(政治)

1) 大統領選挙
先週と同じです。選挙まであと2週間に迫ったのに、全然盛り上がりません。
本当に不思議なほどです。道路には立て看板、候補者の名前の入った旗を振る人が街頭に立ち動きはあります。またテレビでも連日、夜のニュースの前に(8時40分から20分間)政見放送があるのですが、盛り上がらないのです。
政見放送を見ていてもフーム、面白いな、これはいけると同感することがほとんどありません。選挙の前にはどいつも「私は皆さんのために粉骨の努力をします」と言うのには笑ってしまう。「皆さんの地区には病院が必要です。もっと建てましょう」なんか、現役の国会議員が言うと、「じゃ何かい、今回の任期ではそれをやれなかったのに、次期ではやれるというのかい」と突っ込みたくなりますね。右翼も左翼も同じです。
13日の投票日に811万人が投票します。チリでは投票は義務制なので投票に行かないと罰金が科せられますが、それは11万ペソくらいとか。先週にその投票所の立会い人名簿が発表されましたが、それも義務制で、その日欠席すると後で問題が出てきます。そんなの区役所の仕事にして、その職員が仕事として選挙管理を実施すればよいと思うのですが、そんな声はぜんぜん出てきません。

2) ペルーとの問題はチリ政府が調査しますと一応反応を示したので、一時テンションは下がりましたが、なんとペルー側に二人目の逮捕者が出て、再度暗雲が立て込めています。
ペルー内部でもガルシア大統領のやり方を批判する動きがありますが、それはスパイ疑惑が出た段階から大々的に宣伝しているが、ペルー軍部の裁判で最終判決が出るまで内容を煮詰めて、その後にチリ政府に対応を求めるべきと言うもの。ガルシアの政治的動きのけん制でしょうか。

3) バチェレットはイタリア訪問しました。アルゼンチンの大統領と二人でローマ法王と面談。その理由は前ローマ法王フアン・パブロの仲裁で領土問題から起こりつつあった両国間の戦争が防げたからです。その仲裁25年記念を祝うために両大統領がバチカンを訪問したもの。意味はないといえば意味がないですが、こんなことで両国間の友好な関係が維持できるなら素晴らしいことですね。同じようにペルーとも仲良くやってほしいもの。
この後、彼女はポルトガルに向かい、イベロアメリカ会議に出席します。
その外遊の前ですが、パレスチーナの大統領アッバスがチリ訪問しバチェレットと面談。中東和平の重要さを確認しました。