(経済)

1)鉱山への新税ローヤリティー法案が下院に続いて上院でも否決されました。政府はあきらめずに新法案を提出すると言っています。
しかし大統領も面子丸つぶれですね。
この採決に先立って野党が、政府にこれなら新税も通るでしょうと協力を持ちかけた案があるのですが、大蔵大臣は人を馬鹿にしてとカンカン。その提案では、全マインで1.5百万ドル(国民一人あたり日本円なら10円)を支払うことにしかならず全く新税の価値無し。
新聞の投書にローヤリティ新税というから関係者の反発を呼ぶ。これは義務的寄付金と命名すべきとありました。
ところで、今年度のチリ鉱山関係は丸儲けです。コデルコ(国営銅公社)は今年上期だけで15億ドルの利益が出たと言われていますし、全マイン平均で利益率なんと50%、70億ドルの利益が出る見込み。すごい。
ちなみにチリは銅の生産で、今年は生産量を対前年10%アップし世界のトップの座をキープしました。なんせ世界の35%のシェア―ですからね。チリの銅輸出の半分以上はアジア向けです。

2)銅価格の上昇のおかげでチリの04年1−7月の輸出は178億ドルと前年対比45%アップ、輸入も7月に単月で20億ドルと過去最高を記録。