで切りあがり、チリの好調を裏付けています。ペソが強いので外国人観光客には苦しいシーズンですが、減少しないでチリを訪問しているようです。
2) 厚生年金問題
チリの年金システムは世界トップ級ですが、利用者からクレームの声が出ています。「30年40年と働き続け、年金のための基金をためてきたのに、退職したらもらっていた給料の半分にもならない」
実際、この先に年金給付者の支給される額は大半が15万ペソ以下(3万円)らしい。支給額が生活費に十分でないというのは事実でも、各自が積み立ててきた金額から支給されるわけで、それ以上の金は厚生年金会社は支払えません。低額者への政府の援助があれば別ですが。